朝チュン
誤字脱字修正しました、よろしくお願いします
朝から連続投稿です
チュンチュン
鳥の鳴き声が聞こえて俺は目を覚ます
「これが朝チュンか...」
俺はしみじみとしながらつぶやき、俺の横で寝ているミラの亜麻色の髪をなでる
「んん...ご主人様...」
ミラがくすぐったそうにしながら俺の名を呼ぶ
(あ、アレウスさんおはようございます。昨日はお楽しみでしたね〜。私もなにぶん初めてだったのであんなに気持ちいいとは知りませんでしたよ)
「......」
気持ちいい朝の雰囲気をぶち壊してくる
(あ、それでもぉ、アレウスさんちょっと激しすぎません?いくら童貞だからってあれはないでしょ〜)
俺が黙ってることをいいことにエリーナはどんどん俺に言葉をかけてくる
(それにしてもミラさんもあんなに舞っちゃって、あ、でもやっぱアレウスさんの興奮ぶりにはまけますねぇ)
ブチッ......
(ん、今なんか聞こえませんでした?)
エリーナはまだ俺の様子に気づいてない
(あれアレウスさん?......いたいっ!なんか痛いっ!)
「(出てけ、出てけ、出てけ......)」
俺はエリーナとはじめて出会った時にように頭の中で念じる
(痛いっ!なんか染みる、痛い!)
感覚を共有してるので俺にも痛みが伝わってくるがこの調子にのった駄女神を痛めつけるためだったら安い代償だ
(あ、アレウスざぁん。調子に乗りまじたぁ、ゆるじでぐだざぁい。これから夜は感覚切るようにじまずからぁ)
どうやらやっと懲りたみたいだ、俺は念じるのをやめる
「まったく、お前にはデリカシーってものがないのか。」
(うぅ、すいません...もうしません...)
どうやら相当きいたみたいだ、今度同じことしたら一生味覚の共有を切ってやる
エリーナとのそんな朝のそんな一幕があったが、ミラが起きたので朝飯を食べ
これからの予定をたてることにした
「とりあえず、今日はギルド、孤児院あとエドさんの所へ行ってみようと思うんだが」
「わかりました、私もついていきます」
ミラは朝はとてもぎこちなかったが慣れてきたのかいつも通りに俺と接する
「それで、その体の方は大丈夫か...?」
「あ、多少ぎこちない気がしますが大丈夫です。これで本当にご主人様のものになれたと感じています」
「そ、そうか...」
俺はあまりの恥ずかしさにうまく答えられなかった
朝いろいろとあったが、俺達は今冒険者ギルドでドーラに会って、ことの顛末を話した
「まさか上級悪魔が出てくるとはね...」
「あぁモレクは自分が上級悪魔だと言っていた」
正直ボコボコにしたので全然そうは思えないけど
「まさかそんな大物が出てくるとはね、これは公爵に話とかなきゃいかんね」
「それで公爵家はなんだって?」
「あぁ正式にノマロ家は潰れることが決定したよ。この街を寄ってからノマロの本家があるアピエダに行くってさ」
「公爵がここに来るのか?」
「あぁそうだね、それであんたとも会いたいって言ってたから、あんたにも会ってもらうよ」
「おい、俺を貴族から離してくれるんじゃなかったのか」
「確かにそう言ったが、公爵はそういう貴族じゃないよ。私の昔の冒険仲間さ。それにあんたは今回の話の重要人だ、どうだいこれで問題ないだろう?」
「お、おう...」
正論過ぎて丸め込まれてしまった
「それより街に神の使徒とやらが出てきたんだが心当たりがあるかいね?」
「いや何のことだか」
「ふっ...、まぁいい、あんなことしてるとその内罰が当たるよ」
「だから何のことかわからないな」
「まぁいいよ、じゃあ明後日またここに来てくれ公爵が来ているはずだからね」
「はぁ、わかったよ」
俺はしぶしぶ了承して、冒険者ギルドを出て孤児院へ向かう
「あ、アレウスお兄ちゃん!ミラお姉ちゃん!」
いつも通りエレナがいの一番に俺達を見つけてやってくる
「おう、エレナ」
「エレナちゃん、こんにちわ」
「うん、こんにちわ!」
エレナはどうやらエミリアが戻ってきたことによって元気が戻ったらしい
孤児院の雰囲気も前みたいに明るくなっている
「あ、アレウスさん」
奥からエミリアが出てくる
「あぁ、エミリア大変だったな、戻ってこれてよかったな」
「はい、どっかのエレナのお兄さんが助けに来てくれたみたいで」
エミリアは俺を試すかのように笑いかける
「それはよかった、俺も心配してたんだ」
「ふふふ、そういう事にしておきます」
エミリアは理解力があるようで助かる
「お兄ちゃん!今日は一緒に遊んでくれるの?」
「すまんな、エレナ、俺達はこのあと用事があるんだ。また今度来るからその時に遊ぼう」
「うん、約束だよ!」
俺はエレナと指切りをし、エミリアの無事を確認できたのでエドさんのところへ向かう
既にミラにはエドさんがミラを逃がしてくれたことを話している
「少し緊張します...」
俺はそっとミラの手を握りミラを落ち着かせる
「大丈夫だ、助けてくれたことにお礼を言えばいいんだ」
「ありがとうございます、ご主人様」
俺達はエドさんの奴隷商へと入っていく
運良くエドさんは入口の近くにいた
「アレウスさん、どうもこんちにわ。今日はお連れ様もいるみたい......もしかしてあなたは...」
「はい、お世話になっていたハーフエルフのミラノバです。私を助けてくれてありがとうございます。エドさんのおかげご主人様に会うことが出来ました」
こらこら、お礼をいう点はそこじゃないでしょ
「あなたが無事でよかった...…アレウスさんホントにありがとうございます」
エドさんは感無量とばかりに俺の手を握ってくる
「俺は何もしてませんよ、偶然に偶然が重なってだけですよ?」
「アレウスさん、それはもう運命と言っても過言ではないですよ」
「そうです、運命ですよご主人様」
話がこじれるような事言わないで!
「それでアレウスさん、今日はどういったご要件で?」
「今日はエドさんにお礼と、それと...」
「私をご主人様の正式な奴隷にしてもらいんです」
今日ここに来た目的の一つはこれだ
俺はならなくてもいいと言ったのだが、ミラが断固として譲らなかったので俺はしぶしぶ了承したんだ
「奴隷にですか?わざわざなんで?」
「私は二度もご主人様に命を助けてもらいました。私はこの恩を返すために一生仕えると誓いました。それに私はご主人様のものでありたいんです」
ミラは最後に顔を赤らめながら話す
「そういう事ですか、アレウスさんなら確かに信頼できるでしょう。その話お受けしましょう」
「ほんとですか!ありがとうございます!」
ミラはペコリとエドさんにお礼をする
俺たちは奥の部屋に連れていかれ
奴隷契約を行なう
「では、2人の血をこの魔法陣に少しだけでいいのでたらしてください」
俺達はエドさんに言われた、ナイフで指先を切り魔法陣に血をたらす
すると魔法陣が光だし、次にミラの手の甲が光る
「これで契約は完了です。制約などは何もありませんから形だけの奴隷紋ですが、ミラさんはアレウスさんの奴隷となりました」
「ありがとうございます」
俺がお礼を言い、ミラは自分の手の甲にある奴隷紋を見て恍惚とした表情している
「これで私はご主人様の物...うふふ」
自分の奴隷紋を見て笑う美少女、なんてシュールなんだ
俺達はエドさんは奴隷商をあとにする
外に出るとすっかり日が暮れていたので
そのまま宿に帰ることにした
「あ、アレウスさんお帰りなさい!」
宿に入るとアレアが出迎えに来てくれる
もうすっかり自分の家みたいになっている
ミラもいることだし、そろそろマイホームを検討した方がよさそうだな
「あぁアレアただいま。夕飯をたべたいんだが可能か?」
「はい!大丈夫ですよ、来てください!」
そした俺達は夕飯を食べて部屋に戻る
(アレウスさん、せっかく契約したんですし武具製作をしないのですか?)
「そうか、それを忘れてたな」
朝の一件以来ずっと黙っていたエリーナがここで声を上げる
「ご主人様、それとは何ですか?」
「あぁ実はな」
俺はミラに「絶対契約」による武具作成を説明する
「それは凄いですね」
「まぁだから今からやってみよう」
俺はそう言って頭の中で念じる
そして、どんなのがいいかを問われる
「ご主人様!なんか聞こえます」
「それはどんなのが欲しいかを聞かれているんだ。丁度いいミラが決めてくれ」
「いいんですか?」
「あぁ頼むよ」
俺がそう言うとミラは真面目な顔になった
うんうん唸っている、ちょっと可愛い
そして、しばらくたつと目の前に魔法陣が現れ
一つの指輪が出てくる
俺はそれを手に取った
「指輪か...ミラは何を求めたんだ?」
「私はご主人様を一生守りたいと願いました」
ミラはぶれないなと考えつつ俺は指ははめてみると
ガシャンッ!!
周りに浮遊する無数の盾が出現する
「これは盾か?」
「はい、そうみたいですね、私のお願いが叶ったようです」
(アレウスさん名前はつけないんですか?)
そうか、名前か...前回のフェイトみたいなミスはしたくないな...
俺はそういって少し考えると
「決めた...この盾の名は「イージス」だ」
俺がそういうと盾が光輝きそして元に戻る
俺が鑑定をかけると
要塞・イージス
どうやら名付けは成功したみたいだ
俺は指輪をはずしミラに渡す
「ミラ、これは君が持っていてくれ」
「ご主人様!?それはダメです!ご主人様を守る盾なんですから!」
断られるのは予想通りだ
「ミラ、いいか今は俺達は「魂」を共有してるんだ。君を守ることは俺を守ることにつながるんだ。それにミラには何かプレゼントしようと思っていたんだ。これ以上のものはあげられない。俺のものとなった証として受け取ってくれ」
「ご主人様のものという証......わかりました、ありがたくちょうだいします」
ミラは変なとこに食いついたが
ミラは俺から指輪を受け取り自分の指にはめる
左手の薬指にはめたのには大きな意味はないよね?そうだよね?
そんなこんなで時間もたち、俺達は眠った
あ、もちろん一緒にですよ?
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