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極限状態

連続投稿後半です

一つ前の話とセットで読んでくれると嬉しいです

よろしくお願いします

「ご主人様!大丈夫ですか!」


ミラが俺の方へ駆けつける


「あぁ大丈夫だ、気にするな......。それよりここからかなり激しくなる。離れてイージスを展開させてろ」


「ご主人様!それはできません!」


「ミラ、命令だ。離れていろ」


俺はミラに冷たい声でいう


「ご主人様......わかりました。ご武運を祈ります」


ミラが感情を必死に殺しながら俺から離れていく


すまないな、ミラ。危険な目に合わせることは出来ない



「エリーナ、ここからかなり無茶をする。少し我慢してくれ」


(はい、大丈夫です。アレウスさんに任せます)


「悪いな」


俺は目をつむり、魔眼を開く


みるみる俺の世界が赤く染まっていく

魔眼に飲み込まれないように心を落ち着かせる


「ふぅ、どうにかコントロールは出来てるな」


俺は目を開け自分の状態を確認する


俺の魔眼、「獄炎」は開眼することにより自分のステータスを大幅に上昇させることができる


だがあまりにも強力な魔眼のため感情に任せて発動すると魔眼に感情を食われる


俺は魔力を高めていく、俺の周りに魔力の渦が発生し、紅の雷がほとばしる


俺は雷を地面に流し、磁力を生み出し

この空間の砂鉄を集めていく


「今サラ、何ヲシテモ無駄ダ!」



ドレアムが俺の方に向かってくる


俺は砂鉄をムチ状に変化させ、ドレアムを襲わせる

ドレアム影のムチで俺の砂鉄のムチを迎撃する


ガキンッ!ムチとは思えない金属音が鳴り響く


「ぐふっ...くそ、やはり負担が大きいな」


俺は「獄炎」の使用、さらにドレアムの毒により体にとてつもない負担がかかる、HPがガンガン減っていく


俺はどうにかしてドレアムの剣を防ぎ距離をとる


「早く終わらせないとまずいかもな...」


次の技が通用しなかったらフェイトを使おうと俺は心に決める



俺は砂鉄を操り、ドレアムを捕縛する


「潰れろ」


砂鉄がドレアムをドーム状に包み込み、ドレアムを圧縮していく


「ぐっ...」


砂鉄の檻の中で暴れるドレアムを必死に潰す


ドレアムの回復速度を上回って俺はドレアムを圧縮し、徐々にHPを減らしていく



「グオォォォォォォ」


檻からは獰猛な雄叫びが聞こえてくる



「あと少し.........がはっ!」


俺は吐血し、その瞬間に俺の魔力がゆるむ


「しまっ...」


俺が言葉をするより早くドレアムは球体を破壊する


「ぐあっ!」


俺は魔法を破壊された反動で後ろにのけぞりすきをつくってしまう


「ぐっ......がはっ!」


ドレアムが俺の首をつかみしめあげようとする


「グルルルル」


既にもうドレアムは獣になりかわっている


このままじゃまずい......

くそ、フェイトが出したくても、首を締められ出せない


どんどんしめあげる力が強くない


「うぐっ!...うぅ...」


(あぁ.....かはっ...!アレウス.....アレウスさん!!)


既にその影響はエリーナにまで及ぶ、すまないエリーナ


くそ、やばい、意識が遠のきそうだ


「ご主人様!」



ミラがドレアムにディアボロを打ちつける。

ディアボロはドレアムの腕に突き刺さり、肉々しい音を立てる


「キャアッ!」


ミラがドレアムの腕に飛ばされる

その瞬間に俺をしめあげる手が少し緩むのを感じ


俺は意識を取り戻し、ドレアムの体に手を突き刺す


ぐちゃっと不快な音が鳴る


「これで......最後だ...」(.....終わらせますよ...)



俺とエリーナ、意識の限界で思いが一致する


ーーあぁ次で終わらせてやろうぜ


俺は残ってるすべての魔力を腕に流し重力魔法を発動する


俺の手の中で空気がどんどん圧縮されていく

ドレアムが危機を察知したのか、緩んだ手の力は強くする


「ぐっ...もう遅いぞ......」


俺は苦しみながらもなんとか笑い



「吹き飛びな」(吹き飛んでください)


圧縮した空気が一気に開放される

ドレアムがどんどん膨らんでいく


俺をしめあげる腕の力はもう無く俺は落下していく


ボンッ!そして強烈な破裂音と共にドレアムは四散する


あぁやっと終わった......


そして俺の視界は真っ暗になった

お読みいただきありがとうございます

ご意見、ご感想があったらどんどん言ってください



夜中に短めですがもう一つ投稿します

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