その男はどんな時でも
よろしくお願いします
「ご主人様!」
「アレウス!」
ん、ミラとカトレアが俺を呼んでいる気がする...
「ん......おはよう、二人とも」
俺は目を開けると、2人の顔が見える
「ご主人様!!」
「アレウス!おはようじゃないわよ!」
「おおっと...!」
2人が俺に抱きついてくる
俺も2人に答えるように抱き返そうとするが
何故かカトレアの方の腕が動かない
「...あぁそうだった」
俺はすぐに動く方の手で動かない腕を治し
見えない右目治した
「よかった、ほんとに治るようになってたよ」
俺はそれを確認してカトレアも抱きしめる
そして2人を抱きしめながら俺は周りを確認する
「ここは...王城の庭か?」
「はい、そうでございます」
「アレウスがいきなり空から降ってきたよ!」
「あー...」
俺はタケトとの戦闘の最後を思い出す
俺、確か空中にいる状態で気を失ったんだっけな
「ご主人様...ほんとに目覚められたよかったです」
「本当よ、心臓止まっててびっくりしちゃったわ!」
「え、マジで?」
確かに俺の魂は天界に行ってたからある意味天に召されてたけどさ
「まぁ...でもさ、俺は元気だ。ほら」
「ほらじゃないわよ!まったく!」
カトレアが涙を浮かべて俺の腕をぽかぽか叩く
「ごめんって、心配かけてすまなかったよ。2人とも」
俺はそういってもう1度2人を強く抱きしめる
そして3人とも落ちついたのを確認して
「俺はどれくらい眠ってたんだ?」
「そうですね、落ちたきて5分くらいでしょうか」
あ、今回はかなり短めだったんだね
俺は1度千里眼で王都の外を確認する
「モンスター大群の襲来までまだ時間があるか...」
やはり途中までやってきていたモンスターの襲来だけは止められてなかった
「とりあえず、カグヤや王様のいる謁見の間まで戻ろう」
「わかりました、ですがその前に気絶している第二王子の回収を」
「あぁそうだったな」
俺はパーティーホールで奇跡的に戦いに巻き込まれるず気絶していたハロルドを回収して
「ワープ」で所見の間まで戻る
「おぉアレウス!」
ついてすぐにカイゼル陛下が俺たちに気づく
そこには騎士の姿も何人かいる
「王よ、無事に解決しました。ハロルド殿下は気絶しております。他の2人はやむを得ず始末しました」
「そうか...ご苦労であったぞ」
「いえ、そんなことはありません。すいませんがカグヤはどこにいますか?」
俺はとりあえずカグヤの無事を確認したかった
「あぁ彼女ならお前の頼み通りしっかり保護していた、あそこでステファニアとクリスティーナとおるぞ」
カイゼルはそういって指を指した方に
無事なカグヤの姿がいた
「ありがとうございます、陛下。カグヤと少し話したら、また話すことがあります」
「うむ、モンスターの大群のことだな?お前達がダースやタケトと相手をしてくれている時にな、報告があった。お前たちのことを信じてな、こちらはこちらの出来ることをしようとしていた」
なんと対応の早いことなんだろうか
下手したらミラやカトレアたちの戦闘に巻き込まれてたんじゃないか?
「一度お主たちの加勢に向かおうとしたんだがの...あまりの壮絶さにても出せなかったようじゃ...」
あー、一応こっちの加勢をしてくれようとしたのか、まぁあのレベルの戦いは普通の騎士じゃ無理だよな
「確かに1回騎士らしき人たちがこっちに来てたのを見たわね」
どうやらカトレアは気づいたらしい
「本当にすまぬな...」
「いえ、気にしないでください。こちらの加勢に来なかったのは立派な判断です。それにこんなに早く対応しているだけありがたいです」
「うぅむ、そう言われると楽になるぞ」
カイゼルはまだ申し訳なさそうにする
「では俺たちは1度カグヤの様子を確認したらまた戻ってきます」
「うむ、まだ襲来までには時間がある。話してくるといい」
「ありがとうございます」
俺たちはそういってカグヤの方へ向かう
「アレウス様!」
カグヤが俺に気づいて走ってくる
「きゃっ!」
「おっと...!...カグヤまだ体調が万全じゃないだろ、無理はするな」
俺は転びそうになったカグヤを受けとめ、回復魔法をかける
「アレウス様!私を...私を...助けてくれてありがとうございます......!」
カグヤが俺に抱きつきながらお礼を言う
後ろにいるクリスティーナの顔が
「事情は話しました」と物語っているので、
たぶん知っているのだろう
というかその顔すごいな
「いいんだ、前に俺はカグヤを救うって言っただろ?約束は守るよ」
「本当に...本当に...ありがとうございます...」
カグヤはまた泣き出すので、慰めるのに大変だった
「カグヤ、細かいことはミラとカトレアから聞いてくれ。簡単にいうと君がつけている腕輪が君のユニークスキルを封印している」
「えぇそれはクリスティーナ様から聞きました、その...本当なんですか?」
「あぁそれは本当だ、安心してくれ」
カグヤが俺の言葉を聞いて腕輪をさすりながらホッとしたような顔をする
「それでなんだが...そのな...」
「はい?」
俺が契約のことについて言いにくそうにしていると
「ご主人様、カグヤなら大丈夫ですよ」
「何を心配してるのよ!男なら堂々としないさい!」
俺は2人に背中を押される
「そうだな...そのな...」
俺はカグヤに「絶対契約」について簡単に説明する
「その...では、私は今アレウス様と魔力を共有してるのですか?」
「まぁそういうことになる、カグヤを助けるためとは勝手にやって悪かったな」
俺はカグヤに頭をさげる
「そ、そんなことありません!私を助けるためですし、私のためにそこまでしてくれたことは本当に嬉しいですから!」
カグヤがどっかで聞いたことあるようなことを言った
(完全にミラさんの時と同じですね)
あぁそうか、ミラと契約した時もこんな感じだったか
俺はやっぱり成長しない男だ
「ふふふ、ご主人様心配いらなかったでしょう?」
「こうなることはわかってたのにね?」
ミラとカグヤが2人で顔を合わせて笑っている
「2人もありがとな、悪いけどカグヤに詳しい話をしといてくれないか?」
「わかりました」
「えぇカグヤと色々おしゃべりしたいわ」
カトレア、おしゃべりはどうかと思うぞ
俺は心の中でツッコミ、クリスティーナとステファニアのところへ行く
「2人ともカグヤをありがとうございました」
俺は2人に深々と礼をする
「アレウス様、お礼を言うのは私たちの方ですから頭をあげてください」
「そうですわ、男たるものそんなに簡単に頭をさげるんじゃありませんわ」
俺が二人にそう言われて頭をあげる
「ありがとうございます、本当に助かりました」
「ふふふ、感謝したいなら、私のお願いを聞いてくれますか?」
クリスティーナが少しいたずらな笑みを浮かべて、俺に言ってくる
正直いい予感がしない
「なんですか?」
「ふふふ、では私にハグしていただきますか?」
なんだそんなことか
俺はそう言われてクリスティーナにハグをする
「わわっ...!アレウス様!」
クリスティーナが俺にハグをされて、動揺する
「ほら、しましたよ?」
「え、えぇありがとうございます。まさか本当にするとは...」
なんだよ、冗談だったのか
「年上をからかうな、クリス」
俺はいつもの口調でクリスティーナに言う
「ま、まぁ私は満足しました、それでお姉さんは〜...?」
クリスティーナが意味ありげにステファニア視線を送る
「わ、私はそんなはしたないことしませんわ...!」
ステファニアが焦ったように答える
クリスティーナのやつからかってやがるな
まったく......
なんて楽しそうなんだ!
(アレウスさんの性格も大概ですよね...)
俺はエリーナを無視してクリスティーナの味方をする
「ステファニア、どうか私とハグしていただけないでしょうか?」
「ア、アレウス!?あなたもですの?」
「お姉さま、救っていただいたお礼です。イリヤ王国第一王女としての器を見せてください」
さらにクリスティーナがステファニアに追い打ちをかける
「そ、それは......わ、わかりましたわ!アレウス!来なさい!」
「では、失礼します」
俺は遠慮せずにステファニアにハグをする
「は、はにゃっ...」
俺にハグされたステファニアが可愛い声をあげる
いやー、もうこの姫様可愛すぎでしょ!ほんとにからかうの楽しいな
俺はさらにからかおうと
「ありがとう、ステフ、嬉しいよ」
俺はキメキメの声でステファニアの耳元で囁く
「あ、あ、...」
プシューーーー...
ステファニアが顔を真っ赤にしすぎて沸騰してしまった
その熱が俺まで伝わってくる
俺がそろそろハグするのをやめようかなと思うと
「ご主人様?」
「アレウス?」
「アレウス様?」
ゾクッ...
ステファニアから感じていた熱が一気に冷えていく
ガバッ!
俺は急いでステファニアから離れ
壊れたおもちゃのように首を後ろに向ける
「いや、こ、これはな...?」
俺がクリスティーナに助けを求めようと視線を向けると
「まったく...アレウス様は大胆ですね?」
クリスティーナが今日一番の笑顔で俺を裏切った
「(この野郎ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!)」
俺は心の中で叫んだ
(いや、自業自得ですよね?)
くそ、エリーナまで俺の敵に...
「あ、あのな、これはスキンシップというか」
「そうですか、今王都がモンスターの襲来という非常事態の時にそのようなスキンシップを」
グサッ
「アレウス、時と場合は考えて欲しいわ?」
グサグサッ
「まさかアレウス様がそんな破廉恥な方だとは...」
グサグサグサッ
俺は言葉のナイフにめった刺しにされた
「ははは...」
俺は乾いた笑いしかできなかった
「それではアレウス様、私とステファニアお姉様はもう行きますので」
そういってクリスティーナは真っ赤になって結婚がどうとかつぶやいてる動かなくなったステファニアを連れてどっかへ行ってしまう
「まったく...アレウス、とりあえず王様のとこへ行きましょう」
カトレアが呆れた声を出して俺に提案する
「わかりました...」
俺はトボトボとカイゼル陛下の元へと戻った
お読み頂きありがとうございます
ステファニアにが出てくるとなぜか毎回こんな感じになってしまうのが申し訳ないです
もう少しシリアスなムードを続けたかったんですが...
ご意見、ご感想があったらどんどん言ってください!!




