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踊るアレウス

よろしくお願いします

「さて、ミラとカトレアは...」


俺がミラとカトレアを探そうとすると


「アレウス様」


俺は誰かに呼ばれる、最も誰に呼ばれたかは分かってるが


「なんだクリスティーナ、あいさつ回りしてたんじゃないのか?」


「ふふ、終わったんですよ」


そこにはいたずらな笑みを浮かべたクリスティーナがいた


「はぁ...そういうことにしておくよ」


「ふふ、それと私もお姉さま同様クリスとお呼びください」


なんだよがっつり盗み聞きしてるんじゃないか


「まったく、なんであそこでどっか行くんだよ、クリス?」


俺はちょっと皮肉を込めた風に言ってみる


「それは秘密です。そりよりお姉さまとお話をしてくれてありがとうございます」


「いや、別にそんなことは構わんよ」


クリスティーナが俺にぺこりと頭を下げてくる


「そのなんていうかですね、ステフお姉さまは性格が少し難しいんで、いつも周りから勘違いされてしまっていて」



確かにステファニアのあのツンツン発言じゃ勘違いする人は多いんだろうな


それで色々苦労してきたと、なんともまぁ残念なお姫様だ、逆にそこが可愛らしいんだが


「それで本当はとてもお優しい方なのにご友人は少なくて、いつも1人だったんですよ」



なんとそこまでひどかったのか

確かに彼女の性格的にこちらが理解しないと向こうは意固地になってより一層悪化してしまうんだろう


「だから、アレウス様に今日お話してもらってとてもよかったですよ。お姉さまはとても楽しくしてらっしゃいました。だからありがとうございます」


「ま、そういうことなら気持ちはもらっとくよ。それより...」


俺はちょいちょいとクリスを近づかせ


パチッ

クリスティーナの小さなおでこにデコピンをする


「あうっ!」


「それでもクリスが盗み聞きしていたのは別の話だからな?」


(お姫様にデコピンとか余裕で不敬罪ですけどね)


いいんだよ、誰にも見られなきゃ罪は罪じゃない!


「うぅー...それはすいませんでした」


クリスはおでこを抑てうんうん唸りながら謝ること


「それでいい。それよりミラとカトレアを見なかったか」


クリスは2人を知っているので少し聞いてみると


「あぁ、あの2人なら」


クリスが視線を動かし、俺もその視線とおうと


「まだあの状態なのか...」


そこには少し前と同じで彼女たちを中心としてどこかの貴族の息子たちの群れができてる


「行かなくていいんですか?」


「はぁ...いいんだよ、俺は外の風に当たってくる」


俺はそう言ってテラスに出ることにした



少し冷たい夜風に当たってると


(まだ嫉妬してるんですか?)


「別にそういうのじゃないと言ってるだろ」


(まったくアレウスさんは子供ですね)


仕方ないこういうのは感情的な話だからどうしようもないんだよ


「なんていうか自分の独占欲を押し付けたくないんだよ」


(彼女たちはそんなこと気にしないし、むしろ喜ぶ気がしますけどね)


「そんな仮定的な話はいいよ......ん?」



俺が王城の庭を見てるとある影を発見する


「あれは...第二王子のハロルド...隣にいるのは...ダースか」


俺は「暗視」スキルで二人の顔を確認する


「何を話してるんだ?」


正直あんな暗いところで2人きりで話してるのってのは、2人で悪巧みしてるか、二人とも男色家のどちらかだ


「さてさて、何を話してるんだ?」


俺は「千里眼」「暗視」そして重力魔法で音に指向性をもたせたりなどして会話を盗み聞きしようとする



「あの準備は進んでいるのだろうな?」


「えぇもちろん準備はちゃくちゃくと進んでおります」


「それならよい、速やかに準備は完了させよ」


んー、どう考えてもあまりいい話をしてるようには思えない


「これで俺が次の国王だ、では俺は戻るから」


「えぇそれでは」


ダースは闇に消え、ハロルドもどこかへ行ってしまう


「エリーナ、今のどう思う?」


(そうですね、優秀で自分よりイケメンな兄を持ってしまいひねくれたしまった第二王子のクーデターの話でしょうか?)


なんとも詳しい答えだな、まぁ俺も同意見だが


「その線が濃厚だろうな。それにダースが絡んでるのも気になる。今日またダースの家に忍び込むとしようか」


俺は証拠を集めるため今晩もダース宅に訪問することを決めていると


「ご主人様」


「アレウス、ここにいたのね」


そこにはミラとカトレアの姿があった


「どうしてここがわかったんだ?」


「クリスティーナ様から聞いたんです」


クリスめ、やっぱりあいつ見た目に反してかなり賢いというかあざといな


「そうか、別にまだどこかの貴族様と仲良く話していても良かったんだぞ?」


俺は少し自分の発言にトゲをつけてしまう

2人はその俺の発言を聞き何故か顔を合わして笑いあっている


「どうやらクリスティーナ様の言っていたことを本当のようね」


「うふふ、そうみたいね」


ん?ここでクリスが出てくるのか


「いったい何なんだ?」


「クリスティーナ様からアレウスが私たちが他の男と話しているのに嫉妬してるって聞いたのよ」


「え?」


(あらあらバレちゃいましたか〜、かっこ悪い)



クリスの奴また余計なことを

絶対楽しんでやがるな


「ご主人様、そのような心配はご無用というか...」


「そうよ、アレウス。あれを見て私たちが楽しんでると思った?」


「いや、実際笑顔で...」


実際笑顔で話していたじゃないか、俺はそう言いたかったが何故か言えなかった


「もう、あれを見て本当に笑ってると思った?言っておくけどミラはあの表情を1回も崩していなかったわ」


「それはどういうことだ?」


「簡単な話よ、あまりにもしつこいからミラちょっと怒ってたのよ。それで私はミラがいつ切れるかびびって苦笑いよ」


「まさか...」


まさか俺の勘違いってことは...


「そのまさかよ、アレウスにはあれが私たちが楽しそう(・・・・)に話しているように見えたのね」


「はぁ...それはすまなかった」


「本当よ、アレウスが来てくれないからミラの怒りが爆発しそうだったのよ」


「当たり前です、私はご主人様と一緒にいたいのに、あの男たちは私はどこどこの家の者ですとか興味のないことを...」


「あぁもうミラ、落ち着いてよ!ね、アレウスこれを見てすぐ理解できるでしょ?」


「あ、あぁ...」


ミラがどんどん殺気がこもるとともにどんどん笑顔になっていた


何そのシステム、怖すぎるんだけど


「その、ミラすまなかった。俺の勘違いで俺はその俺がいると邪魔しちゃ悪いかなと思って」


「ご主人様、嫉妬してくれたのは嬉しいですが、私はご主人様の隣にいるのがしあわせなんです。だからもうそんなことは思わないでください」


「あぁすまなかった」


俺はそう言ってミラを抱きしめる


「ちょっと!怒っていたのは私も一緒よ!」


カトレアがそれを見て私も私も、と腕を開いいてくる


「あぁカトレアもすまなかった」


「本当よ、私だってミラと一緒の気持ち。アレウスと一緒にいるのか一番幸せなの」


そう言ってカトレアも抱きしめる

ひとしきりお互いを感じあい体を離す



「それよりアレウスがそんなことを思ってるとは思わなかったわ」


「そうですね、いつもなら私たちの側に来て俺の女に手を出すなと言いそうですね」


「あ、あぁそのなんだ」


(アレウスさんって変なところで自信なくしますよね)


俺はそういう性分なの、我ながらめんどくさい性格だと思うよ


そんなことを話していると屋敷の中から優雅な音楽が鳴り響くどうやらダンスの時間みたいだな



「お嬢様がた、もしよろしければ私めと一緒に踊っていただけないでしょうか?」


俺はわざとかしこまったふうに二人に手を差しのべる


ミラとカトレアは2人で顔を合わせ笑いあってから


「えぇお願いします」

「私からもお願いよ」


俺たちは3人は手を取り合い、王城のテラスで飽きるまで踊った

お読み頂きありがとうございます


題名の「踊るアレウス」なんですが、クリスティーナの手のひらの上で踊るのとダンスを踊るのをかけてみました、気づいてくれた人がいたら嬉しいです


ご意見、ご感想があったらどんどん言ってください


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