表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/220

無駄な魔法の使い方

よろしくお願いします

「スキルの封印ですって?」

「あぁそうなんだ、可能か?」


俺たちは久しぶりに屋敷で朝食をしながらカトレアに聞いてみる


「無理よ、アレウスが言ってるのは小型化した状態でのスキル封印よね?」

「あぁそうだ」

「それは流石に無理ね、スキルの封印なら大掛かりな仕掛けが必要だわ」


実際カグヤはあの部屋がスキルを封印していると言っていたしな


「そうか...」


カトレアに作ってもらうあては外れた

残るは最後の手段あれか...


「いったいどうしたのよ?」

「いや、なんとなく気になったんだ。それよりまた何か開発してるだって?」


俺はとりあえず話題を変えることにした


「そうなのよ!ふふふ、すごいものよ!」

「なんだよ、気になるな」

「完成してからのお楽しみよ」


そして、ミラも紅茶をいれてこちらにやってくる


「俺はこのあと試合があるから、王都に行くが2人はどうする?」

「んー、私は研究がいいところだから今日もこっちに残るわ」

「私は今日はご主人様の応援をさせていただきます」


ミラが俺と一緒でカトレアが残りか

朝食を食べ終わり、カトレアは早々に工房へ行ってしまう


「試合は昼過ぎからだからどうするかな...」

「あのご主人様...」


ミラが少しいつもより艶のある声で俺を呼ぶ


「どうしたミラ?」

「その...最近忙しくてかまってもらえなかったので...そのかまってもらいたいなと...」


ミラが胸の前で手をもじもじさせながら俺に言ってくる

俺はその瞬間


「「サイレント」!」


そして、俺は理性に勝てなかった




そしてミラと少しイチャイチャした後また3人で集まり昼飯を食べている


「なによ、私も混ぜてくれれば良かったのに」

「え、なんでわかった?」

「女の勘よ、というかミラがツルツルになってるもの」


恐るべし女の勘...

(あらあれバレちゃってますね、ミラさんを性欲のままに食い尽くしてましたからね)


とりあえず味覚遮断っと


(え、なんで許してくださぁい...!)


泣くほど嫌なのかよ...

俺は情けなくなって味覚遮断を消した


「さて、これを食べ終わったら王都に向かう。カトレアあんまり無茶するなよ?」

「わかってるわよ、私はそんなドジじゃないわ」


まぁカトレアなら心配はないだろう



食事をとり、俺とミラは王都の闘技場へと行った



「今日でベスト4が決まるのか」

「そうですね、ご主人様なら余裕でしょう」

「まぁそうなんだけど、鑑定とかめんどくさくてしてなかったから見てなかったけど、結構面白い人たちもいるぞ」


俺たちが二人で歩いてると


「お兄ちゃーん!」

「お兄ちゃんです!」


なんと闘技場の入口でアンとレアがいた


「お前ら、またサボリか?」

「ちっちっち、そんな甘くないよ」

「ちっちっちです」


2人は可愛く人差し指をたててふる


「お兄ちゃんに誘われたって言ってきた!」

「言ってきたです!」

「.........」

「あのご主人様...」


ミラ、すまん俺は何も言えないんだ


「そう言ったら、レイラが許してくれた」

「許してくれたです」

「そ、そうなのか」

「あ、これレイラから伝言」

「伝言です!」


そういって俺にメモを渡してくる


「なになに...」


「アンとレアのことは任せます

その代わりにまたお店に献上

してくださいね♡ レイラ 」


「......」

「あのご主人様...」


ミラ、すまない。やはり俺は何も言えない


「はぁ...わかったよ、今日はミラとふたりで店に行く」

「やったー!」

「やったーです!」


まんまとレイラの策にはまったな


「あのご主人様、連れていくとはどこに?」

「あぁレイラのとこの遊郭だよ、今日はミラも一緒行こう」

「いいんですか?」

「あぁそうしないと俺の精神がもたない」


レイラ(オカマ)のセクハラ結構激しいんだよ...


「じゃあここで一旦別れるか」

「ご主人様頑張ってください」

「応援してるね!」

「応援してるです!」


俺は3人と別れて選手控え室へ向かう


「どうやら俺が最後か」



控え室には他の7人の選手が既にいた


「では、これで全員揃いましたので。

早速今日の第一試合の選手から、ーー選手とーー選手」


第一試合の選手が呼ばれ係員と一緒に控え室を出ていく


「今日もしっかり来ているな」

「来るに決まってるだろ」


タケトがまた俺に関わってくる

なに?俺のこと好きなの?


「昨日僕の魔法を見たかい?」

「まぁ見たな」


あれでしょ?ギ〇デインでしょ?


「そうか、僕はあれよりさらに強力な魔法が撃てるぞ。じゃあな」


そう言い残してタケトは行ってしまう


「なんというか逆に勇者らしいな、自信があるとかいう意味で」

(力を持ちすぎた人の典型的なダメな例ですね)

「俺はあんな風にならなくてよかったよ」


その後はエリーナとくだらないことを話していた


「では、第二試合 アレウスさん、デニスさんお願いします」


俺は呼ばれて立ち上がる、デニスさんという男を見る

この闘技大会には珍しい線が細い体格のよくない男だった


(確か魔法を使っていた人ですね)

「確か、そんな感じだったな」

(また、怖い笑い方してますよ)


おっと俺は自分が思ってるより戦いを楽しみにしてるみたいだな



「さぁさぁお待たせしました!第二試合の紹介を始めるよ!」


ワァーーーーー!!


「まず1人目は毎試合観客のド肝を抜くこの男、アレウスだぁー!!」


「「お兄ちゃーん(です)!!」」


呼ばれた方を向くとアンとレアが俺に手を振っていた

しかし今日は目の輝きが違う


「あ、そういえば」


俺は二人にタケトの勇者魔法よりすごい魔法をやってやると言っていたのを思い出した


「ミラには魔法使わないって言ってたけどしゃうがないか」


俺はこの試合から魔法を使うことに決めた

とりあえずアンとレアに手を振り返す

ミラにもしっかり手を振っておいた



「さぁさぁ次はこの男、前回は華麗な魔法で敵を倒した、魔法騎士団若手筆頭デニスだぁ!」



「「「デニスさまぁ!」」」


女の子から黄色い声援が飛ぶ

毎回俺の相手は〜筆頭だし、女の子から声援をもらう

俺がもらう声援は男か子供だ、すごい格差だ


デニスは観客の手を振り俺の方を向く


「貴様、ダース様から話は聞いたぞ。この大会で優勝したらS級にあがれるんだとな」


どうやらダース系列の人らしい


「あぁそうだが、なんか問題か?」

「ふっ、いや問題は無い。ここで貴様は負けるんだからな」


鼻で笑い試合開始位置まで下がる


(また、典型的な人が来ましたね)

「まぁそういうやつの方がぼこっても気分がいいから構わないさ」

(アレウスさんも大概ですね)


俺も試合開始位置に行く



「さぁさぁ準備はいいかな?試合開始ぃ!!」


デニスは開始の合図とともに魔法を発動してくる


「「フレイムボール」!」


ボールというには大きすぎる直径2mくらいの火の玉が飛んでくる


しかし俺はよけない


ドガァァァァン!!

着弾とともに爆発が起き、衝撃で煙が起きる


「こ、これはぁ!!開始同時にデニス選手の魔法がアレウス選手に直撃したぁ!!」

「ふっ、どうやら僕の魔法に恐れ多のいて身動きもとれなかったみたいだな」


デニスが勝ち誇ってポーズを決めている


「おいおい、そういうのはフラグっていうんだぜ?」

「なにぃ!?」



煙の中から聞こえる俺の声に驚くデニス

そして、煙が晴れてそこにたってるのは


バチッバチバチッ


そこにたっていたのは全身に雷を黄色のオーラのような雷を纏う俺だった


「貴様何をした!?」

「いや、ただ魔法を使ってお前の魔法を防いだだけ」


俺が使った魔法はいわゆる魔法による身体力強化だ

さらに全身に雷を流すことにより、筋肉は活性化し、脳は思考能力は何万倍にも加速できる


「さぁ次はどんな魔法を使うんだ?」

「く、くそ!「ウイングランス」!」


空気が歪み俺に迫ってくる魔法の槍


「お、複属性持ちか」


俺は向かってくる槍を拳打ち抜く



「くそ、「ウイングランス」までも!」

「おい、もうめんどくさいから一発勝負で行こうぜ、お前の最強の技と俺の最強の技でケリをつけよう」


俺はこのまま長引くのもだるかったのでそう提案する


「ふっ、い、いいだろう。そう提案したことを後悔するがいい」


デニスが俺の提案にのる

まぁ俺が今から使う魔法はアンとレアな見せるためだけのここ限定の技だけどね!


(なかなか性格悪いですね)


「いや、俺の最強とかここじゃ使えないでしょ」


(まぁそうなんですがね)


俺はそう言って魔力を高めていく

今回はイメージ力が勝負だ、威力より見た目重視の技だからな


デニスの方を見るとさっきの「ファイヤーボール」が非にならないくらいの特大の火球を作っている



「ふ、準備はいいか、もう提案の取り下げはできないぞ」

「あぁいいぜ、かかってきな」


お互い準備は万端だ


「くらえ「ヘルミックボール」!!」


デニスが魔法名とともに火球を俺の方に飛ばしてくる


「ははは!どうした!今度こそ怖気ついたか!」


何もしない俺を見て調子にのるデニス


「...「ボルテクス・レオ」!!」


俺は手の付け根を合わせ獣の牙のようにして、魔法を発動する



火球の目の前に現れる巨大な雷の牙、火球もろともデニスを食い尽くす


ドガァォァァァァァン!!


雷の牙が閉じるとともに起こる爆音、そして...



ギシャーーーーーン!!

雷と共に現れる獅子の紋章


「ふぅ、こだわっただけはあるな」


俺が作った魔法は「ボルテクス・レオ」

とりあえず魔法で牙っぽいのを作って相手を飲み込む

魔法の最後にエフェクトで現れる雷の獅子

俺は最後の獅子にこの魔法の魔力の8割くらいを使っていた



(なんて無駄な魔法なんでしょうか)

「いいんだよ、見せるための魔法だから」



パラパラッ...爆発により起きた煙が晴れる

そして、黒焦げになったデニスが現れる


(息はあるみたいですね)

「当たり前だ、大した威力は込めてない」


完全に見た目重視だったので威力の方はイマイチだ



「こ、これすごい!!アレウス選手は魔法まで使えたのか。轟く雷鳴、そした現れる雷の獅子!!すごい、すごすぎる!!」


ワァーーーーー!!


観客のウケも良かったみたいだな

アンとレアなんてもう目の輝きが半端ない

俺はデニスに回復魔法をかけて試合場をさる



さぁアンとレアの感想が楽しみだ

お読み頂きありがとうございます

ご意見、ご感想があったらどんどん言ってください


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ