三人一緒
よろしくお願いします
「カグヤだったのか」
「はい、アレウス様。今日たっぷりとお相手をさせていただきます」
お相手って...ほんとにいいんのだろうか?もちろん俺はカグヤとなら大歓迎なのだが...
「いいのか?」
「はい、ふふふ、私は遊女ですよ?当たり前です」
カグヤは可愛いとも綺麗とも言える儚い笑顔でいう
んー...これはいいのだろうか...少し話してからもうちょっと考えるかな
「その調子の方はどうなんだ?」
俺はまず当たり障りのない話題からはじめた
「はい、アレウス様のおかけでこのとおりでございます」
「そうか、この部屋から出ても異常がないならよかったよ」
「これもすべてアレウス様のおかげです」
カグヤは再び俺に蕩けそうな笑顔を向けてくる
「色々あったが晴れてカグヤは外の世界に出られるんだな」
「えぇ、早く世界のたくさんのことを見てみたいです」
そうだろうな、せっかくこの遊郭から出ることが可能になったんだ
「ですが...」
「どうしたんだ?」
「はい...私は遊女でございます。だから私を買って下さる殿方が見つかるまで私はこの遊郭は出られません」
カグヤがわざとらしく声のトーンを落として言ってくる
そして部屋の外にある気配を感じる
これは......そういうことなんだろうな
「レイラ...そこにいるんだろう、少しいいか?」
「はい、アレウス様何でしょうか?」
やはり扉の向こうからレイラが来ていた
「俺はこの娘が欲しいんだがいくらだ?」
「そうですね、彼女はこの遊郭の自慢の娘ですから......そうですね、国一つ買えるようなお金でないと無理ですかね」
レイラが馬鹿げたような金額をふっかけてくる
しかし俺は何も驚かない、これが言っては悪いがちょっとした茶番だってことを知っている
「そうか、しかし俺はこの国の英雄だぞ?それくらいの取り計らいはしてくれてもいいと思うんだが?」
「確かにそうですね、そう言われると難しいです」
レイラがからかうような笑顔で笑う
ほら、やっぱり茶番だ、カグヤをもらう?それだけじゃダメだろう
「そうだな、他にも欲しい娘がいる。この遊郭に犬獣人と猫獣人の娘がいたな?」
「アレウス様!?」
カグヤがおれの言ってることに驚く
「はい、いますがそれがどうしたのでしょうか?」
「いや、なに。その2人も含めて俺は欲しいと思ってな」
これはカグヤが予想していなかったことだろう
しかし俺は3人一緒じゃないとダメな気がするんだ
そしてレイラは何かを期待通りといった笑顔を浮かべる
「そうですね...その2人というともなると...アレウス様は何を支払ってくれるのでしょうか?」
「そうだな...俺は3人の幸せを保証しよう、それじゃダメか?」
「幸せですか...それはお金に替え難い価値でございますね、本当に約束できるのですか?」
「もう一度言うが俺は英雄だ、彼女たちを絶対幸せにしてやろう」
「ふふふ、そうですか。それでは3人の娘たちをアレウス様に売りましょう」
そういってレイラは笑顔で俺に答える
ほら、全くの茶番だったよ
「アレウス様...」
見るとカグヤは口に手を抑えて涙を流している
「当たり前だ、カグヤだけを連れていくなんてことはできない」
「うぅ...ありがとうございます...ありがとうございます...」
カグヤは自分1人だけを買ってもらおうとしていた
けれど彼女は姉妹のように接してきたアンとレアとは離れたくなかったんだろう
それでも3人も連れていくなん迷惑みたいなことを考えていたいたんだろうな
「まったく、もっと素直に言ってくれもしかしたら俺はカグヤだけを連れていくことになってたんだぞ」
「すいません...私...本当に...ありがとうございます...」
カグヤの涙は止まらない、俺は何も言わずにカグヤを抱きしめた
「アレウス様、私は下にいる娘2人にも話してきますので、これで」
「あぁありがとう、助かるよ」
「いえ...それと最後に伝言です」
伝言だってどういうことだ?
「ミラ様とカトレア様からです『カグヤなら私たちも大歓迎です、しっかりと向き合ってください』とのことです」
あれれ、なに2人は知ってたの?
今朝のミラの態度はそういうことだったのか
(アレウス様いい感じに弄ばれてますねぇ〜)
いや弄ばれてるって言い方おかしいでしょ
というかお久しぶりですねエリーナさん
(プンプン!普通に会話してたじゃないですか!それが取り上げられなかったんですよ!)
そういうメタ発言は控えて欲しいものだよ...
「わかった、ありがとう」
「はい、それでは私は...」
そういってレイラは部屋をでていく
まったく...ほんとにあの2人に敵わないな
俺は心の中で苦笑してカグヤを見る
「うぅ...アレウス様...私は..」
「あぁ俺はカグヤだけを買うことなんてできない、それに俺はアンもレアも欲しかったんだ。だからカグヤのわがままとかそういうことじゃない」
「アレウス様に......!」
カグヤの俺を抱きしめる力が強くなる
「カグヤ...俺はお前たち3人を幸せにすることを約束するよ」
「アレウス様...ありがとうございます...」
そういって俺たちは唇を重ね合わせた
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「すぅ...すぅ...」
俺の隣でカグヤが可愛らしく寝息をたてている
そしてしばらくたつと扉の前に気配がする
「アレウス様少しよろしくでしょうか?」
「レイラか、少し待ってくれ」
俺はそういってローブを羽織って部屋を出る
「あら、いい体してますのね」
レイラが俺の胸板を触ろうとしてくる
「セクハラならやめてくれ、それとまだ俺とカグヤがしていたらどうするんだ?」
「あら、うふふ、その時は私も混ぜてもらおうとしてました」
「...冗談でもやめてくれ」
なんて恐ろしいことを言ってくるんだよ...
「それで本当によかったのか?」
「よかったとは?」
「何をぼけて...カグヤのことだよ、あんな茶番用意して」
「あら、茶番なんて...アレウス様は気づいてたみたいですね」
「あぁカグヤの顔を見ればわかったよ」
俺たちが言ってるのはアンとレアのことである
やっぱりカグヤは自分だけを連れていってもらおうとしてたのか
「それでよかったのか、3人とも俺がもらって」
「いえ、かまいませんよ。逆に気づいてなかったら私はカグヤを売らなかったでしょう」
ふむ、どうやらレイラの方はカグヤをあの2人と離すつもりはなかったのか
「それで2人はこの話を聞いてなんて言っていた?」
「えぇとても喜んでましたよ」
嫌がってはいないのか、それはそれでいいんだが
「レイラはいいのか?」
「私ですか...そうですね、私は3人が幸せならそれで満足でございます。それに可愛い娘が去っていくのはこれが初めてではありません」
「そうか、それならいいんだけどな...」
レイラの中でなにか割り切っているのだろう、俺がそのことについて突っ込むのは無粋なことだ
「えぇそれでいいんです。アレウス様、この遊郭、そして3人の母として言わせてもらいます。どうか3人をお願いします」
そういってレイラは頭を下げる
「あぁ俺が3人を必ず幸せにする」
レイラにそういってレイラは満足したのか再びどこかにいってしまう
一言だけ言いたいんだが、レイラよ、お前は母親じゃなくて父親だろう......
俺は絶対口にできないツッコミをして寝ているカグヤのところへ戻った
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