別れの挨拶
二つの前の話でアレウスがシリウスになっていたので直しました
よろしくお願いします
ブリストンでの話は今回で終わりです
公爵にあった翌日、俺とミラは色々なところへ街を出る挨拶にまわった
「え!アレウスさんたち明日この街を出ていくんですか!」
「あぁアピエダに用があってね、今までお世話になったよ」
「アレウスさん出ていっちゃうんだ...ずっとここにいてくれればいいのに...」
「ん?」
アレアが最後何言っていたかよく聞こえないが悲しがっているのはよくわかる
やすらぎ亭にはかなりお世話になったからな
アレアにはなにかプレゼントしよう
俺達はまず挨拶と装備の点検を兼ねて
グランのところへと向かった
「おう、坊主じゃねぇか!今日は何のようだ?」
「あぁ明日のアピエダに行く用事ができてね、その挨拶と装備の点検を頼もうと思ったんだ」
「なんだこの街を出てくのか寂しくなるな。装備は武器の方だけでいい、お前らに作ったその防具には自動修復がついてるからな」
なんとこの防具にはそんな機能もつけられていたのか
「どうりで汚れたり傷がつかないわけだ。じゃあ武器の方を頼む」
俺達は月光とディアボロをグランに預ける
「まぁ防具の素材の性能ってこともあるんだがな。丁度いいからこの武器たちにも自動修復をつけてやる、お前からもらった素材があるからな。今日の夜には点検は終わるからまた取りに来い」
「あぁわかった、なんか悪いな。じゃあまた後で取りに来る」
俺は金銭替わりに素材を何個か提供してドランの元を後にする
次に向かったのは孤児院だ
「アレウスお兄ちゃん!」
エレナが俺に気づいてこちらへやって来る
「おう、エレナ、いつも早いな。なんで俺が来たのがわかるんだ?」
俺は前々から疑問に思っていたことを聞く
「ん〜、なんかわかるの!」
エレナは少し考える素振りをして笑顔で答える
まぁ子供の勘みたいなものだろうな
俺は答えたエレナの頭を撫でる
「えへへへ〜、お兄ちゃんたち何しに来たの?」
「おう、今日は遊びに来てやったぞ!」
「ほんと!やった!」
「あぁ俺達は先にエミリア先生たちのところに行ってくるからちょっと待っててくれ」
「うん、わかった!早く来てね!」
「おう、わかったよ」
俺はエレナと別れエミリアとマリアとあって
明日街を出ることを伝える
「そうですか、この街を出ていってしまうのですか」
「あぁアピエダの方に用事ができてな」
「寂しくなりますね。エレナたちにはもう伝えたんですか?」
「いや、まだだな。帰りに伝えようと思っている」
「なんだいあんた出てっちゃのかい、それは残念だね。うちのエミリアを貰ってもらおうと思ってたんだが」
「も、もう!院長やめてください!」
ハハハ、マリア冗談でもそういうことは言わないでおくれ?ほら、後ろにいるミラからすごいなにかを感じるから
「まぁ別にこの街にはもう来ないってわけじゃないからな。また会えるし、そこまでのことじゃない」
俺はこの場をなんとか切り抜けようと話題を変える
「それよりオラスが死体で見つかったらしいな、孤児院の経営の方は大丈夫なのか?」
「あぁそれなら昨日公爵様が来てくれてね、これまでより多く孤児院に運営費を回してくれるといってくれたよ」
「そうか、それならよかったよ」
どうやらダレル公爵は本当にまともな貴族みたいだな
結局その後昼過ぎまで遊び、孤児院を後にして次はエドさんのところへ向かった
「はぁ...まさかあんなに泣かれるとはな...なだめるのに大変だったよ...」
そうエレナたちにも街を出ることを伝えたら、エレナがそれを聞いていきなり泣き出したのだ
「ご主人様はエレナにすごいなつかれてますね。私もあんな可愛い子が欲しいです、ふふふ」
ちょっとミラさんそんな目をしながらこっちを見ないで
そんなこんなでエドさんのところへ向かったがエドさんはもうアピエダに急用で戻ってしまったらしい
「エドさんに会えなかったのは残念だが、向こうに行けば会えると思うから向こうで挨拶をしよう」
「そうですね」
俺達は結局その後は二人で買い物したりして、街をぶらついた
日が暮れてきたのでドランのところへ行き、装備を回収して宿に戻った
「アレウスさん!ミラさん!おかえりなさい」
「ただいま、アレア」
「今日の夜ご飯はお父さんに頼んで腕によりをかけてつくってもらったから楽しみにしていてください!」
「そうか、ありがとうなアレア。それとこれ、君にプレゼントだ」
俺はそう言って、腕輪を渡す。今日街で買ったものだ
「いいんですか?」
「あぁお世話になったお礼だ、良かったらつけてくれ」
「はい!ありがとうございます!大切にします」
アレアはニコニコしながら奥の部屋に戻る
「喜んでくれたよかったですね」
「あぁよかったよ」
その後俺らは夕飯を食べて明日に備えて寝た。
料理の味は言わずもがな美味かったよ
◇
翌日ダレル公爵に会いに行くために少し早めに起きて朝食を食べていた
「アレウスお兄ちゃん!」
「この声は...エレナ?どうしたんだいったい」
おれたちが朝食を食べていると、そこにはエレナがいた
「お兄ちゃん今日出ていっちゃうんでしょ?
だから、これ!昨日エミリア先生にお願いして教えてもらって作ったの!」
エレナはそう言って俺にブレスレットを渡してくる
「ほんとうか?ありがとう、嬉しいぞ。じゃあお返しに俺はこれをあげるよ」
俺はそういって山での修行中に暇つぶしに作った水晶のペンダントをエレナにあげる
「ほんと?やった!大事にするね!」
「あぁ俺も大事にするよ」
俺はその後エレナを孤児院に送り、街の門へと向かう
「おう、アレウス、それにミラノバもやっと来たか」
ダレル公爵が俺達に気づき声をかける。
ちなみに今回は極秘に動いているらしく、ダレル公爵やその騎士たちはみんな商人の格好をしている
ちなみに俺たちはその護衛をする冒険者っていう立場となる
「すいません、少し用事がありまして。遅れてしまいました」
俺はダレル公爵に謝っておく
「あんたが謝るなんて珍しいじゃないかい」
ダレルの横にいたドーラが俺に声をかける
あんたはおれをいったいなんだと思ってるんだ
「遅れたんだから謝るのは当然だ」
「あんたにそういう常識があったとはね、それより向こうでもトラブルに巻き込まれないでおくれよ」
「恐ろしいことを口にしないでくれ」
「ま、あんたのことだからいやでもトラブルに巻き込まれるだろうね。ほれこれを渡しておけよ」
ドーラは俺に手紙を渡す
「これは?」
「アタシ直筆の紹介状さ、これを向こうのギルドに渡せばそれなりに融通が聞くはずさ」
「そういうことか、ありがたく貰っとくよ」
俺はドーラから手紙を受け取る
「話は終わったか?では出発しよう」
「はい、わかりました」
俺とミラはダレルが用意した馬車に乗り
アピエダへと旅立った
あれ、エリーナさん何もしゃべらないね.....
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夜にもう2話ほど掲載したいと考えてます




