神の使徒
連続投稿します、前半です
よろしくお願いします
街の広場にできたステージ上にオラスが立っている
「今日はお集まりいただいてありがとうございます。」
オラスが拡声の魔道具を使ってはじめる
「街のみなさんにはもう伝わっていると思いますが私は今日1人の女性と結婚することを報告します」
オラスが醜い笑顔を貼り付けて語りかける
(あの男よくもまぁあんな表情できますね)
「(残りの少ない人生だ楽しませてやろう)」
(確かにそうですね。私の怒りも限界なんで早く終わらせて欲しいものです。)
「(そうだな、ミラもあそこまで強くなったんだ問題は無い。それにこの件が片付いたらミラに「絶対契約」について話そうと思うんだ)」
(それは素晴らしいですね。でも、それってフラグではありませんか......?)
「(そうだな、これ以上言うのはまずそうだな)」
エレーナと念話している間にもやつの話は続いており
「おっと長話はここまで、私の妻となるものを紹介します。」
そう言ってオラスはステージを端を見せようとするがそこには誰もいない
「さぁ作戦を始めよう」
俺は雷魔法をつかい、雷雲をよぶ
ゴロゴロ、ピシャーン!!
空には雷鳴が轟く
「な、なんだ!」
その場にいるものが全員上を見る
「我は天の使いなり」
白い服をまとい、2対の羽をまとった男がいきなり現れる
「貴様は誰だ!」
オラスが叫ぶ
「皆のものよ、よく聞け我は神の使いなり。」
あ、どーも私が神の使いです。アレウスです
俺は今白い衣装に変装して神の使いの真似をする
2対の羽は重力魔法で操作して、まるで羽が生えているように見せている
「ブリストンの長、オラスよ。私は貴様の罪を裁きにきた。皆のものをこれ見よ!」
俺は空間倉庫からやつの秘密の部屋にあった書類を全てばらまく
その書類を手に拾った住民達は声をあげる
「これはどういうことだ!」
「なによこれ!」
あちらこちらで住民達がオラスを非難する
これでやつの不正や悪事は周知の事実となった
「きさまぁ...」
オラスが俺のことを睨んでくる
「貴様の悪事はそれだけでない。貴様は邪神の手先である、悪魔と契約している!」
俺がさらに住民に真実を伝えていく
「あ、悪魔だって...」
住民達が俺の言葉に驚き、泣くものまで出てくる。
邪神というのは相当恐れられてるようだ
(邪神は1度世界を滅ぼしかけましたからね、伝承として根強くこの世界には残ってるのですよ)
「よくもそんな嘘を、おいお前達!」
オラスは近衛兵立ちを自分の周りに集め俺に矢を放つ
しかし放たれた矢は空中でとまる
俺が重力魔法で矢を止めたんだ
「なに!?」
「哀れな男だ、周りにいる奴らも同罪だ。さぁ神に代わり私がお前らを裁いてやろう!」
俺はそういって「ワープ」を発動させて
俺を含め、オラスや近衛兵たちを転移させる
街の方ははギルドマスターであるドーラがどうにかしてくれるだろう
「ご主人様お疲れ様です」
「あぁ待たせて悪いな」
俺が「ワープ」で移動した場所はダンジョンのセーフティゾーン、ミラには悪いがここでずっと待ってもらっていた。
「おい、貴様!何をしたんだ?」
「何をした?あぁ場所を変えさせてもらったんだ、ここなら戦闘しても周りの被害とかないからな」
「戦闘だと?もしかしての私たちと戦うつもりか?私を誰だと思ってる?」
「悪魔の力をかりて自分の力だと思ってる痛々しいやつだろ?」
俺はおちょくるようにオラスに返す
「きさまぁ...おい、お前らあいつらを殺せ!」
近衛兵たちは俺達に襲ってくる
「会話を楽しもうとは思わないのか?ミラ、近衛兵は俺に任せろ、オラスとの戦いに邪魔はさせない」
「ありがとうございます。ではご武運を祈ってます」
「あぁそっちも無茶するなよ」
ミラは加速してオラスに近づく
「てめぇ、どこを見てんだ!」
ミラが横切ろうとすると近衛兵の1人がミラに剣を振るう
ガキンッ!
「おっとお前らの相手は俺だ、ミラの邪魔はさせないぞ?」
俺はそう言って二人の間に割って入り剣を弾く
「お前この人数が分からないのか?」
数えたところざっと30人くらいだろう。
自分たちの腕に自慢があるのか男達は勝ち誇った笑みを浮かべている
「30人くらいだ、数えればわかることだろ?」
「なめやがってぇ、行くぞお前ら!」
近衛兵のリーダーであろう男が声をあげ、俺に突っ込んでくる
「死ね!」
近衛兵の1人が剣をふるって来たので俺は半身だけずらして剣を避ける
「なっ!?」
「おい、真面目にやってるのか?」
俺はそういいながらその男の腹を殴りふっとばす
「ぐふっ...!」
ふむ、どうやら大したことないようだな
俺は一応ここで鑑定をかけてみる
近衛兵
Lv.90
HP 4500/4500
MP 3600/3600
ATK 3600
DEF 2700
SPD 2700
M-A 1800
M-D 11800
Luck 5
スキル
剣技 B
ユニークスキルー
魔法ー
加護ー
ドーラが言っていたようにCランク上位またはBランク下位冒険者並の強さはあるだろうが、逆にいえば中の上程度どまりだ、何でこんなに自信があるんだ?
俺はそんなことを考えながら一人一人丁寧に相手していく
残り5人になった時異変が起きる
「ぐぉ...あぁ...」
突然近衛兵たちが苦しみ出したのだ
(何でしょうね?)
「わからないが絶対いいことではないだろうな」
少し時間がたつと近衛兵たちが立ち上がる
「オ、オマエヲ...コロス...オマエヲコロシテヤル!」
ろれつが回ってない言葉で俺にそう言ってくるが
さっきとは明らかに様子が違う
近衛兵(悪魔憑依)
Lv.150
HP 6000/6000
MP 6000/6000
ATK 4500
DEF 4500
SPD 6000
M-A 3000
M-D 3000
Luck ----
スキル
刀剣 A
ユニークスキルー
魔法
悪魔魔法
加護ー
「悪魔に憑依されてるみたいだな、おおかたオラスの野郎が何かやったのだろう。趣味の悪いことだ」
(自分の仲間を悪魔につかせるなんて、まさしく悪魔の所業ですね)
「あぁもう取り憑かれたら近衛兵たちは死んだも同然だろう。ってことはあれはすぐに殺すべき。さっきより手応えがあるといいんだけどな.....月光!!」
俺は月光を呼び出した
「コロス...コロス...コロスコロスコロス!」
涎を撒き散らしながら俺の方へ向かってくる
「力を手にした代償だとしてもこうはなりたくないもんだな」
俺はすれ違いざまに男の首を切り、HPをゼロにする
「さぁお前達も一思いに殺してやる。かかって来いよ」
俺がそういうと男達が襲いかかってくる
俺は雷を纏い、高速でひとりひとり切っていく
「さぁ残るはお前ひとりだ」
俺は悪魔に取り憑かれた近衛兵のリーダーに話しかける
「オマエツヨイ...コノママジャマケル...」
男はそういうと、仲間の死体を喰らい始めた
「なっ!?おいおい何してるんだよ!?」
俺は衝撃のあまり動けないでいると
男はその間もくらい続け
魔法を唱える
「......オマエハマケル、オレニマケルゾ...!!」
男はそういいながら足元の魔法陣に飲み込まれ
何かが生まれてくる
デスジャイアント
5mほどもある怪物だ。死体を切ってつないだような化物が俺の目の前に現れる
「どうやら今のが悪魔魔法らしいな」
(えぇとても魔法とは思えませんが)
「オォォォォォォォ!!!」
デスジャイアントは雄叫びを上げながら俺に殴りかかる
俺は月光で拳を防ぐ
ドガンッ!!地響きのような音が鳴り
周りに衝撃波が流れる
ミシミシ...俺は月光で拳を耐える
先に地面が音を上げて、俺は少し沈む
「なるほど、すごい力だな。だが......」
俺は片手をふりあげて怪物をはじき飛ばす
「ミラほどではないな」
俺はそう言って怪物に笑いかけ
魔力を練りデスジャイアント近づく
「ぐアッ!」
怪物が急いで立ち上がるがもう遅い
「ほら、取っておきの技を使ってやるよ」
俺はそういって月光を構え
「「震撃」」
月光を叩きつけ
ドガァッ!!!!
ものすごい衝撃が地面にかかりデスジャイアントの後にはクレーターができる
今使った剣技「震撃」は重力魔法により
月光を何千tという重さにして切りつける
とんでも技である
クレーターの中心にはぴくぴく痙攣しているでデスジャイアントが、HPは風前の灯である
「ふぅ少しやり過ぎたかな」
俺は今出来たクレーターを見ながらしみじみ呟く
(地形を変えるなんてとんでもないですね...)
「かなりストレスが溜まってたからな、スッキリしたよ。さて、ミラの方はどうなったかな。」
俺は自分の役目は終わったのでミラの方を見ていることにした
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