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白い世界 1

本日ラストです

意外と重要な話です

よろしくお願いします

「う.....ここは?」


俺は目を覚ますと白い部屋にいた

あれ?なぜ寝ていんだ?思い出せない


「あ!アレウスさん!起きましたか」


俺は自分の名を呼ばれたような気がしたので

声が聞こえる方を向くと


「なっ...」


そこには青い髪のとても綺麗な女性がいた


「なんですか、アレウスさん。私に見惚れちゃいました?」


俺はただ呆然としてしまっている


「あれ?もしかして分かりません?私ですよ!エリーナです」


「...エリーナ?まさかあの、エリーナなのか?」


「そうですよ!アレウスさんが大好きな女神エリーナさんですよ!」


エリーナがえっへんと胸をはる


「...ないわー」


「な、な......なんでそんな事言うんですか!ひどいです!」


わちゃわちゃ俺に怒鳴ってくる

この残念さは確かにエリーナだ


「確かにエリーナだな、初めて見たから気づかなかった」


「もう気づいてくださいよ。それにしてもアレウス私には見惚れちゃってましたねぇ」


「そうだな、驚いたよ。そんな美人とは思わなかった」


「な、な...もう!やめてくださいよ!」



エリーナが顔を真っ赤にする


「しかし、俺はなんでこんなところで寝ていたんだ?」


「あれ?アレウスさん、まさか覚えてないんですか?」


覚えてない?確か俺は......


「あ...」


「思い出しました?」


「そうか...俺は死んだんだな...」


そうだ、俺は毒のせいで体が動けなくなってドレアムの爆発にまきこまれたのか


「へ?死んでませんよ?」


「え?」


エリーナがキョトンとした顔で俺を見てくる


「アレウスさんはただあまりの疲労に気絶しただけですよ?」


「え?」


「だから、アレウスさんはただ気絶しただけで、ここには私が魂ちょっといじくって連れてきたんですよ」


「え?何してくれてんの?」


俺はエリーナのアイアンクローを食らわせる


「痛い!くいこむ!指がくいこむ!」


いつかぶっ飛ばしてやろうとは考えていたが、流石にかわいそうだからアイアンクローで我慢してやる


おれは気が済んだのでアイアンクローをやめる


「なんてことするんですか!言っておきますけど私は魔神との戦いでアレウスさんが無理するから身体中痛

かったんですからね」


「それはほんとに悪いと思ってるよ」


「いきなり素直になられるのも困りますね...」


ほんとに悪いと思ってるんだから謝るのは当然だろう俺をなんだと思ってるんだ


「ところでここはどこだ」


「ここですか?言うならば精神と時の...」


「それ以上は言うなよ?」


俺はエリーナの頭をにぎる


「な、なんでもないですよ〜、ここはそうですね、いわゆる精神世界...いや、天界の一部みたいなところですかね」


「で、俺はなんでここに連れてこられたんだ?」


「あ、そうですね、本題を話しましょう」


どうやら俺はなにか目的があってここに呼ばれたようだ


「アレウスさん今どんな力が欲しいですか?」


「ちから?」


「はい、スキルでもなんでもいいです、どんなものが欲しいですか?」


俺はエリーナにそう言われて少し考え...


「そうだな、今回の戦いで学んだが、状態異常無効または回復魔法の強化だな。やはり毒といった絡め手はどんなに強くなっても怖い」


「確かにそうですね。なら取っておきのものがありますよ!」

エリーナがそういうと


《「治癒神の加護」を手に入れました》


「治癒神...?」


「えぇ治癒神です。私の友達なんですよ〜。これでアレウスさんは状態異常を無効化してますし、回復魔法は死んでなければ大抵は治せますよ」


「効果はわかったが、なんで今こんなのを俺にくれたんだ?」


「いや〜、それはこれから魔神や邪神と戦ってもらうんでやっぱり力はつけてもらったほうがいいかなって」


「......は?おい待て、今回の件はいろいろとあって戦うことになったが俺は面倒ごとには基本首を突っ込まんぞ?」


「いや、でもー、加護までもらっといて断るってのはダメじゃないですか?」


「え?」


これってまさか嵌められたのか?


「いや、別にいいんですよ。しなくても。いや、でもなぁこれは男としてどうかと思うんですよぉ」


くそ...こいつわかってて、やってやがるな

ほんとに性格が悪い


「はぁ...わかったよ、俺ができる限り頑張るよ」


「アレウスさんならそう言ってくれると思いました!ちなみにこれから魔神を倒してくと毎回このような特典が貰えますよ!」


特典って言っちゃったよ...加護を餌にする神ってどうなのよ、まったく


「いろいろ引っかかるけど確かにスキルとかが貰えるなら魅力的だな」


「でしょう!でしょう!私もアレウスさんが魔神たちを倒してくれれば、勝手に転生させたことも怒られませんから!」


「勝手に転生させた?」


「ギクッ!」


エリーナがしまったと言ってるような顔をしている


「なぁエリーナ今言ったことは一体どういうことなんだ?怒らないから言ってごらん」


「いや、それ絶対怒ってるやつじゃないですか!指がごきごきいってるじゃないですか!」


「いや、ちょっとお仕置きにアイアンクローをな?」


「な?じゃないですよ!な?っじゃ!!そんな爽やかに言っても無駄です!それ超いたいんですから!」


エリーナが俺から離れるようにして逃げる


「それじゃ...わ、私からの話はこれで終わりですので.....ま、また後で!」


といってどこか消えていく

そして光が輝き出す


「おい、まてこの駄女神......!」


俺は光に飲み込まれた

お読みいただきありがとうございます


補足ですが、精神世界なので感覚の共有は存在していません


ご意見、ご感想があったらどんどん言ってください!


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