黒衣の正しい使い方
よろしくお願いします
俺はギンゾウにドランのことを紹介した後、ミラたちのところに戻っていた
「もう夕方だ、遊郭に行こうか?」
「行こう!行こう!」
「行こうです!」
アンとレアがそれを聞いて大はしゃぎする
「ご主人様、カトレアはどうしますか?」
「あぁ今から俺が通信機で聞いてみようと思ってたところだよ」
俺が通信機を使うと
「......あれ、繋がらないな」
カトレアが応答しない
「俺は屋敷の方にいったん戻るから、3人で遊郭にいっててくれないか?」
「わかりました、ご主人様」
「いいよ、ミラお姉ちゃん行こ!」
「行こうです!」
3人には先に行ってもらい、俺は「ワープ」でアピエダの屋敷に向かう
「ア、アレウス!?」
屋敷についた途端背後からミラの声が聞こえる
「あぁカトレアいたの......か...」
俺はカトレアの方向を振り向き言葉を失った
彼女はちょうど風呂上りだったらしく
今、上には何も着ていなかった
さえぎるものがない丸見えの双丘、そしてしっとりと濡れた髪によりいつもより色っぽかった
「ちょ、ちょっとそんなジロジロ見ないで」
「す、すまん!」
前にもこんなことがあったなと思いつつ
なんで風呂上りに上半身裸で部屋を歩いてるんだと疑問が浮かんだ
「もういいわよ」
「あぁすまんかった」
カトレア既にローブを着ている
しかしカトレアのあれはなかなか大きめなので谷間はがっつり見えてしまっている
「ふふ、前も同じことがあったわね」
「そうだな」
前にも通信機を作ってる時にグランの工房で同じようなことがあった
「ところでどうしてこっちに来たの?」
「あぁそれなんだがな...」
俺は俺とミラは今日遊郭に行くからカトレアも来ないかと誘った
「んー...カグヤって人にもあってみたいけど、今かなり研究がいいとこなのよね。悪いけど私は遠慮しとくわ。」
「いや、それで別に構わんぞ。夕食の方はどうする?」
「それならミラに作り置きしてもらってマジックバックに入ってるから大丈夫だわ」
それなら心配はないだろう
「通信機が繋がらなかったんだが、どうしたんだ?」
「んー、たぶん距離が遠すぎたんじゃないかな?」
確かにアピエダから王都まではかなり離れている
「そうなら、今後改善が必要ね。それよりアレウス...」
「どうしたんだ?」
「そのね...ミラだけずるいというか...あの...私の相手もして...?」
カトレアが上目遣いで俺に言ってくる
まぁその後は再び俺の理性は消えたよね
カトレアと小1時間ほどニャンニャンして王都へ戻る
遊郭に入るとミラとレイラが話していた
「そのご主人様にはもっと私のことを求めて欲しいというか」
「うんうん、わかるわ。もっと襲って欲しいってことよね?」
「えぇそうなんです、それなのにご主人様ほ私に遠慮して...」
うん、君たち何の話をしているのかな
「ミラ、今戻ったぞ」
俺はとりあえず平静を保って二人のところへ行く
「ご主人様おかえりなさいませ」
「あら、アレウスさん。いらっしゃい」
俺は2人の間に座るように促され
俺が座るとレイラが俺と膝に手を置いてくる
そしてそれを見たミラが俺の太ももに手を置き
(痛い!痛い痛い!ちょっ、アレウスさん!止めてくださいよ!これは...!もう...!痛い...!!)
やばい、ミラのつねりが過去最大級に痛い、俺も結構やばいぞ
「ミラ、落ち着け。レイラは男だ。
それにレイラも頼む、ミラが嫉妬してつねると痛さがバカにならないんだ」
「はっ、そうでした」
「あら、ごめんなさいね。いい男を見るとつい」
ミラが正気に戻り俺の太ももから手を離し
レイラは俺の膝を撫でるように話す
(はぁ...はぁ...さっきのはほんとにやばかったです...)
「(そうだな、さっきのはほんとに俺も痛みで叫びそうだった)」
俺はつねられた太ももをさすりながら二人に話しかけた
「2人はそこそこ仲良くなったみたいだな」
「そうですね、レイラさんはとても聞き上手ですし、それにアドバイスもしてくれたありがたいです」
「ミラちゃんはとてもいい子ね。アレウスこの子を手放しちゃダメだよ?」
ふたりはどうやら俺がいない間に仲良くなったようだな
その後はアンとレアが乱入してきて、5人で食事を取りながら会話をした
「じゃあそろそろカグヤのところに行くかな」
「うん、いこう!」
「お姉ちゃん楽しみにしてたです!」
どうやら2人は既に俺がいることをカグヤと話しているのか
今日はミラもいるので飲み代と食事代を払ってカグヤの部屋と行く
「カグヤ、アレウスだ。入っていいか?」
「アレウス様!どうぞどうぞ、入ってください!」
カグヤに扉を開けてもらい部屋の中に入れてもらう
「今日は俺の仲間を連れてきたんだが...」
「そちらの方です...まさか...!」
カグヤが驚いた顔をしている
「なんかまずかった?」
「まさか...この方が...ゼ〇カさんですか!」
「......」
カグヤは盛大に勘違いをしてるみたいだな
「ご主人様...ゼシ〇とは誰ですか...?女性の名前ですよね?」
たらっ、俺の額から冷や汗が流れる
俺の背後にいるミラからの圧力が半端ない
「いや、彼女はゼ〇カじゃない、ミラだ。それに前にも話したがゼ〇カとは男女の関係じゃない。彼女はクク〇ルと結婚したからな」
おれはどうしようもなく、どうしようもない嘘をついてしまった
「ご主人様、後で話をたっぷりと。」
「わかったよ...あとで事情は説明する。それより自己紹介してくれ」
俺はあとでカトレアとの知識共有の力を借りて説明しようと決めた
「私はアレウス様の1番奴隷をしております。ミラノバと申します、ミラと呼んでください」
ミラがぺこりとお辞儀をする
「あ、すいません、勘違いしてしまいました。ここの遊女をやっております、カグヤと申します。遊女と言っても遊女として働いたことはないですけどね」
カグヤは儚げに笑う
「さて、今日も話をするか?」
俺が聞くと、カグヤが違う提案をしてくる
「あの、すいません私少しミラさんと2人でお話してみたくなってしまったんですがいいですか?」
カグヤから提案とは珍しい
「わかった、俺はアンとレアの相手をしているから2人で話しててくれ」
「お兄ちゃん遊ぼう!」
「遊ぶです!」
俺はアンとレアと一緒に部屋のスペースがあるところに行く
ミラとカグヤは2人でソファで話いている
「さぁ何しようか」
「うーん...かくれんぼ!」
「かくれんぼです!」
「この部屋でするのか?」
この部屋でするのはいささか狭い気がするが
「私とレアで鬼やるから、お兄ちゃんは隠れてて!」
「鬼やるです!」
「わかった、じゃあ30秒だけ目をつぶって数えててくれ」
俺がそう言うと2人は数え始める
「さて...」
俺は空間倉庫から黒衣を着て、透明化をする
(大人気ないですね...)
「(違う、大人だからこそ正々堂々本気を出すんだ!)」
そして、30秒が経ち2人が俺を探し始める
「お兄ちゃんを見つけないと!」
「見つけるです!」
2人はそう言って俺を探し始める、いや目の前にいるんだけどね
2人が俺を探している間に俺はカグヤとミラの様子を見てみる
2人は何故かとても楽しそうに話をしていた
ときおり「きゃー」と可愛らしく女子特有の盛り上がりを見せていた
「いったい何話しているんだ?」
(カトレアの時と言い、なんで気づかないんですかね?)
カトレアがなぜここで出てくる
俺は暇になったのでアンとレアにいたずらをする
「ひゃっ!レアいきなりしっぽ触らないでよ!」
「触ってないです」
そして次はレアにいたずらをする
「はみゅ!アンこそ尻尾を触らないで、です!」
「私触ってないよ」
その後2人の口論が少しずつエスカレートをしてしまい
俺はたまらず止めに入った
「待て待て、二人とも喧嘩はするな。しっぽを触っていたのは俺だ」
「あ、お兄ちゃん!」
「見つけたです!」
そう言って2人は喧嘩をやめて俺に抱きついてくる
「ああ俺の負けだ。だから喧嘩はやめてくれすまなかった」
「もう気にしてない!それよりお兄ちゃんどうやって隠れてたの?」
「気にしてないです!教えて欲しいです!」
2人がそういうので俺は再び透明になる
「消えた!」
「消えたです!」
2人は俺が消えたのに目を丸くして驚く
そしてまた元に戻る
「お兄ちゃんは透明人間?」
「透明人間ですか?」
「いやいや、違うよ。これはな...」
俺は黒衣ディザスターの説明をする
「それはすごい!」
「すごいです!」
「そうだろう!」
2人はまた目を輝かせる
「私も透明になりたい!」
「なりたいです!」
ふたりがそういうので
「なら、このローブの中に入ってくれ」
俺はローブを開きふたりを中に入れて透明になる
「ミラとカグヤの所に行ってみよう」
「いたずらしよう!」
「いたずらです!」
俺たちはゆっくりミラとカグヤの所に近づく
「カグヤのその金髪はほんとに綺麗ね」
「ふふふ、ありがとう。でもミラのその亜麻色の髪もミラの雰囲気とも合わさってとても美しわ」
2人はいつの間にか呼び捨てにしあい仲良く話していた
「(お兄ちゃん、お兄ちゃん)」
「(お兄ちゃん、お兄ちゃんです)」
ふたりがこそこそ俺に話してくる
「(どうした)」
「(カグヤお姉ちゃんにいたずらしよう)」
「(いたずらしようです)」
俺はアンとレアと「にしし」と笑いあってカグヤにアンとレアにやったように尻尾にいたずらをする
カグヤの尻尾を弄ると
「はみゃんっ!?ふぇ?なんですかぁ?」
なんとも艶やかな声が出てしまった
「あれ、なんで尻尾が...?」
どうやらバレてないようだ、なんかセクハラしたみたいで申し訳なかった
そして不意に誰かに肩を捕まれる
...肩を捕まれる...?
「ご主人様、いったい何をしてるんですか?」
そこには笑顔を貼り付けたミラがいた
俺はゆっくり透明化を解いて、姿を現す
「あ、アレウスさん!?」
「は、ははは、ちょっとアンとレアと一緒にカグヤにいたずらしようと思って」
「そうですか...そのアンとレアはどこにいるんですか?」
俺はおもむろにローブを広げてふたりを見せようとすると
「いない!?」
そこには二人の姿はなく、部屋の奥で別の遊びをしていた
いつの間に...
「ご主人様、何か言い訳は...?」
「い、いや...何もありません...。とりあえずカグヤなんかすまないな」
「い、いえ、その触られたのは嫌じゃないです。そのもうちょっと少しムードがあった方がいいっていうか...」
え、何の話をしてるの?
「そうです、ご主人様。カグヤも女性なんです、もっといいムードになってからそういうことしてください」
え、ミラも何を怒っているの?
「その、まぁ...なんだごめんなさい」
とりあえず俺は謝ることが一番いい方法だと思いとりあえず謝っておいた
その後はお開きとなり、今度はカトレアを連れくることを約束した
俺たちは屋敷に戻り、寝る前に少し茶を飲んでゆっくりしていた
「今度は私も行きたいわね」
カトレアが俺たちの話を聞いてそう話す
「それにミラから聞いた話だとカグヤとはすごく気が合いそうね」
「えぇ、すぐになれるわよ」
ミラはいったい何を話したんだ?
(ほんとに気づかないんですか?)
いや、気づくなわけないだろ
「さて、俺はそろそろ寝るかな...」
俺がおもむろに席を立つと
「ご主人様、その前にゼ〇カさんについてご説明いただけないでしょうか?」
あー、完全に忘れていた
「わかった、そうだな。しっかり誤解は解いておかないと」
俺はその後カトレアの協力を得てゼ〇カについて説明し、ようやく寝ることが出来た
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