目覚め
よろしくお願いします
「まてこの駄女神!」
「きゃっ!」
「あれ...?ここは......宿か?」
俺は目を覚ますとベッドの上にいた
「ご主人様!」
ガバッ!ミラがいきなり俺に抱きついてくる
「ご主人様...目覚められてよかったです...」
「ミラ...」
俺はミラの頭を撫でる
「ところで、ミラ俺はどうなったんだ?」
ミラの話によると、俺が気を失った後
ミラが俺をここまで運んでくれたらしい
「ドレアムはどうなった?」
「あの魔神なら爆発が起こった後跡形もなく消えました」
どうやらドレアムは倒せたらしいな
「俺はどれくらい寝ていた?」
「あの日から2日たっています」
「2日も寝ていたのか?」
「はい、時々うなされていることもありまして...もう目覚めないんじゃないかと...」
ミラはそう言って泣き出しそうになる
うなされてたのはどっかの女神のせいですね
「ミラ、ミラを置いて俺がどこか行くわけないじゃないか。それでも心配してくれてありがとうな」
俺はそう言ってミラを抱きしめる
「久しぶりのご主人様です...」
ミラは俺を味わうかのように俺を抱きしめ返す。
ミラさん、匂いを嗅ぐのはダメですよ?
「悪いが、ミラ喉がカラカラなんだなんか飲み物を持ってきてくれないか」
「わかりました、少しお待ちください」
ミラは俺から離れてキッチンの方へ行く
「ふぅ...おい、エリーナいるんだろ、ちょっと出てこい」
(な、なんですか?アレウスさん?)
「何ですかじゃないだろ、後でじっくり話を聞くからな」
(はい...わかりました...)
説教も含めていろいろ話さなきゃならんことがあるからな、覚悟しておけよ
ミラが戻ってきたので喉を潤し、会話を続ける
「それで、ダリル公爵はどうしてる」
「二日前に公爵領へ戻り、部下の方々を連れてくると仰っていました」
「そうか、無事なら良かったんだ。それでミラ、エルザさんはどうしている」
「母なら隣の部屋におります、呼んできましょうか?」
「いや、いい。おれが後で自分で行く」
ミラのことなどいろいろ話したいことがあるからな
「それで、ミラ、君が望むならその...お母さんと暮らしてもいいんだぞ?」
俺はミラの母親が助けることが出来たら話そうと決めていたんだ
「ご主人様...どうしてそんなことを...」
ミラがいきなり泣きはじめる
「お、おい、なんで泣くんだ!」
俺は慌ててミラをなだめる
「私は...私はご主人様にはもう不要なんですか!」
ミラが瞳に涙を浮かべ俺に言ってくる
「私はご主人様に一生を誓いました。それにご主人様も私には一生そばにいてくれると言ってくれました、あれは嘘だったんですか?」
「ミラ......すまない、ミラの気持ちを考えていなかった。俺はミラといたい、ミラもそう思ってるくれてるなら俺がお母さんにしっかり話そう」
「はい、私は一生ご主人様といたいです」
ミラは笑顔で俺に答える
よかった、俺はミラの気持ちをしっかり理解出来ていなかったとは恥ずかしい
「それに......母は私がご主人様について行くのは賛成ですよ?」
「え、そうなのか?やっぱり母親だから娘のためを思って反対するのかと思っていたんだが」
「ふふふ、心配いりませんよ。なんなら今会いに行きますか?」
「そうだな、じゃあ行こうか」
俺たちはエルザの元へいく
「あらあら、アレウスさん、目覚めたんですね、よかったです」
「すいません、ご心配をおかけしました」
「いえいえ、娘の大事な人ですから。心配するのは当たり前ですよ。」
「ちょっとお母さん!恥ずかしいからやめてよ!」
ミラも母親といると年相応の女の子だな
「ご主人様お見苦しいところをみせてすいません」
「いや、別に俺にもエルザさんみたいに接してくれてもいいんだぞ?」
「いえ、そういう訳にはいきませんので」
俺はもっと軽い方が気も楽だしいいと思うんだがな、ミラがそれでいいと言うなら俺は何も言わない
「立ち話も何ですし、中に入ってお茶でもしましょう」
「そうですね、ではお邪魔します」
「私、お茶の用意をしてきます」
部屋の中で俺たちは紅茶を飲みながら
ミラが俺を助けた経緯を詳しく説明をする
「そういう事だったんですね、親子共々助けて頂きありがとうございます」
「いえ、俺もミラには救われてますからね、お互い様ですよ」
「ふふふ、アレウスさんは優しいのね」
「そんなことないですよ、それでガストンからは何もされなかったんですか?」
「ふふふ、夫の精霊ちゃんたちが守ってくれたから何もされなかったわ。おかげで閉じ込めれただけですんだわ」
「それならよかったです。それでなんですけど...」
俺はそう言って姿勢をただす
「お母さん、大事な娘さんだと思いますが
ミラさんを俺にください。俺と一緒にいることで彼女に危険が及ぶことがあるかもしれませんが俺が一生守ります。だからどうかミラさんを俺にください」
「ご主人様......」
俺はエルザさんに頭を下げる
「ふふふ、アレウスさん頭を上げてください。」
「はい」
おれはいわれたので頭をあげる
「アレウスさん、娘を幸せにすると誓ってくれますか?」
「はい、誓います」
「そうですか、では娘を幸せにしてやってください」
「ありがとうございます」
「ふふふ、ミラは素敵な人とで見たいね、お母さん嬉しいわ」
エルザさんは柔らかい口調で微笑む
「それにアレウスさん...娘のついでに私をもらってくれてもいいんです?」
エルザさんは大人の色気を交えた笑顔でと俺にいう
「お母さん!」
「うふふ、冗談よ、お母さんはお父さん一筋よ」
「もう!」
言えない...一瞬どきりとした何て言えない
というか、ミラとエルザさんはそっくり過ぎるんだよ!
ミラが成長したらきっとあぁなるんだろうなとは思っていたが...とりあえずミラの将来が楽しみになってきたな
その後は色々な会話をして時間が過ぎていく
「私は明日村に戻るわ」
「では、俺達が付いていきましょうか?」
「いえ、アレウスさんは病み上がりでしょ?無理しちゃダメよ?」
「それではミラを連れていってください。ミラなら護衛もできますし、ミラも村には顔を出したいでしょうから」
「ご主人様...ありがとうございます」
「あらあら、ほんとにアレウスさんはいい男ね。ミラがうらやましいわ」
「そう言っていただけると光栄です」
俺は適当にはぐらかす
ほんとにドキドキしちゃうからやめて欲しい
その後は特に何もなく
次の日、ミラはエルザさんと一緒に村に戻ったので俺は宿の部屋でのんびり過ごしていた
「エリーナそろそろ話してもらうか」
(はい、わかりました...)
「とりあえず、俺を勝手に転生した話から聞かせてくれ」
エリーナが俺を転生させた理由だが
俺の魂がすごかったので気になったので転生させたらしい。適当な理由過ぎて俺は言葉も出なかった
この世界に転生させるのは転生神の仕事らしく
この世界に勇者として転生させるらしく
今も何人か勇者がいるしい
「おい、勇者がいるなら。魔神も勇者にやらせらよ」
(確かにそうなんですがね、アレウスさんがあまりにも強すぎるんでアレウスさんが選ばれたんですよ)
「俺が強くなりすぎたのが悪いのか...」
(あと、私に対する罰みたいなものですね、勝手に転生させちゃったので)
「まったくいい迷惑だよ」
(あの、やっぱり勝手に転生させたこと怒ってますか?)
「いや、転生させてくれたことに関しては怒ってないぞ?むしろ感謝してる。俺が怒っているのはお前が俺にいろいろ隠してたってことだ」
(それはすいませんでした...)
「あぁ別に許すよ。それでもう隠してることはないんだな?」
(はい、もう何も隠していません!)
その後もまた俺はのんびり過ごし
ミラは4日ほどしたら帰ってきて
その次の日にはダレル公爵がアピエダに戻ってきた
そろそろこの件をしっかり片付けようか
お読みいただきありがとうございます
今日で第1章は終わらせようにと思います
ご意見、ご感想があったらどんどん言ってください




