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事件の報告

よろしくお願いします

「はぁ...のんびりするのが久しぶりな気がするぞ」



俺は紅茶を片手に宿の部屋でくつろいでいた

王都の混乱が終わったから既に2日が過ぎていた


王都は祭りの真っ最中であったので

もう既にあの混乱はなかったように賑わっている


「切り替えの早さにはほんとに驚いたけどな」


俺は独り言をつぶやきながら苦笑する


「ご主人様、失礼します。お手紙が来ております」


ミラが部屋に入り、手紙を渡してくる

手紙は2枚あった


「多分、1枚は王城からだろうけど...もう1枚は...?」



俺はもう1枚の手紙が気になってそちらの方を見る


「招待状か...?一体どこから...?」


手紙を開くと、それは遊郭から招待状であった


「なになに、明日の晩にアレウス様を特別ご招待?」



明日の晩?わざわざ招待状を送って?


もちろん後々顔を出すつもりだったから別に構わなかったけど


「ミラ、今日の晩、遊郭に招待された。ミラも来るよな?」


俺はミラに確認するが


「いえ、ご主人様、悪いのですがお1人で行ってくださいカトレアもそう言うでしょう」



え?来ない感じなの?

いや、まぁ一人で行ってもいいんだけどさ


「あぁ了解した、もう一つは王城からだな」



そこにはこう書かれていた


「事件の事件の顛末と式典のことを話したい。いつでもいいから王城に来てくれ」


そこにはそう書かれていた、もちろん俺が表現を噛み砕いているが


これは昼間に王城に行くこと決定だな



「ミラ、悪いが今日は一人で行動するよ」

「わかりしました、私もカトレアと用事があったので丁度よかったです」


2人も何こ用事があったのか、タイミングがいいというか、なんというか

まぁこれで今日の予定は決まった



「じゃあ昼飯を食べたら自由行動にしようか」

「わかりました」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「おう、アレウスよくぞ来てくれた」

「ご無沙汰しております、陛下」


俺は王の目の前で膝まつき、挨拶をする


「よいよい、顔をあげよ。それでは今回の事件のことについて話そう」

「お願いします



そしてカイゼルではなく宰相さんが説明してくれる


王様がするんじゃないですね...



この2日間で第二王子のハロルドに取り調べ及びダースと屋敷などの操作により、色々なことがわかった



「まずはハロルド様はダースに今回のことを提案されのってしまったとのことです」


自分の王位継承ができないと踏んでクーデターを起こし、新たなる国を作ろうとしたということか


「さらにハロルド様によると、ダースは教団と呼ばれる邪神信奉集団の一人であることがわかりました」


教団か...確かにそんなことを...あのガストン・ノマロも教団とかなんとか言ってたな


「教団ですか...そのことについては何か詳しくわかったのですか?」


俺の質問に宰相は首を降る


「残念ですが、そこまでは詳しく。しかし確かにこの世界には魔神や邪神の復活を目論む集団がいることが明らかになりました」


敵は組織として動いてるのか...これは厄介になるな


「教団のことはのちのち調べれていけばいいでしょう。それでハロルド陛下の処遇についてはどうされるのですか」


「はい、ハロルド陛下は重要参考人として、王城の裏にある、塔で幽閉ということになります。」


重要参考人ね...確かにそう言おうとすればそうなるのだろう


「表向きは病気の静養と言ったところですか?」


「えぇ、お察しが良くて助かります。ハロルド様は公的には病にかかり、そのために人前には出られないことになります」


まぁそれが妥当だろうな、王家の人間がクーデターを起こしたなんてバレたら大変だろう


「わかりました。他には何か?」


「すいません、他のことはまだ調査中でございまして。めぼしい話はございません」


まぁ2日間でここまでわかったんだからすごいほうだろう


「では、アレウス。式典の話なんだが」


話が終わったとみてカイゼルが声を上げる


「式典でございますか...?」


「そうだ、S級昇格、そしてこの王都を救った英雄としての、もちろんミラとカトレアも式典には出てもらう」


かなり大事になってしまっているな


(もう諦めたらどうですか)


まぁもう半ば諦めてるよ...


「わかりました、お願いします」


「楽しみにしているといい、盛大に祝ってやろう」


カイゼルが楽しそうに笑う

ほんとにお願いしますね...


「では、話はこれで終わりだ」


「わかりました、失礼します」


俺は部屋を出ていくが、何故かその時にカイゼルがニヤニヤ笑っていたのが気になる


俺が王城の廊下歩いていると


「アレウス様、失礼します」


そこにはクイッケンの姿があった


「これはクイッケンさん、お元気になられましたか?」


「えぇ、ミラ様とカトレア様の処置のおかけでだいぶ楽になりました」



この人王城に飛び入った時にボロボロになってらしいからな


「それは良かった、それで何のようですか?試合の取り組みだったら遠慮しますよ?」


「くっくっく、それはそれで楽しみですが、別の用事です。陛下が個人的に話したいとおっしゃっております」


クイッケンの笑い方がバトルジャンキーそのものだった


カイゼルがさっきニヤニヤしてた理由はこれだな、まぁまだ時間は結構残ってるし全然いいだろう


「わかりました、案内をお願いします」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「おぉ!アレウス来たか!」


カイゼルが俺の部屋に入ると楽しそうに部屋に入ってくる


「堅苦しいのは無しだ、楽にしてくれ」


「はい、ありがとうございます」


俺はそう答えいるけど、1番楽にしてるのはカイゼルだよね


「それでの、アレウスよ。ワシが話したいことなんだが...」


カイゼルがそう言うと


コンコンッ


部屋をノックする音がする


「お父様、クリスティーナです、失礼します」


クリスティーナが部屋に入ってきた


「おぉクリスティーナか、どうしたのだ?」


「はい、アレウス様が来ているお聞きしましたので私も少しお話を聞こうかと」


「そうか、そうか!それはいいタイミングであったぞ、ワシも今アレウスから話を聞こうと思っての!」


そう言ってクリスティーナがカイゼルの隣に座る


「陛下、話とは?」


「そのな、クリスティーナから聞いたんが晩餐会の日にステファニアに冒険譜を話したと聞いてな」


晩餐会...?あぁステファニアにドラク〇8の話をしたな


「それでワシもその話を聞きたいと思ってだな」


「私もアレウス様、本人から聞きたいと思ってました」


あぁそうか、ここの方々冒険譜大好きファミリーだったな


「わかりました、ではお話させてもらいます。これは俺の故郷の勇者と魔神ド〇マゲスの物語」


俺は再びディレクターズカット版でドラク〇8のストーリーを話す


「...そしてドル〇ゲスは倒されました」


「おぉ...」「まぁ...」


物語を締めくくると2人は声を漏らす


「お楽しみいただけたでしょうか?」


「おぉ、とても面白かったぞ!」


「えぇここまでドキドキしたのは久しぶりです」


そうか、そうか、満足していくれたならいいんだよ


「カイゼル様、お時間が」


「む、もうそんな時間か。年甲斐もなくはしゃいでしまったぞ。」


カイゼルが席を立ち上がり


「そうだ、アレウスよ。これからお前はワシに用があったらいつでもここに来ていいぞ。クイッケンあとであれを渡しておけ」


「わかりました」


そう言ってカイゼルは部屋を出ていく


王城の自由に出入りできる権利か、それは結構いいかもな


それでも俺はわかってるぞ、カイゼル、あんたは俺の話が聞きたくてその話を提案したんだろ?


「クリスティーナ様はどうされますか?」


「クイッケン、私はまだアレウス様とお話をしますわ」


「わかりました、ではメイドのものを呼んできます」


そう言ってクイッケンは部屋を出ていく


「クリス、俺に用でもあるのか?」


俺は2人きりになると言葉を崩す


「いえ、用というほどのことではありませんが、ただお話がしたかっただけですよ」


クリスティーナがいたずらな笑みを浮かべる

こいつ絶対なにか考えてやがるな


「そろそろ来ますかね...」


そう言ってクリスティーナが扉の方を見ると


「クリスティーナ、入りますわよ」


ガチャ...聞き覚えのある声とともに扉が開く


「クリスティーナ、私に用ということでしたが一体何...............アレウス!?」


あぁやっぱりこの声はステファニアだったのか


「はい、ステファニア様ご無沙汰しております」


「ア、アレ、アレウス...なんでここに...?な、なにかの手違いのようですわね、私は一旦...」


「お姉様?手違いなどございませよ?」


クリスティーナがステファニアを帰らせぬよう扉の前に立つ


「クリスティーナ...!これは一体どういうことですの...?」


ステファニアがクリスティーナの耳元で何かを話している


「どういうことも何も、偶然アレウス様がいらっしゃっただけのことです。ささ、お姉様もお座りください」


クリスティーナはステファニアの背中を押して自分の隣に座らせる


これはクリスティーナが何か仕組んだんだろうな


その後メイドが部屋に入ってきて、紅茶と菓子を用意する


「それでクリスティーナ様、結局一体何のご要件でして?」


「あら?アレウス様私は先ほど特に用はないと申し上げましたが?」


クリスティーナが済ました顔で俺に答える

こいつわかってていってやがるな


「そうでございますか、てはステファニア様に何かご要件があったのでは?」


俺は紅茶を口にしてクリスティーナに再び質問する


「えぇありますとも、ねぇお姉様、アレウス様の話についてね?」


ガタッ


クリスティーナに話かけられたステファニアにはびっくりしている


「な、何のことかしら...?クリスティーナ......あらアレウスの話なんてこれっぽちも話すことなんてありませんわよ...?」


ステファニアが紅茶をカップをカチャカチャ震わせながら顔を真っ赤にして答える


いやー、こういう所が可愛いよね


「そうでございましたか?先日のアレウス様にハグをされた話があると思っていましたのに」


「く、クリスティーナ...そ、その話は...!」


クリスティーナがさらにからかい、ステファニアがさらに顔を赤くする


「ステファニア様、何か私に話でもおありでしたか?」


俺はとりあえずからかいたい欲求を抑えてステファニアに話しかける


「あ、アレウス...!い、いえ!あなたのことなんかこれっっっっぽっちも興味ないですから。は、話したいことなんてありませんわよ!?」


ステファニアが顔を真っ赤にして俺にまくし立てるように答える


くそ...俺はもう我慢出来ないぞ...



俺はその後クリスティーナとともにステファニアをいじり倒して、反応を楽しんでステファニアを愛でた


(アレウスさんって本当に性格は悪いですよね)


いや、仕方ないだろ、ステファニアが可愛すぎるのが悪いんだ


その後時間になり、王城をあとにしようとすると


「アレウス様お待ちください」


王城のもんの前でクイッケンに呼び止められる


「アレウス様、これを」


そういってクイッケンが王家の家紋が入ったペンダントを渡してくる


「これは王家に認められた貴族のみが持つ、

ペンダントでございます。これがあればいつでも王城に入ることができますので」


なるほどこれが通行証みたいになるってことね、王家の家紋入ってことはかなり貴重なものだろう


「アレウス様わかってるとおられますが、これは貴重なものでございます。くれぐれも無くさないように」


クイッケンが俺に釘を指してくる


「わかっております、ありがたく頂戴させていただきます」


俺はクイッケンからペンダントを受け取り、王城をあとにする



「さて、遊郭に向かうか」


俺は予定通り遊郭へと向かった

お読みいただきありがとうございます


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