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作戦開始

よろしくお願いします

短めです

前半がアレウス視点、後半は三人称視点です


「殺されている覚悟は出来てるんだろうな、アレウス・アーレンハルト?」

「殺される覚悟?そうだな...1回処刑されてるからもう勘弁してほしいって所だな」



突如現れた扉から怒りの表情のジャンヌが姿を現す


俺は刀の峰の部分で肩を叩きながら答える



「そうか.........とりあえず殺すっ!!」




ジャンヌが踏み込むと同時に一気に俺との距離をつめてくる



「「──っ!!」」


そして三日月とエクスカリバーの刃がぶつかり合う


ジャンヌは突き技と斬り技を織り交ぜながら、目にも止まらぬ速さで細剣を振るう


そして俺は相殺し、時には太刀筋を逸らしながら対応する



さて、ジャンヌを怒らせて感情を表にでやすくさせてのまではいいんだが─



「死ね!!死ねぇっ!!」



これは怒らせすぎたのかもしれない

あんな安い挑発だけでここまで怒るとは思ってなかったんだがな...


そんなに俺に恨みを抱くようなことがあるのか?


とりあえずやはりいつも冷静で無表情なジャンヌではないことは確かなのだろうけどさ



「絶対に!貴様を!殺してやる!」



「殺してやる!」と言葉とともに大振りの横払いを俺は後方に退避しながら避ける



「ふーっ!ふーっ!」


息遣いを荒くして、俺を睨みつけてくるジャンヌ


その瞳にはただならぬ俺に対する怒りの感情が宿っている


流石にもう少し冷静になってもらわないと、こちらの話を全く聞いてもらえない


ジャンヌの気が落ち着くまでジャンヌとやり合っている時間は余りない




一回ジャンヌにはヒヤッとしてもらおう必要がある

今の興奮状態のジャンヌは太刀筋も単調だし、大振りばっかが隙が多いから余裕だろうな



「さて、次はこっちから攻めさせてもらうからな」


俺は転移でジャンヌの後ろをとり、三日月を振るう


そしてジャンヌは振り向きもせず、細剣を背中で構えて俺の一太刀を防ぐ



「無駄だ!!」

「──っ!!」


何かを感じ取り俺は転移する


俺は横目で確認すると、俺を穿つように地面が隆起していた



あれくらいをする冷静さはある訳だ

まぁ今のが避けられるのは想定内だったんだけど



俺は転移を織り交ぜながらジャンヌに三日月を振るう



「ちょこまかと小賢しい!!」


やば、この動きでさえもキレるのかよ。別におちょくるためにこんなことをしてる訳じゃないんだが...

見たところ俺に一太刀も当たらなくてイライラしてるって所か



そして俺はジャンヌと向き合った瞬間にジャンヌの背中に転移する



「簡単に後ろを取れると思うな!!」


ジャンヌを俺が転移した方向を振り向きながら、俺の太刀筋を防ぐために細剣を構えるが




「引っかかったな?」


奮った俺の手には三日月はなかった


三日月は未だ俺が転移する前の場所、すなわちジャンヌの背中で浮いていた


俺は三日月を重力魔法で引き寄せる


「くそっ──!!」


ジャンヌは素早く反応して首をそらすが、少しだけ三日月の刀身がかすめていく



俺は一度ジャンヌと距離をとり様子を見守る



ジャンヌは首元に手を当て、手のひらを見る


手のひらは少しだけ血で赤く染まっっていた


これで少しは冷静になってくれたらいいんだが......


「少し興奮しすぎたみたいだな、私らしくない」



ジャンヌは血がついた手を握りしめ、呟く



そして俺の方に顔を向ける


「なぜわざと刀の軌道をそらした?」


どうやらわざと首を少し掠めるくらいにしたのに気づいているみたいだな



「俺はお前を救い出すと言っただろ?俺の意思表示みたいなものだ、俺はお前を傷つけるつもりなんてないんだ」

「私を傷つけるものがない......ふふふ、そうか、そういうつもりなのね」


ジャンヌは自分の目を抑えるように顔に手を当てて笑い出す


俺はただ黙り続ける


はっきり言って内心はかなり焦っている


洗脳を受ける前のジャンヌの喋り方に戻ったが、明らかに様子がおかしい


冷静になったかと思ったら、突然笑いだす

かなり不気味だ、はっきり言っていい予感は全くしない



「ふふふ...私を傷つけるつもりなどない、ね...どの口が言ってるのかしら?」

「何が言いたい?」

「ふふ、いいの別にあなたに話す話じゃないから...ふふふ...」


これは完全にやばいな...言葉選びをミスったかもしれない


もしかしたら俺の言葉は何であろうとジャンヌを怒らせるのかもしれない



「あなたにどう思ってようがどうでもいいわ......」


ジャンヌはゆっくりと右目に当てた手をどけ、こちらを向く


右目の瞳は綺麗な虹の輝きを放っていた



「私はあなたを殺したい、ただその気持ちしかないんだから」



俺はその言葉をきいて、冷や汗をたらす


綺麗な虹の輝きを放つその瞳には憎悪の感情しか存在しなかった


何がジャンヌをあぁまでにしてしまったのか


ジャンヌの本音を聞かない限り、ジャンヌを救い出すことは出来ない


俺は三日月を強く握りしめ覚悟を決める──










「さて、私たちも行動に移るわよ!!当面の目標は教皇様の発見、そして洗脳を受けた人々を助け出すことよ!!」


カトレアの言葉にミラ、カグヤ、ルーナが頷く



そしてミラは自動型浮遊盾「イージス」を大量に召喚し、高さ30mほどの外壁から地面に降りるためのエレベーターを作り上げる



『グルルル...!!......キャインッ!?』



「ご主人様の言っていたとおりモンスターが沢山いるわね」

「聖教国内にモンスターがいることがおかしいって思ってない時点でみんな洗脳されてるのは確実よねぇ」


カトレアはゆっくり降りていくエレベーターから犬型のモンスターの頭を貫いていく



「どうして...こんなにモンスターがいるんでしょうか...?私1度も見たことがないのに...」

「あんまり理由とかは深く考えない方がいいわよルーナちゃん、今は教皇様を探すことだけに集中してちょうだい......ミラ!!聖騎士たちが出たわよ!!」

「任せて!!」



ミラはイージスで翼を作りあげ、エレベーターから飛び立ち聖騎士たちに空から接近していく


ルーナはモンスターがディストラーダによって変えられてしまった人間だということは知らなかった、知ってしまえばルーナがどう思うかはわからなかったのでアレウスが教えていなかった


ミラ、カトレア、カグヤは知っていた。そして変えられた人たちのためにも殺さなければならない、ということもしっかり理解出来ているから

だが闘うということを知らない心優しいルーナがその覚悟を持てないだろうとアレウスは判断していた




「基本的に聖騎士の奴らは洗脳かかっているんだろうけど...中に洗脳がかかってない本物とかが紛れてると厄介な話になるのよね」

「その場合は私が幻覚をかけて自白させればいいんだよね?」

「えぇそうね......ミラ暴れまくってるわね」



そろそろ地面につきそうなエレベーター、ミラが先に向かっていたお陰で敵の影は全くなかった



「はぁっ!!」


ミラの掌打が聖騎士の1人の腹をうち、地面を転げさせる


既にミラの周りには15人ほどの聖騎士たちが転がっている



「ふぅ...気絶させるだけというのも結構大変だわ」


ミラはメイド服のスカートを払いながら一息つく



「ありがと、ミラ」

「いいわ、こういうのは私の出番だから」


既に地面に降りていたカトレアたちがミラのところまで行く



「一々相手してるのは面倒だから、すぐに行かないと行けないわね。ルーナちゃん、教皇様がいそうな場所は聖堂を除いで三つなのよね?」

「はい、罪人を閉じ込めておく東の刑務区、そして執務室があるの北東の管理区、最後にここから一番近い、教皇様の私室がある居住区です」


現在南の位置にいる四人、アレウスがいる聖堂区は北にあたっていた


「じゃあ作戦通り刑務区は私、管理区はミラ、居住区がカグヤとルーナちゃんでいいわね?私とミラはできるだけ派手に戦って敵を引きつけるから...教皇様を見つけしだい通信機で連絡、ピンチな時も連絡しなさい、いいわね!!」


最後の確認としてカトレアがもう一度念を入れて確認をとる



そしてそれぞれ三つに分かれて目標の区を目指して行く──

お読みいただきありがとうございます

しばらくアレウスVSジャンヌはお預けです


毎日投稿頑張っているんですが、日に日に文章量が短くなっていって申し訳ないです

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