表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/220

役割と新装備

アレウスネガティブ回です

よろしくお願いします

通信機を作る作業が始まった


カトレアが設計を書きながら、あーでもない、こーでもないと色々と試作しながら考えている


グランはカトレアの弓を作るために鍛冶場にこもりっきりだ。


アンナはカトレアの装備を編み、ミラもそれの手伝いをしている。



みんなよく頑張っているよ。

あ、俺?俺は...



「俺まじいらない子じゃん...」


俺絶賛やる事ありません。だってカトレアには知識共有しちゃってるから言うことないし


手伝いもできない

ほんとに俺は今役立たずなのである


(アレウスさん、そんなに落ち込まなくても)


「別に落ち込んでなんかねぇし!」


落ち込んでなんかないんだよ、落ち込んでなんか...


「しかしこれからどうしたものか...」



うーん、みんな集中してるし、邪魔したら悪いからダンジョンでも潜ってくるかな


俺は工房を後にするがだれもこえはかけてくれなかった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「死ねや、ゴラァ!!!」


ドガーーーーーンッ!


グランドゴーレムの核が壊れ、魔石が落ちる



「これで二個目か、いったい何体グランドゴーレム倒したんだろうな」


(50超えた当たりから数えるのやめましたよ)


「そんなにやってたのか」


俺は今ダンジョンに潜ってストレス解消も兼ねて、グランドゴーレムの魔石を集めている


「しかし全然手に入らないな」


そう、グランドゴーレムを倒しても確実に魔石が手に入るわけではなく、50体以上倒しても手に入るのほたった2個だけだった


「そろそろ日が暮れる頃だろうし戻るか、スッキリしたなぁ」


(どんだけストレス溜まってたんですか)


「倒したグランドゴーレムの数の分だけだけど?」


俺はスッキリしたので軽口もとばせる


そして、「ワープ」で工房へ戻る


「ご主人様!」


「おう、ミラただいま」


ミラが戻ってきてすぐに俺のところへ来る


「ただいまじゃありません、勝手にどこ行ってたんですか!」


「え、いや、そのダンジョンに...」


「行くなら一声かけてください、1日中帰ってこなくて心配したんですよ」


「す、すいません...」


帰ってきてそうそう怒られることになってしまった

なんだろうこの夜中に帰ってきて妻に怒られる感じは.....


悪くはないな。


(まったく反省してませんね)


「あ!アレウス帰ってきたのね!どこ行ってたの?いきなりいなくなったから気づかなかったわ」


いや、君は俺と同じ部屋にいたから普通気づくよね?俺のこと眼中にないとかそんな感じじゃないよね?


「あぁちょっとダンジョンに潜ってたんだよ」


そういってカトレアにグランゴーレムの魔石を見せる


「え、これってグランドゴーレムの魔石よね?いったい何体倒してきたの?」


「50体以上から先は数えてないな、工房にいてもやることなくて邪魔になるだろうも思って、あはは…」


俺の乾いた笑いが響く


「やることないって、そんなこと言って無茶しないでよ?それに私はアレウスが隣にいても全然邪魔じゃないわ、むしろいて欲しいくらいだわ」


「え、今なんて?」


「い、いや、何でもないわよ!それよりアレウスにも出来ることがあるから明日からは私の手伝いをしてちょうだい」


「わかった、なんかありがとな」


カトレアの優しさが逆に心にしみる


その夜はミラが一緒に寝てくれというので一緒に寝た。


ミラが俺がいなくなることに心配していることを感じ頭を撫でながら眠りついた


その後2日間はカトレアの手伝いをしながらのんびり過ごした


ガチャッ、不意に鍛冶場のドアがひらく


「ついに出来たぞ」


中からゲッソリしたドランが純白の矢をもって出てきた


「それがカトレアの弓か?」


「あぁそうだ」


俺は鑑定をその弓にかけてみる


神弓 アルテミス


ついに神様の名前が入ったか


(アルテミスですか、懐かしいですね。元気にしてるでしょうか)


あら、エリーナさんのお知り合いだったみたいですね


「カトレア嬢、これはあんたの弓だ」


「ドラン!!ありがとう!」


いつの間にかカトレアはドランのことを呼び捨てにしていた、カトレアは人との距離を詰めるのがうまそうだからすぐに仲良くなったんだろうな


年齢的はカトレアを孫と言ってもおかしくはないかもしれないだろうし


「あぁかまわんさ。この弓の本体には神木をつかってさらに神木の樹液でコーティングしてあるから絶対に折れることは無い。弦の方はホワイトドラゴンのヒゲをつかっているからこっちも切れることは無い」


話を聞いた限りじゃとんでもない一品だな


カトレアは弓をとるポーズをして、感触を確かめている


「これはいいわね、私の魔力ともよく馴染むし、それにとても撃ちやすいわ」


「そう言ってくれると嬉しいよ」


ドランも弓が褒められてご満悦だ


「カトレアちゃんちょっと来てくれないかい」


扉の向こうでアンナがカトレアを呼ぶ


「はいはーい、今行くわ」


カトレアが弓を持ったまま行ってしまう


「ドランありがとう、お疲れ様」


とりあえず俺はドランを労うことにした


「かまわんさ、これはワシの生きがいみたいなものだからな。それよりワシは3日寝てないから今から寝てくる」


ドランはそういって自分の部屋へと戻ってしまった


やることも無く椅子に座ってほうけていると


「アレウス!こっちを見て!」


俺は呼ばれた方を向くと


「じゃじゃーん!」


そこには白衣姿のカトレアが立っていた


「カトレア...それは?」


「これは私の新装備よ!」


どうやらカトレアは防具のデザインを白衣にしたようだ


「どう似合う?」


「あぁとっても似合ってるぞ」


「ありがとう!」


実際カトレアの白衣姿はよく似合っている

カトレアは少し身長が高くスタイルがいいし、白衣を着ていることもあってカトレアの綺麗な赤毛はよく映える


つい気になったのでカトレアの白衣に鑑定をかけてみる


神装 ジニアス


なんともまぁ、またとんでもない名前が


「それでどんな性能があるんだ?」


「そうね、基本的な性能はみんなと一緒ね。環境適応と自動洗浄、あと自動修復ね」


「なんか特別なものをつけてもらったのか?」


俺の場合は透明化で、ミラは認識阻害だ


「私はね、内ポケットと外ポケットをマジックバックのようにしてもらったのよ!」


そういってカトレアは外ポケットから試験管をどんどん取り出す


「それは便利だな」


「うふふ、そうでしょ!」


カトレアは新装備が手に入ってご満悦のようだ


「それでね、アレウスちょっと相談があるの」


「ん、なんだ?」


「設計してわかったんだけど、グランドゴーレムの魔石がもうちょっと必要なのよね、それでダンジョンに行く時私も連れていって欲しいのよ。弓の性能も確かめたいし、アレウスもミラも強いんでしょ?私だけ弱いってのは嫌なのよ」


確かにカトレアのステータス数値的に見ても俺やミラと比べたら劣る。一人だけそうなのは嫌だろう


「あぁわかったよ、魔石とカトレアの修行を兼ねて明日からダンジョンに潜るか。」


「ありがとう!やっぱアレウスは最高ね!」


「じゃあ明日からは午前中はダンジョンで午後からは開発にしようか」


「わかった!」



明日からまた忙しい生活になりそうだ

お読みいただきありがとうございます

ご意見、ご感想があったらどんどん言ってください


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ