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ヒュドラの毒

連続投稿です、2つ続けて読んでくれると嬉しいです

よろしくお願いします

「オ前ヲ殺シテヤル」


目の前の巨大化したドレアムが俺に叫ぶ


既にやつのHPは全快している



「どうやらあれが狂化のようだな」


(そうみたいですね...しかし醜いですね)


「どんなに強くなれてもあぁはなりたくないな」


俺はさらに魔力高め


ドンッ!

超高速でオラスに接近し、月光をふるう


ぐちゃ

肉が食い込むような音が鳴る


「なに......?」


俺の振るった月光はくい込んだまま途中で止まる


「ドウシタ?」


刀がくい込んだまま俺を見下ろすドレアムがニヤリ笑う


俺はすぐに月光を抜き、ドレアムから距離をとる


ドレアムの方を見ると、俺がつけた傷は徐々につながっていき、それに合わせてHPも元に戻る


「くそ厄介だな」


俺は苦々しげにつぶやく


「何ヲシテモ無駄...ダ!」


ドレアムがその巨体からは想像もつかない速さで俺に接近し、剣を振るう

俺はそれを紙一重で避けてすれ違うついでに人たちを浴びせる


だがその傷はすぐに無くなる


「中途半端な攻撃は意味無いな、なら...…」


俺は月光にに魔力を高め


「「震擊」」


超重量の月光を振るいドレアムの右腕を切る


「これは効くみたいだな......」


ドレアムを見ると、肩から徐々に腕が生えてくる


「おいおい、そこまで回復するのかよ」


(ほんとに厄介な相手ですね)


その後は避けては切りを繰り返す



「これじゃ埒が明かないな。魔法もあいつのレジストが強くて弾かれる」


俺は憎々しいしげにドレアムにレールガンを放つ

貫通するはいいがすぐ元に取る


「はぁ、当たるはいいがすぐ回復するし、頭を撃ち抜こうとすると防ぐ。強くなりすぎだろ」


俺はため息をつきながら文句を言う


(でも、急所を守るってことはそこが弱点ではあるってことですね)


これまでの攻防で分かったことはそれくらいだ



「これはどうしたもんかな、フェイトを使えばすぐ終わるだろうがそれは俺のプライドが許せない」


(変なプライドがありますね...)


「当たり前だろ、フェイトを使ってあいつを倒しても俺の実力じゃない、頼る時はほんとに絶体絶命の時だけだ」


それにフェイトは無駄に使って現象に干渉してしまうのが怖い


その後も同じような攻防を繰り返していく


俺はその中である違和感を感じる


「なんで攻撃を塞ごうとしないんだ...?」


(それはすぐ回復するからじゃないですか?)


「いや、それは分かる。でもそれ以外にも何かありそうなんだ」


俺はその疑問を残しながら攻防を続ける


「「ヘルフレア」!!」


ドレアムが黒炎のレーザーを放ち


「コレモダ「影踊り(シャドーワルツ)」!!」


影から無数の槍が俺の方へ向かってくる


「逃げ道なしか...」


俺は俺を囲む魔法を眺める


「「ワープ」」


俺は「ワープ」を使って回避する


俺ワープゲート出たら


ゴバッ!!


「!?」


俺の視界が急激に変わる


ズドン!!

気づいたら俺は地面に叩きつけられていた


「くそ、俺の魔力をたどって移動点を割り出したか...しかし、この世界で初めて攻撃を受けたな」


(あの、アレウスさんは痛くないかもしれませんけど、私めっちゃ痛いんですからね!)


「それは悪い、次は気をつける」


ダメージ食らったことないから忘れてたよ、エリーナさん

ていうか俺も痛いから、強がってるだけだから


「ちょっと魔神ってのも舐めてたな」


俺は唇の血を手でぬぐいながら、回復魔法を自分にかける


「しかしおかしいな、スキを突かれたとしても防御くらいは出来たはずだ」


俺は戦いながらずっと自分の体に違和感を感じ続けていた。戦いが進む度に俺の違和感が大きくなる


「なにか秘密があるみたいだな...」



その後も同じような戦いが続く


ドレアムはどうやら手を抜いていたらしく俺のスピードについてくる


俺は「ワープ」も駆使しながら、攻撃をよけ反撃する

戦いがどんどん苛烈になってきたときドレアムがしゃべり出す


「オイ、俺ノ血ヲ、ドレクライ浴ビタ」


「お前の血だと?シャワーのような嫌というほど浴びたさ」


俺のローブは自動洗浄があるので汚れることはないが、俺はドレアムを切りつける度に返り血を浴びていた


「ソウカ、ソロソロダナ」


ドレアムがニヤニヤ笑う


「一体なんだ…...?ぐふっ!」


突如俺の口から吹き出る


「くそ、なんだこれは...!」

「ソレハ俺ノ毒ダ」


毒......?これはあいつのユニークスキルか!

さっきから俺が感じていた違和感はこれだったのか!

俺のHPが徐々に減っていく



「くそ......エリーナ大丈夫か?」


(え、えぇ...全然大丈夫、です...それよりアレウスさん...どうするんですか?)


エリーナが苦しそうに叫ぶ


「回復魔法がきかない。たぶんこれはやつのユニークスキルだな、だったらやつを殺せばスキルの効果はなくなり解毒される」


(そうですね...ならチャッチャと済ませてください...我慢はできますが、痛いのは嫌いです...)


「あぁなるべく早く済ませるよ」


俺は口にこびりついた血をぬぐい

ドレアムを睨みつける



いざとなったらフェイト使おう。

俺は心の中でそう思った



お読みいただきありがとうございます

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