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ようこそ、理想郷へ〜俺のLuck値がどう考えてもLack値な件〜  作者: 林桃華
第4章 聖国の聖女と最強の戦乙女編
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飛行船にてその2

よろしくお願いします


後書きにも書きますが活動報告ちょっと覗いてくれるとありがたいです


前回のあらすじ

ジャンヌ「行くで」

アレウス「どこに?」

ジャンヌ「聖ダイス教国、飛行船でやで」

アレウス「まじか」

(へ?私の昔話ですか?)


「そうそう、まぁ暇だから教えてくれよ。ついでに転生神リリアーナ様についても教えてくれよ」


俺は聖騎士団の飛行船の用意された部屋のベッドに寝転がりながら、エリーナとそんな事を話す



(むむむ、私の昔話ですか...)


「恥ずかしい話しか思い浮かばないんですね、わかります」


正直エリーナの失敗談とか聞いてもいまさらだしね


(な、なんですとぉ!いいでしょう!私の学生時代の武勇伝でも聞かせてあげましょうじゃないですか!!)


「え、天界にも学校とかってあるの?」


(あ、はい。なんていうか神様見習いの正式な神様になるための学校みたいなところですね)


「なるほど、とりあえずその武勇伝とやらを聞かせてもらおうか」


(ふっふっふ、聞いて驚かないでくださいよ!!なんと私、見習い時代は見習い学校のマドンナだったんですよ!!)


「へー、わー、びっくりー」


(もっと驚いてもいいじゃないですか!!なんですか、何を嘘言ってたんだか、みたいな反応は!!)


「よくわかってるじゃないですか、エリーナさん」


というか驚かないでくださいと言ったのはあなたでしょうに


(むっきー!ほんとに私見習い時代とかモテモテだったんですからね!ファンクラブとか出来てましたから!!)


逆に神様の見習いがファンクラブとか作っていいのかと思うんだが、大丈夫なんだろうか天界は


「まぁ、エリーナがモテてたのはこの際どうでもいいとして」


(ひどい!!)


「......まぁそれで、リリアーナ様とはその見習い学校みたいなところで知り合ったのか?」


(そうですね、ほら私モテすぎて孤高の存在だったんですが、ちょうどその時に話しかけてくれたのがリリアーナだったんですよ!その時からもう彼女とはマブダチですね!)


エリーナさん、ぼっちだったのね...

プライド高い天然系ぼっちとかたちが悪すぎる


「俺、お前のこと今度から優しくするな」


(いきなりの好意嬉しいですけど、なんか怖いのでお断りします!!)


ぐすん、エリーナさん、マジかわいそう


(まぁそれでなんやかんやあって今に至りますねぇ)


「なんやかんやって適当だな、それでリリアーナ様はどんな神様なんだ?」


(そうですねぇ、真面目で面倒見がいい...そうですね、委員長タイプですかね)


「なるほど」


なんとなくだけど、ぼっちのエリーナさんを見かねてリリアーナ様が話しかけたという感じだろうか、そんな気しかしないんだけど


(本当にいつも私にベッタリでしてね!もうおせっかいなんですよ!)


とりあえずエリーナさんが言っていることを翻訳すると


「私はいつもおっちょこちょいだから、それを見かねたリリアーナが私の手伝いをしてくれたんですよ!」


って所だろう


ちょっとうちの女神様がダメすぎて涙が止まりません


(アレウスさん?アーレウスさーん!)


「あ、あぁすまんな。まぁエリーナとリリアーナ様の関係やリリアーナ様の性格はなんとなくわかった。次はそうだな...リリアーナ様がこの世界の主神という事はこの世界の管理者ってことになるのか?」


(とりあえずあってますが、正確に言えばこの世界全体ではなくてこの世界の人族だけですね。他の種族にはまた別の主神がいることなってます。例えばシルの父親のフェンリル何かもこの世界の主神のひとりです)


「えーと...インド神話とかギリシャ神話とかいろんな神話が一つの世界に存在するってことと同じか?」


(はい、それであってますよ。そのために〇〇神とかって被っちゃうんですよね。担当ごとにそうなってるので)


確かに〇〇を司る神の〇〇って神話ごとに別だからな、あれって担当業務みたいになってたのか


「じゃあエリーナ以外にも運命神がいるのか?」


(はい、わたし以外にもいますよ、例えばローマ神話のフォルトゥーナ先輩とか。まぁ有名な神話の神様はたいてい世襲制なんですよねぇ)


神様にも代替わりとかあったんですね


「今話してて気になったんだけどカグヤに加護をつけている美女神はギリシャ神話のアフロディテではないんだよな?」


(アフロディテ先輩ではないですねぇ、この世界の美女神は......ちっ...!)


舌打ちしたよ、いきなりやさぐれちゃったよ

確か前も美女神の話した時こんな感じだったな


「もしかして仲悪いのか?」


(けっ!仲悪いどころじゃないですよ!あのクソビッチが!!)


うちの女神様がグレちゃいました

これからはこの話題を出すのはやめとこうか


「まぁ落ち着けって、美女神様の事はもういいからさ」


(けっ!思い出しただけでもイライラしてきましたよ!)


本当に嫌いみたいだな、うーん美女神様気になったんだけどなぁ。なんせ美の女神様ですからね


とりあえず話題を変えないとな、エリーナをこのままにしておくわけにもいかないし



「エリーナはこの世界の担当なのか?」


(いえ?私はこの世界の担当じゃないですよ?私ちょっといろいろあってちょうどフリーだったんですよ)


フリー、つまり無職と。なんでこんなにポンコツなんだよ...


「そ、そうか、悪かったな。もうこの話はやめようか」


(あ、もういいんですか?アレウスさんが満足したならそれでいいです)



うん、エリーナさんが昔からポンコツだった事はなんとなくわかりました

まぁリリアーナ様がまともな女神様で本当に安心しました。第2のエリーナさんじゃなくてほんとに良かったです



窓の外を見れば、既に日が沈み、夜を迎えていた


「アレウス・アーレンハルト殿よろしいでしょうか?」


「あ、はい、どうぞ」


「失礼します、ジャンヌ様がアレウス殿と一緒に夕食を取りたいということです」


あのジャンヌ様が向こうから俺と関わろうとするとはなんだか意外だな、まぁ断る理由はないか


「わかりました、今から向かっても?」


「はい、私が案内します」


そういって聖騎士団の男性に船内を案内される



「あなたタケトを倒したと聞いたけど本当かしら?」


「ん?あぁそうだな、闘技大会で一応勝ってるぞ」


「違うわ、魔神化したタケトの方よ」


ん、この女その話を知ってるのか

まぁ勇者の1人なら知っているべき話ではあるのか


「まぁそうだな、転生された勇者とやらの魂は魔神になる器があるらしい」


「魔神になる器...」


ジャンヌがその言葉を聞いて少し顔に影ができる。まぁ自分も魔神化する可能性があるっていわれてるみたいなものだしな


「まぁでも、特別な儀式をやらない限り魔神化することは無いから大丈夫だろ」


かなり手の込んだ仕掛けが必要っぽいし、ジャンヌが魔神化することを求めない限り魔神化する事は絶対にないだろうな


「そうね、それでそのタケトをどう倒したのかしら?」


ふむ、タケトの最期は知らないと

ここで本当のことを話しちゃうと俺の実力とかバレちゃうしな。まだ信頼出来ると断定できないから適当な嘘をついておくか



「自爆だよ、魔神化して力が暴走して抑えきれなくなって自爆した」


「力をつけすぎた者の末路ってわけね」


「そういうことだな」


信じてくれたみたいでよかったよかった


まぁ自爆ってのは嘘だけど、力をつけすぎた者の末路は滅びというのが定番だからね


この言葉がブーメランにならないといいんだけど...


(あのぉ...アレウスさんは気にならないんですか?)



「(ん、気になるって?)」


(あのマッチョですよ!!さっきからずっとアレウスさんのこと睨んでるじゃないですか!!)


エリーナがいうマッチョとは聖騎士団副団長のグレゴリさんのこと


さっきから俺のことを殺そうとする勢いで睨んでくる。エリーナに言われるまで無理やり無視してたんだけどさ



「...グレゴリさんはなんか俺に用でもあるのかな?」


「なぜ私にはさん付けでジャンヌ様は呼び捨てなのだ!!」


「............」


うわー、この人俺苦手だわ


(私もこういう暑苦しいマッチョは嫌いです)



「グレゴリ、それは私がアレウス・アーレンハルトにジャンヌと呼んでくれと言ったからだ」



その割にはあなたは僕のことフルネームですよね、まぁいいんですけど


グレゴリさんを見ると「ぐぬぬ」と悔しそうにしている


やーい、やーい!悔しいか!!


(アレウスさんもっと言ってやってください!!)


ここでいつもツッコミを入れてくれるエリーナも今回は俺に加勢する


「アレウス・アーレンハルト!!貴様レベルはなんだ!!」


「レベルですか...」


(いいですよ、アレウスさん!!マッチョの度肝抜いてあげてください!!)


「俺のレベルは200ちょうどだ」


(あれ?)


「え?あなたそれは本当かしら?」


「あぁ本当だぞ?」


ありゃ俺の嘘に先にどうやらジャンヌさんが食いついたみたいですね。まぁこの人はそれは絶対嘘でしょ、みたいな反応してるけどね


一方グレゴリさんといえば


「笑止!!英雄だと思ってたかをくくっていたな!俺よりレベルが低いとは!!」


あらあら俺の嘘にそんなに楽しそうに食いついちゃって、さっきまでの悔しげな顔をどこへ行ったのやら


やっぱり魚は泳がせておいた方が楽しいね


(あ、アレウスさん、あなたは鬼です!ですが今回はグッジョブです!!)


エリーナさんの評価もなかなか高いみたいで良かったです


「まぁとりあえず俺の部屋に戻るわ。夕食美味しかったって作った人に伝えてくれ。こんなに美味いのが作れる人間はそうそういないからな」


「えっ.........」


「ん、どうかしたか?」


「いえ、私の口からしっかり伝えておくわ」


「ん、頼むな、それじゃ」


そう言って俺は食堂を後にした

お読みいただきありがとうございます


料理を作ったのは一体誰でしょうかねぇ(ニヤニヤ)


後書きを読んでくれる方にお願いがあります!

活動報告にも書いてあるんですが、ちょっと銃×エロっていう感じの話を書こうかなって思ってて1人でも読んでみたいという方がいたら投稿しようかなと思っていて、もしいたら感想で教えてくれると嬉しいです!!もし1人でもその1人のために書きますから!!


※今も別の書いていて全く更新してないのは忘れま

しょう。

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