作戦会議
よろしくお願いします
短めです
お着替えが完了した、さぁ作戦会議といこうか
「とりあえず敵は聖教国だ、運が悪ければ全ての人間が俺たちの敵になる。一応聞くが、覚悟は出来てるんだな?」
みんな頷いて意思を見せる
クリスもルーナもついてくるつもりみたいだな
クリスのことはミストと約束はしたが──
「ルーナ、お前もついてくるのか?」
「私のわがままなのはわかってます、ですが聖教国のことですし...その、教皇様のことが心配で」
「そうか......」
教皇のことが頭に抜けていたな、そういえば大陸会議には出席していなかったか
最悪の可能性も考慮しておくべきだが...安否は確認した方がいいよな
それにルーナを一人置いていくのも心配だ
「アレウス様、ルーナちゃんのことは私が守りますから...ダメでしょうか?」
「カグヤ...わかったよ。任せるぞ、いいな?」
カグヤは真剣な表情で「はい」と答える
カグヤが守ると言うなら俺はそれを信じよう
ルーナも覚悟を決めて言ってるんだ、それを否定したくはない
そして俺とカグヤの短いやり取りが終わったら、今度はクリスが控えめに手をあげる
「あの...お願いがあるんですが...」
「お願い...?あぁクリスも一緒に来ても構わないぞ...ミストとの約束だからな」
『そうですよ、マスター、私のおかげですよ!!』
腕輪からミストの音声が流れる
なんかエリーナみたいだな......いや、あの女神は人のために頭を下げるわけないか
というかあの女神本当にどこ行ったんだ?
......まぁうるさいだけだからいなくてもいいか
「あの、私もついて行きたいんですが...お姉様のことが心配で...私、お姉様を助けに行きたいんです」
なるほど、そういうことか
一応何がいるかわからないからローガをおいて監視させておいてはいるんだけど、クリスには言ってなかったか
実の姉が洗脳にかかっていて、危険な状況にあるかもしれないとわかったらいてもたってもいられないか
でも、それだと約束したミストの面目とかがあるから...一応確認してみるか
「ミスト、マスターはそう言っているが...いいのか?」
『私としてはマスターが覚悟を決めてくれただけで満足です...実際危険すぎると私でも守りきれる自信はありませんから、私はかまいません』
「そうか、だったらクリスはステフがいる王都にいけ」
「ありがとうございますアレウス様」
本当に何かあったらローガにクリスを守らせればいいからな
さて、だったらこっから本題に入るとするか
「魔神、ジャンヌ、シルは俺が相手するとしてだ.....他に何人か厄介な奴らがいるはずなんだ。ルーナ、聖教国で...お前から見て雰囲気がやばそうな奴っていなかったか?」
「雰囲気が......います、3人ほど...一年ほど前から見るようになった方々が...よくルヨナ猊下...いえ、魔神と一緒にいるのを見ました」
「3人か......その中に1人...髪が紫の女はいなかったか?扇子を持ってたりとか...」
「い、います!いつも黒いドレスを来ている女性が1人..」
「アレウス、その女の人がどうかしたの?」
そうか、あの女の特徴を知ってるのは俺とシルだけなのか
この場では俺しか知らないってことになるな
「たぶん、その女はディストラーダだ。エルバラシア王国を我がものにしていようとしていた人をモンスターに変える魔女だよ。あいつはナルムヨルグの配下だってことは知ってたからな......聖教国の人間が洗脳を受けていたのもディストラーダの能力だろうな」
「あの...質問1ついいですか?」
「どうしたカグヤ?」
カグヤが珍しく手をあげる
「私ジャンヌさんにはお会いしたことはないんですが、シルが洗脳を受けていてどうしてルーナちゃんは受けていないんでしょうか?」
「それは......確かにどうしてだろうな」
確かにシルが受けて、ルーナが受けないという道理がわからない
というか王都にディストラーダの野郎はいたのか?いや、俺が処刑した後もいろいろと調べてみたが奴の姿は見なかった
ジャンヌやシルがいるからあまり積極的に調べることはできなかったが、ディストラーダがいる可能性は低いだろう
それにジャンヌは洗脳というより堕とされたという感じだった、堕天勇者になってたしな
つまりジャンヌやシルが洗脳を受けていたのは別のやつ......可能性としては...
「ねぇ、気になったんだけど...シルやジャンヌさんが洗脳を受けたのは魔神のせいじゃないかしら?」
「......その線はあるかもしれんが、ナルムヨルグが与えた能力が洗脳系の能力で、自身も洗脳系の能力を持ってるっておかしくないか?」
「おかしくはないんじゃないかしら?これは私の勝手な推測だけど、魔神の洗脳は対象人数が決まっている代わりに強制力が強いんじゃないかしら?」
「なるほど...」
ルーナはうまくどちらの洗脳の対象からも外れたってわけか
ディストラーダの洗脳はレジストできて、ナルムヨルグは制限があったから洗脳しなかった
その考えはかなりありえそうだな
「だとしたらどうしてご主人様にはしなかったんでしょうか?人数に制限があるならご主人様に真っ先にかけるべきだと私は思いますけど」
「んー...これは俺の勝手な考えだけどな...シルもジャンヌも心に闇のようなものを抱えてたんじゃないか?シルは俺のことで...色々とな...ジャンヌもジャンヌで大きなモノを抱えてるし」
「確かに洗脳とか催眠って心のすきがあったりする人がかかりやすいものだしね」
「そういう事だ」
俺が考えるシルとジャンヌの共通点はそれくらいだからな
あとは美人とかもあるが...魔神が顔で選ぶなんて......まさかね
というか話が膨らみすぎてしまったな
必要なことを話したから悪くは無いが、話しておかないといけない事があるからな
「ちょっと話はそれたが...さっき言った厄介そうなやつらをお前らに相手してもらいたい」
俺はミラ、カトレア、カグヤの3人を見てそう言う
「ご主人様が頼ってくださるなら私は何だってかまいません」
「最初からそう言いなさいって話よね、まったく」
「とか言いながら嬉しそうな顔してるわよ、カトレア?」
ミラはいつも通り、カトレアはカグヤにいじられ、カグヤはカトレアをいじっている
「ディストラーダを含め、異常な奴らは確実に始末してほしい。やつらは洗脳なんてかかってない単なる魔神信奉者だからな」
基本は洗脳された聖騎士と相手することになるだろうが、ディストラーダのような奴らと相手する可能性は高そうだからな
そいつらは確実に始末しておかなきゃいけない
しかし考えれば考えるほど、単身で突っ込んだらいい結果にはならないことが明白になるな
今でもシルのことを考えれば、怒りの感情がフツフツと湧き上がる感じはあるが
もしあの状態で行っていたら、カトレアが言っていたようにも無実な人すらも殺していた可能性がある
今考えれば恐ろしいことだな、例え魔神を倒すことが出来ていたとしても俺はただの大量虐殺者として歴史に名を刻んでいただろう
正義のために流すべき血はあるかもしれないが、必要以上の血を流すことはないんだ
俺がそんなことを考えている間にも作戦会議は進行していた
ルーナが知っているディストラーダを含めたナルムヨルグの配下と思われる奴らの特徴を教えてもらい
そして洗脳された人々に対する対応や、聖教国の国民に被害を最小限に抑える方法などを話し合う
俺たちに必要な情報、そして俺たちがやるべき事などをひとしきり話し合い、作戦会議は1時間ほどで終わる
「深夜になるまで、あともう少しある。それまでに各自準備をしてくれ」
無関係な聖教国の国民に被害を出さないために聖教国に攻めるのは外に人が出ることない深夜に決定した
ルーナの話によると敬虔な教徒があつまる聖教国は繁華街や酒場などが無く、夜に人が出歩くことは滅多にないということらしい
もし俺たちが戦う場所がイリヤ王国の王都であったならば、例え深夜に戦っていたとしても夜に出歩く人間が多いので余計な被害が出ていた可能性が高い
こういう言い方は悪いが、聖教国でよかったと思う
夜がさらに闇に染まるまで三時間ほど、それぞれがそれぞれの行動をとる
そして遂に時は来た──
俺の黒コートは投獄の際にジャンヌに取られているので、今回はステフに返された黒ローブを着用している
そして俺と同様に各々が各々の戦闘服を身につけている
既にクリスは王都に送り、ローガとコンタクトをとらせておいた
別れ際に「何か起こらない限り目立つことはするな」と約束させておいた
ローガがいるから心配ないが、ヤバイやつがいるかもしれないから用心に越したことは無い
「さて、準備はいいな?.........行くぞ」
「待っていろよ、シル、ジャンヌ」
あの2人は絶対に助け出してみせる
シルは再び俺の元に取り戻し、シルの全てを俺のものにする
ジャンヌのやつもあいつがか抱えているものから俺が解放させてみせる
そしてナルムヨルグの野郎は──
「確実にぶち殺す」
お読みいただきありがとうございます
深夜テンションの勢いで書いているので、おかしいとこがあったらすぐに教えてください
思考がまともになったら作者ももう1度見直します




