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正確な「アンサー」

すいません、前話のアレウスのシーンをこちらの最期に移させてもらいました


よろしくお願いします

ーカトレア視点ー



「はははは!さっきまでの威勢はどこに行ったんだ!」


ズドドドドドドドッ!!


無数の影の槍が私を襲う


「くっ...」


私はそれをギリギリのところで回避するが攻撃をする暇がない


「このままじゃ負けるはね...もう少し広い場所にいかないと」



少し前にミラが庭の方へ飛び出していくのが見えたので庭の方へは行かない方がいいだろう



「どうしたものかしらね...」


私の口から自然と愚痴が漏れる


「独り言を言う暇があるみたいだな!」



ズドドドドドドドッ!!


影の槍の勢いが止まらない


パシュッ!ズサッ!


「くっ...!」


すべてを完璧に避けることができず、腕や足から鮮血がまう

小さな傷が増え続けて体力が地味にどんどん削られていく


私はすぐに光魔法の魔力充電器をなぞり、自分を治す


「光魔法の魔力の残量が少ないわね...やっぱり変換効率がまだまだね」



そうなんだ、充電が出来てもアレウスの魔力を100%で使えるわけじゃない、光魔法や重力魔法などの珍しい魔法はせいぜい10%、かなり効率が悪い


「まぁあるだけましだし、アレウスがちょくちょく充電しててくれて助かったわね」


私がそんなことを言っていると


「グルモォォォォォォォォォ!!」


外から怪物の声が聞こえてくる


「くくく、まさか最終形態にまでなるとはな!あのメイドすごいじゃないか!!」


どうやらミラと戦っているモンスターのことらしい


私はそれしか考えずにダースに弓を放つ


バキィッ!!


「余裕のない女は嫌われるぞ?」


ダースは弓を手で弾き、私にそう言う


「くっ..」


そして私たちが睨み合っていると


ズドォォォォォォォォォ!!


次は窓の外から轟音とともに巨大な竜巻が起こる


「なんだあれは!?」


ダースが魔法を見て驚いている

あれはミラの魔法だ、あれなら多分大丈夫でしょうね


「だからすきだらけって言ってるのよ!」


私は再び弓を放つ


「こっちも無駄だと言ってるだと!」


ガキィ!またしてもダースは弓を弾く


かかったわね!!

私はそう心の中で叫んだ


「ふん、さっきから同じことを......何...?」


どうやら自分の異変に気づいたみたいね


「貴様私に何をした?」

「さぁ何のことかしら?」


私はすっとぼけて答える

答えは簡単だ、私は重力魔法の弓を放ったのよ。

この弓は当たった対象物を何百倍まで重量をあげる私の取っておきの1つなんだけど、重力魔法の魔力の変換効率はとても悪いから打てても二、三本ってとこなのよね


「当たってよかったわ」


私はダースによけられたり、剣で弾かれることを恐れたいたけど、変身したダースはすべて自分の体で攻撃を防いできた。

今回も同じように腕で弾いてくれて助かったわ



「ぐぐぐ...貴様本当に一体何を...!」


ダースが弓を弾いた手をぶら下げながら憎々しげに私を睨む

あの腕かなり重そうね、私だったらそのまま倒れちゃうわ


私は動けなくなったダースに再び重力魔法の弓を放つ


ザシュッ!


「え...?」


なんと目の前にいるダースは自分の腕を切り落とし、弓を避けた



「何を驚いているんだ?」

「え?...くっ...!!」


私は予想外の行動により、少し隙が出来てしまった。

アルテミスで防ぎ切れたもののダースの一撃を食らってしまう


「うぐっ...はぁ...はぁ...」


私はどうにかして光魔法の充電器をなぞり回復する


「...はぁ...ちょっと足りないわね」


充電も残りわずかだったためすべて使ってしまった


「はぁ...まずいポーション飲むしかないわね」


しかしそんな余裕はなかった


「回復する余裕なんてあるかな!?」

「くっ...!」


ドカンッ!!


ダースの一撃をかろうじてよける


そこからダースは連続で攻撃をしかけてくるが私は死にものぐるいで技をよける


「ほんとにこのままじゃまずいわ...」


私がそうつぶやくと



「カトレア!!」



ドガァ!!!!


ミラがほんとに奇跡というタイミングで現れダースの横っ腹を打ち、吹き飛ばす



「はぁ..はぁ...ミラ、ナイスタイミングよ...」


私はなんとか笑顔で答え、ポケットからポーションの入った試験管を取り出し回復する


「やっぱポーションはまずいわね...」

「なに無茶してるの!」


ミラが私を叱る


「ごめんなさい、でもミラが来てくれて助かったわ。広い場所に行きたいわ。私も庭で決着をつけるわ」


私はミラの方をかりて庭の方へと出る


そしてしばらくたつと



ドガァッ!!


壁を蹴破り、激怒したダースが出てくる



「貴様らぁ...!!何度も...何度もぉ...!!殺す、肉が残らないほどに引き裂いて、潰して、殺してやる!!」


ダースは瘴気を撒き散らして咆哮する


「え、空飛べるって、もうほんとに悪魔ね」


目の前のダースは宙に浮いてる


「あら、ならご主人様も悪魔になっちゃうかしらね」


ミラがそんな冗談を言ってくる


「ふふふ、ミラ、次の一撃で決めるわ。その間時間を作ってもらえるかしら?」

「えぇ、わかったわ。信じてるわよ?」


ミラが笑顔で答えてダースの方へ向かう




私はそれを確認して、雷の魔力充電器と空間の魔力充電器を同時に取り出す

二つの魔力を混ぜて一本の矢を作り出す



「...なかなか...安定...しないわね......!」


異なる二つの魔力を無理矢理混ぜているので形がうまく整わない



私は無理矢理弾き合う魔力を一つの魔力へと変える、混ざりあった魔力は見たこともない輝きを放つ


「はぁ...はぁ...なんとか成功ねっと!!」



私はそう言ってダースの方に弓を構える


「ミラ!準備万端よ!」


私がそう言うと


ドガァ!!


ミラが最期に一撃ダースに与えて

こちらに戻ってくる



「貴様らぁ...!許さないぞぉ!!」


ダースが残った片腕で魔力を高めて黒い塊を作り出す


「喰らえ「光を飲み込む影(デスシャドウ)」!」


禍々しい黒い玉がこちらへ向かってくる



「カトレア!」

「えぇわかってるわ!」


バシュッ!!


私は弓矢を誰もいない空へと放つ


「カトレア...!?くっ「イージス」!!」


ドガァァァァァァァァァ!!


ダースの魔法がイージスで作られたシェルターに直撃する


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!


とてもない振動が走る


「はぁ...はぁ....今のはほんとに危なかったわよ、カトレア!」

「ごめんなさい!避けることを完全に忘れてたわ!」


私はうっかりじゃ済まないことを忘れてたいた、まぁミラのイージスなら大丈夫と思ってた節も少しはあったけど...



「まったく...それで、なんで弓矢をあんな所に撃ったの?」

「見てればわかるわよ」


私はそう言ってダースの方を見る


「ほう...耐えたか...ならもう一度...!」


ダースが片腕を上げると


ザシュッ!


突如背後から現れた矢がダースに突き刺さる


「なにっ!?」


そこからとまることなく、四方八方から矢が現れたダースに刺さっていく


ザシュッ!!ザシュッ!!


「ぐっ!なぜだ!!」


ダースが避けようとするが弓は正確無比にダースのとこらへ現れダースを打ち抜き、ダースのHPを削っていく



「カトレア...あれは...!」

「えぇ私が放った技「アンサー」よ」



私が作り上げた弓矢は転移により現れる弓矢

ダースの元に正確無比に現れる理由は電気にあった。

これまでの戦いでダースの攻撃をしていた電気はプラスの電気。そして「アンサー」で使用とした電気はマイナスの電気。お互いがお互いをひきつけ合いダースという目標(アンサー)に必ずたどり着く


「さて...そろそろかしらね...」



私が広い場所に出たかった理由がそろそろ出てくる頃だろう



「はぁ...クソぉ...!!ほんとに貴様らは...!!」


全身血だらけのダースがこちらを睨み吠えてくる


「まだ終わってないわよ?」


私がそう言うとダースの取り囲み、閃光を放つ矢が再び現れダースは向かってとんでいく

私は充電器のすべての魔力を使ったのよ、あれくらいで終わらないわ



「これは...!クソ...!私が...私がぁ!!」


ダースが叫んでいるが、取り囲む弓矢は止まらない、そして...


ザシュッ!ザシュッザシュッ!!


すべての矢がダースに突き刺さり、ダースに止めをさした



「ふぅ...やっと勝てたわね」

「えぇお疲れ様、カトレア」

「えぇミラもお疲れ、あとはアレウスだけね」





そうして、ミラとカトレアは満月が浮かぶ上空を眺めた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ー王都上空・同時刻・アレウス視点ー



「はぁ...はぁ......エリーナ...大丈夫か...?」


俺は口からこぼれる血をぬぐいエリーナに聞く


(えぇ全然大丈夫...ですよ...ミラさんのつねりの方が何倍も痛い..です...から...)

「はは、違いない...」


俺はエリーナの精一杯の冗談に笑って答える



「どうだこれが今の僕の力だ」


目の前で浮遊するタケトが俺を睨んで言ってくる


「はぁ...はぁ...そうだな...ぶっちゃけもうお前が...邪神でいいんじゃ...ないか...?」


俺は痛みに耐えながら息も絶え絶えに答える


「(本当に今回はかなりやばいかもな...)」



俺はタケトとの戦闘で手も足も出ていなかった

お読み頂きありがとうございます


突然の変更申し訳ございませんでした

深夜のテンションでなぜあのタイミングで自分でもアレウスを出したかよくわかってません、すいませんでした!!


ご意見、ご感想があったらどんどん言ってください!

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