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ようこそ、理想郷へ〜俺のLuck値がどう考えてもLack値な件〜  作者: 林桃華
第4章 聖国の聖女と最強の戦乙女編
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幕間 クリスの相談 その1

よろしくお願いします


今回は晩餐会時のクリスの相談をカトレア視点で



 ーカトレア視点ー



 二週間ぶりに会えたと思えたアレウスの様子がおかしい、たぶん普通の人だったら気づかないだろうけど私やミラ、カグヤは気づいている


 別に見た目上は普段通りだけどやっぱり何かおかしい、何か悩んでるのかしら?



 まぁでもとりあえず今からは晩餐会だから聞くのは後でもいいわよね


 せっかくアンナにいいドレスを作ってもらったんだからこういう時に着ておかないとね


「ねぇ、カトレア」

「あ、二人ともやっぱり気づいてるみたいね」


 アレウスの少し後ろを歩いている時にミラが私に話しかける、ミラだけじゃなくてカグヤも頷いているからたぶん二人ともアレウスが何か悩んでるのに気づいているのだろう


「アレウス様はいったいどうされたのでしょうか?」

「とりあえずこの二週間か、それよりちょっと前に何かあったと見ていいでしょうね」

「とりあえず私たちは様子見ってところよね?」

「まぁそうでしょうね」


 聞けば教えてくれるだろうけど、とりあえずはほっておいた方があいつのためにもなるだろうしね


 というかたぶん私たちが気づいてることをあいつは気づいてるはずだから、それによっぽど深刻なことならアタシたちに相談してるはずだし



「うぅ....それにしても晩餐会なんて初めてだから緊張する...」

「大丈夫よ、美味しいもの食べて時間潰してなさい。それに今日はルーナちゃんも来てるらしいわよ」

「ルーナちゃんが?それは楽しみかも...」

「ま、自分なりに楽しめばいいのよ。あ、それと他の男と話さない方がいいわよ」

「ふふふ、昔のご主人様を思い出しますね」

「アレウス様がどうかしたの?」

「あいつ妙に意地っ張りなとことかめんどくさいところがあるでしょ?前来た時は私とミラが絡まれて大変だったのよ」

「ふふふ、あのムカつく虫けらたちはいつ思い出してもムカつくわ」



 とりあえずミラの言葉遣いが荒れてきてるからこの話題はやめた方がいいわね

 まぁ今回は流石にそういうことがないでしょうけどね



「おーい、お前たちいくぞー」



 おっと、気づいたら私たちは立ち止まって話しちゃってたみたいね



「ミラ、カグヤわかってるわね」

「えぇ今日はしっかり見極めるわ」

「ほんとにしていいのかしら...」



 ふふふ、今日は私たちにも確認しないといけないことがあるの!


 ずっと気になってたステファニア様の恋模様を調べにね、こんな面白そうなイベント見逃せるはずないじゃない!


 それとジャンヌっていう女もチェックしとかないと!アレウスとシルから話聞いてて気になってたのよ!


 ◇



「お兄...じゃなくてアレウス・アーレンハルト様、お久しぶりです」

「ん?あぁ、これはルーナ様、お久しぶりです」


 ルーナちゃんがまずはじめにアレウスに話しかけた。こういう時はクリスティーナ様がいつも一番はじめに話しかけてくるはずなんだけど珍しいわね


 でもクリスティーナ様が一番はじめに話しかけて来なかったことを考えるとわたしのアレウスの悩み予想は案外当たってるかもしれないわね



 ちなみにこのルーナちゃん、聖ダイス教国の聖女っていうすごい子なのよね、確か神の巫女とか呼ばれてるのよね。主神リリアーナ様から神託を受ける立場だとか昔本で読んだことあるわね


「ミラさん、カトレアさん、そしてカグヤさんもお久しぶりです」


 私たち3人はルーナちゃんにぺこりと頭を下げる。向こうの方が立場上上の存在だから仕方ないわね



「あの...もしよろしかったらカグヤさん私と2人でお話してくれませんか?」

「私ですか?」

「いいんじゃないか?あそこだったら普通に話していても聞かれないだろうから」


 ルーナちゃんはカグヤにメロメロね〜

 カグヤもルーナちゃんも金髪だから揃うと姉妹に見えるわね、しかも超がつくほどの美人姉妹



「それはいいですね、カグヤさんよろしいですか」

「はい、ルーナちゃ...じゃなくてルーナ様とお話できるなら私も嬉しいです。では行きましょうか」

「あ、カグヤちょっと待ちなさい、一応幻術かけておきなさい」

「??とりあえず一応かけとね」



 たぶん意味がわかってないだろうけど、これで一応安心ね。だってあんな美人な二人の女の子が会話してたらどんな男に話しかけられるかわからないもの、面倒ごとは事前に回避しておくのに限るわ


「...ん、これ美味しいわね。ミラ何の果実酒わかる?」

「これは確か南国の果物だったわね」



 柑橘系のフルーツの味がするわね、アルコールも低めだし、今度エドさんのところで入荷してもらえるように頼んでみようかしら?


 私とミラが出てる料理の品評を勝手に行ってると彼女が現れた



「アレウス様、ミラ様、カトレア様、お久しぶりです」

「...ん?あ、あぁクリス様...」


 クリスティーナ様が姿を現した。どうにもアレウスとクリスティーナ様の会話は堅い、というかアレウスは絶対におかしい、やっぱり二人の間に何かあったのね



「お久しぶりです、あの時は助けていただき本当にありがとうございました」

「いえ、姫様を守ることを当然の務めですので」



 私は2人が話している間にミラと顔を合わせる、どうやらミラも私と同じことを思ってるみたいね




「実は私、ミラ様とカトレア様にお話がありまして」

「話?」

「はい、お2人とも少しこちらへ」



 クリスティーナ様から私たちに話があるとは予想しなかったね、一体なんの話かしら?



「実はこんなことがありまして...」


 クリスティーナ様が私たちに顔を寄せて話をしてくる


 その内容は簡単に言えば「クリスティーナ様がアレウスに恋をしている」というものだった


 それを聞いた時私もミラも目を丸くして驚いたわ、まさかクリスティーナ様もそうだなんて。少し疑ってはいたけど、まさか本当にそうなるとは思っていなかったわ


 そして同時になんて面白い展開なんだろうとも思ったわ


 とりあえずクリスティーナ様...じゃなくてクリスちゃんは私とミラにそのことについて相談したいということね


 カトレアお姉様と呼びたいって言われたけど、ちょっと恥ずかしいわね...


 あ、そんなことより大事な話があったわね


「え!それは本当なの?じゃあクリスティーナ様はステファニア様より先にアレウスに気持ちを伝えたいということでいいの?」

「はい、それでさっき話した通り2人にご助力を願いたいんです。それと私の事はクリスとお呼びく」

「まぁ。まさかそんなことになるとは...じゃあクリスティーナ...じゃなくてクリスはご主人様のことを本気で愛してるのね」



「.........はい」


「「おぉ〜〜」」


 クリスが頬を紅潮させ少し俯き答えた


 これが恋する乙女なのね!!


 恥じらう姿がとても可愛いわ


 私にもこんな恋する乙女の時期が.........私にもこんな恋する乙女の時期があったわよね?......えぇあったはずだわ、そう、あったはずよ......あったことにしときましょ



 って、そんなことより今はクリスだわ



「なぁ...3人で何を話して」


「「「ご主人様(アレウス(様))は関係のないことですから」」」

「お、おぅ...」



 まったくうちのアレウスは本当に鈍感よね、今回は鈍感というか盛大に勘違いを起こしてる感じがするけれど



「クリスちゃん、ここじゃなんだから向こうで話しましょう」

「大事な話だからここじゃしっかり話せないわ」

「はい、ミラお姉様、カトレアお姉様よろしくお願いします」



 とりあえずは詳しい事情を聞くべきね!!

 カグヤたちみたいにゆっくり話ができるようにソファに座りながらでも話しましょう


 こんなおもしろ......じゃなくて、重要な案件をほっておけるわけがないわ!!



 ◇




「じゃあとりあえず詳しい話を聞きたいわね」

「わかりました...その前に、クイッケン、人払いをお願い」

「はっ、仰せのままに」




 うわ、びっくりした。いきなりクイッケンさんがどこからともなく現れた。あれはアレウスの知識にあった忍者というやつかしら?



 とりあえず人払いをしてくれたみたいだし、これで気兼ねなく話せるわね



「では、とりあえずお話したいと思います。さっき話したとおり私はアレウス様のことをお慕い申しています。どうしてかと言われると前からこのような気持ちがありましたが、ステフお姉様のことを考えて我慢してましたが今回アレウス様に再びお会いして自分の気持ちに嘘はつけないと思ったんです」



 なんて真っ直ぐな気持ちなのかしら、この時点で私はクリスのことを認めるわ。ミラも今のはクリスの言葉でクリスを本当に認めたららしいわね


 だって私たちと同じ気持ちだからすぐに本気かどうかわかるもの




「質問だけどご主人様と何かあったのかしら?」

「えっ...?」



 ミラもなかなか単刀直入に聞くわね、まぁ私も聞こうと思ってたから別に構わないのだけどね


 それにクリスがミラに聞かれて、頭をうつむかしてしまった。これは二人の間に何かあったのは確実ね


「はい、今回はそのことで相談があるんです...」

「とりあえず聞かせてくれないかしら?」

「わかりました──」



 そしてクリスは相談事を話してくれた


 その内容は───




『アレウスに助けられた際に胸を見られたから、恥ずかしくて顔を合わせられない。だから2週間ほど避けてしまっている』


 だった



 うん、ちょっと待って欲しいわね

 これはかなり予想外の内容が来ちゃったわ




 とりあえず言えることは...



「「アレウス(ご主人様)は盛大に勘違いしてると思うわよ」」



 ミラと私の声が被る、そして言っている事は同じだった



「アレウス様がかんちがい...ですか?」

「えぇアレウスはクリスに避けられてることを悩んでるのだろうけど─」

「ご主人様はたぶん全く見当違いの理由で避けられてると思ってるわ」


 ミラが私の言葉を継いでクリスに答えてくれる


「見当違い...」

「たぶんもっと深刻なことだと思ってるでしょうね」

「胸を見られたことは深刻じゃないんですか!?」

「あー......」



 確かに深刻な話よね、私やミラは別にアレウスになら見られてもいいと思ってるから、価値観の違いって怖いわね


 ......価値観の違いで済ませても問題ないわよね?



「ねぇ気になったんだけど、見られた時ってアレウスはどんな状態だったかしら?」

「見られた時は...正気を失った状態とシル様から聞きました」

「なるほど」


 私とミラは顔を見合わせて頷く


 私は見たことないけどミラから聞いた話から推測するにアレウスには見た記憶はあるだろうけど意識がほぼ眠っている状態だから胸を見たという認識が薄いんでしょうね



「えっと...それで私はどうすればいいんでしょうか?」

「んー......ミラどう思う?」

「クリスには悪いけど気にしないのが一番よね」

「そうよねぇ...」

「気にしないですか...」



 アレウスはまったくそんなこと意識してないでしょうからね、だったらクリスも気にしないのが一番よね


 後でアレウスには説教しておいた方がいい気がするけど



「まぁとりあえずもう一度2人きりでしっかり話してみるべきね」

「恥ずかしいですけど、そうですよね」

「アドバイスをしておくけど、ご主人様にはまっすぐ気持ちを伝えないと伝わらないわよ?」

「そうよ、あいつの鈍感は筋金入りだから」

「カトレアなんて大胆に──」

「わーっ!ミラ、やめて!恥ずかしいからやめて!」


 確かに初めてアレウスに迫った時は大胆だったかな?とか考えてるわよ?でもこんなところで言うことないじゃない、結構恥ずかしいと思ってる節もあるんだから!!




「と、とりあえず!アレウスの所へいくわよっ!!」



 私はそう言って勢いよくソファから立ち上がった

お読みいただきありがとうございます


長くなりそうだったのでその1・2と分けることにしました


カトレアの一人称は書いててなんだか楽しいです(笑)

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