新人エージェント現る
よろしくお願いします
「どうも皆さんこんばんわアレウスです。私は再び今話題の宮廷魔術師ダースさんのお宅へ来ております」
「...」
「そして、今日はゲストが来ております。我が家の誇る天才カトレアさんです」
「...」
ぱちぱちぱちぱち
俺の拍手が夜の空気に虚しく吸い込まれている
「...あの、アレウス...これは...?」
「いや、これは恒例の挨拶というか」
「そ、そうなの...なんかごめんなさいね」
何故かカトレアに謝られた
(それやってておかしいと思わない方がおかしいですよ)
いや、どこもおかしくないでしょ?
「それでアレウスどうしてダースの家に?」
「あぁ王城でな、二人と踊る前にテラスからダースが見えてたな。なんか企んでるっぽいから調べに来た」
「それなら今日も一人でよかったんでじゃないの?」
いやいや、カトレアさん君はとても重要です
「いや、必要だ。ささ、どうぞ中へお入りください」
俺はローブを開いてカトレアを中に入れる
カトレアは俺に抱きついてくるのが横っ腹のあたりに柔らかな感触がする
「アレウス...?」
「え、いや、さぁ行こうか」
俺はどうにか誤魔化して屋敷の中に入る
屋敷に入り1人のメイドが俺たちの前を通り過ぎていく
「ほんとに見えてないのね」
「あぁ俺も初めて使った時は驚いたよ」
俺たちはのんきに話しながら例の部屋へ向かう
どうやら今ダースはこの屋敷にはいないらしい、とてもラッキーだ
「さて、例の部屋についたな」
俺たちは魔道具により警報装置が取り付けられたドアの前にいる
「カトレア、この魔道具の解除できるか?」
「えぇ、ちょっと待ってて」
カトレアは魔力を操る手袋「イクス」を装着して、ピアノを引いてるような、キーボードで文字を打ち込むような優雅な指の動きで魔法陣を書き換えていく
「...よし、これで完了だわ」
カトレア一息ついた、どうやらもう解除したらしいな
「すごいな、そんな早く終わるとは思わなかったわ」
「簡単よ、だってこれ昔私が開発したものだもの」
なんとここにも盗まれた魔道具の技術が使われているとはな、とういうかこれを作ったカトレアはすごいな
「まぁでも、私が開発したものを全く改良してないみたいね。これじゃあネズミがあたっただけ反応しちゃうわ」
どうやら技術は盗めてもそれから先はできないらしい
「カトレアなら改良できそうだな、できたらうちの屋敷につけよう」
俺がそんなことを言うと
「えぇ、できるわよ。多分これを元に作れば完璧な識別ができる警報装置が作れるわ」
「本当か?ならいつか作ってくれ」
カトレアには驚かされることばかりだな
「さて、第一関門は突破か...」
俺たちは部屋に入り、そして隠し部屋の扉を開く
「うわ...」
俺は思わず声に出してしまった
俺が前回警報装置に引っかかったからか、魔力のレーザーポインターの量がとんでもないことになっている
「これじゃ...通れないな...」
俺がそんなことを言っていると
「ちょっと待ってて」
カトレアがそう言ってレーザーの方へ近づき
プチッ
「え?」
プチップチップチプチッ
どんどん魔法の線を切っていく
「いやー、やっぱ「イクス」はすごいわね。こんな簡単に魔力を操れるからこのトラップも簡単に解除できるわ」
そう言ってカトレアは片っ端から魔法のレーザー切っていく
「ふぅこれくらいでいいかしら」
カトレアが汗を拭うような仕草をして、俺の方を振り向く
「いや、なんかもう驚きっぱなしだが、ほんとにカトレアを連れてきてよかったよ」
「これが私を連れてきた理由だったのね」
そうだ、俺がカトレアを連れてきたのは警報の魔道具の解除のためだが、ここまでできるとは思わなかった
「あぁそうだ。ほんとに助かった。それじゃあ調べようか」
俺たちはそこからお互い適当に部屋の中を探す
「みて!アレウス!これ私の書いたものよ!これも...これも!」
出るわ出るわ、カトレアが書いた設計書やなにやらが
書類探しを続けていると、いかにもみたいな紙があった
「これは...何文字だ...」
そこには俺が読めない文字で書かれていた
「あら、アレウス。それは古代文字ね、初代勇者が来る前の文字のことよ。今じゃどこにも使われてないわ」
なるほど古代文字か...
「(エリーナ、この文字読めるか?)」
俺は唯一の伝を聞いてみると
(私が知るわけないじゃないですか)
エリーナは、そう一言
俺が頼ったのがバカだったよ!
「うーん、読めないとなるとな...」
俺が読めもしない文字の文を読んでいると
「...ん?...「勇者」... 「魔神」...「魔王」....「魂」...?」
何故かそこだけが読めた
「(エリーナ、この世界に魔王がいるのか?)」
(えぇいますよ、魔王とというのは言わば世界のバランスを保つためのこの世界のシステムみたいなものですね)
「(どういうことだ?)」
(そうですね、簡単にいえば強くなりすぎた種族やものを間引くためのものみたいな)
まぁなんとなく言わんとしてることはわかる
「(なら俺とかすごい魔王に目をつけられそうだな)」
俺がそんなことを言うと
(何の冗談ですか?アレウスさんが魔王なんかに負けるわけないじゃないですか)
ははは、君こそ何の冗談かな?
いや、負けるつもりなんてサラサラないけどさ
「ふーむ、正直なんて書いてあるかさっぱりだが、なんとなくわかったからいいかな」
俺はその文書を元のところへしまう
「カトレア、そっちはどうだ?」
「うーん、どれも私が考えたものだけど、大したことないわね。今ならもっとすごいものが作れるわ」
カトレアはどうやら天上知らずで成長してるらしいな。いつの日か脳みそだけが大きくなって新人類みたいになったらどうしよう
(なに馬鹿な事言ってるんですか...)
いや、これ偉い科学者の人も言ってたから!
「んー、特に目新しいものはないな。じゃあ帰るか?」
「えぇ私も特に見たいものはないわ」
「そうか、じゃあ...って戻る前にこの装置を戻さなくちゃな」
「それなら簡単よ」
パチンッ
カトレアが1度指を弾いて鳴らすと魔力の線が繋がれていく
「おー、すごいな」
「ふふ、そうでしょ。でももうすぐこっち側も作動しちゃうから早く戻りましょ」
「そうだな」
俺たちはそう言って「ワープ」で宿に戻った
「おかえりなさいませ」
宿につくとそうそうミラが俺たちを迎えてくれる
「ミラ、寝てても良かったんだぞ?」
「いえ、そういうわけには」
「そうね!じゃあミラ行きましょ!」
そう言ってミラとカトレアは行ってしまう
「一体なんだったんだ?」
俺はよくわからなかったのでそのままシャワーを浴びてベッドに潜り寝ようとすると
コンコンッ
不意にノックする音がする
「ミラか?」
「はい、それとカトレアも」
なんだ二人揃ってか、どうしたんだ?
「入っていいぞ」
「失礼します」
「あぁ一体どうし......たん...だ?」
俺は二人を見て目を丸くする
今のふたりはとてもスケスケな洋服を着ている
これが所謂ネグリジェってやつか
「ふふふ、どうアレウス!ドレスと一緒に買ったのよ!」
「プリティア様がおすすめしてくれて、どうやら満足されているみたいですね」
「あ、あぁ」
俺はもう言葉を失っていた
一言あるとすれば、GJプリティアである
「では今日はたっぷりご奉仕させていただきます」
「ふふふ、顔赤くしちゃって。今日はなんだか可愛らしいわね」
いつもより何倍の色気を持った2人が迫ってくる
「...「サイレント」」
俺はそうつぶやくことしか出来なかった
お読み頂きありがとうございます
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