表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ようこそ、理想郷へ〜俺のLuck値がどう考えてもLack値な件〜  作者: 林桃華
第4章 聖国の聖女と最強の戦乙女編
127/220

学園 その3

よろしくお願いします

おまたせしました


前回のあらすじ

クリス「アレウス踊りましょう」

ドルガ 「ちょっと待て」

クリス「うるさい黙って」


「ん?あれは飛行船...?」


空を見上げてみると白い飛行船が飛んでいた

まさか魔法の世界であんな科学的なものを見るとはね


あの機体に書かれている紋章は確かーー



「おい、お前!どこを見ている!!」


怒られてしまったので俺は視線を元の位置に戻す


目の前には真剣を構えているドルグ将軍の息子さんドルガ君


「覚悟はいいんだろうな?」


「あ、えーと......はい」


(...なんですか、そこ間の抜けた答え方は...)


いや、いきなり覚悟はいいかとか言われましてもね。というかどうして俺はドルガ君に訓練場で剣を構えられてるかと言いますとねーー





「それでは授業を終わります」



ダンスを授業を終えて、俺を含めたクリス、マリー、ダミアンの4人で昼食に向かおうとしていた



「ちょっと待て!アレウス・マグネス!!」


いきなり大きな声で俺の名前を呼ばれてしまった。この声はーー


振り返ってみたらドルガ君がいるじゃありませんか。その後にはステフとミカエル君もいるし


「(ねぇ、クリス!あんたとの執事なにやらかしたのよ!)」


「(さぁ?ふふふ、うちの執事は困るわ、まったく)」


クリスゥ...どう考えてみても元はと言えばお前が悪いんだろ、どうせお前絡みで俺が怒られてんだよ!!


「アレウス!お前俺と決闘をしろ!!」


「......決闘ですか?」


「あぁそうだ!もしお前が負けたらクリス様の執事をやめろ!!」


ちらりとクリスの方を見ればため息をついていた。君も結構苦労してるんですね


「あ、えーと...それでドルガ様が負けた場合は?」


「はっ!俺が負けた場合?考えたことはないが......そうだな、俺が負けたらお前には一生かかわらない」



いや、そこはクリス様は諦める!とかっていう所でしょうが。覚悟がないね、まったく。それじゃうちの妹分のクリスさんはあげられませんよ?



もう1度クリスに確認をとってみると「やっちゃってください」と、素晴らしい笑顔で答えられました


「いいでしょう、その決闘お受けしましょう」


俺の答えに騒ぎを見ていた周りの生徒が歓声を上げた





「はぁ...どうしていつもこういう展開なんだ」


(久しぶりにトラブル製造機の本領発揮じゃないですか)


「正確に言い換えるとまた俺のLuck値が壊れ始めたってことだけどな」



最近まで結構運良く話が進んでたんだけどなぁ...やっぱ世の中ってこういうことはバランスよく起こるように出来てるのかね

まぁそれにしてもトラブルの割合の方が圧倒的に多い気がするけど



「おい、何をブツブツ言っている!剣を構えろ!!」



ドルガ君そんなことを叫んでるけどさ、なんで君が真剣で俺が訓練用の木剣何でしょうかね?


流石に決闘とか言われても学生同士だから真剣はないでしょうに。観客がいっぱい集まってるから空間倉庫からいきなり「月光」か「三日月」出しても騒がれるだけだしな


「早く剣を構えろ!!」


「えーと...1ついいですか?何が起こっても後悔しませんか?」


「後悔などするか!それはお前に対する言葉だ!!」



ふむ、どうなってもいいと。クリスからは「好きにやっちゃってください」と言われたんだよね、どうしたものか


俺はとりあえず小手先調べに殺気を2割ほど放ってみる


「くっ......!」


え?もしかして今の殺気で結構気圧されちゃった感じ?うーん...これはかなり手加減が必要だな


(相手はただの学生なんですから化物のアレウスさんに勝てるわけないでしょう)


誰が化物だよ、まぁもう人外認定はされてても気にしないけどさ


まぁとりあえず成せばなるか


そう考えて俺は木剣を構える



「アレウス君頑張って!!」


遠くからダミアン君の応援が聞こえてくる

ダミアン君俺のこと無茶苦茶心配してたからな、まぁ安心させてあげましょうか



「それでは、はじめ!!」


審判役の生徒が声をあげる



「ウォォォォォォ!!」


ドルガ君が雄叫びをあげて俺の方は突っ込んでくる。やっぱりレベル差ありすぎて遅く見えるんだよね


「オラッ!フッ!ハァッ!!」


縦、横、斜めに三連撃で剣を振るってくる

俺はひょいひょいと避けるけどこれもし当たってたらただじゃ済まないと思うんだけど

もしそうなったら彼はどうするつもりだったんだろうか


ここはわざと腕の1本くらいプレゼントしちゃおうかな?どうせ後で治せるし


(や、やめてくださいよ!!痛いのは嫌ですから!!)


あ、エリーナさんのこと忘れてましたよ。まぁ確かに痛いからやめておこう。ほかの生徒も腕が切り飛ぶところなんか見たくないか


「ハッ!ハッ!ハァッ!!」


ドルガ君の剣戟を止まらない。太刀筋はまぁ悪くないけどね、興奮してるのか単調なんだよね


俺は縦に振られる剣を体を横にずらして避けてドルガ君に足払いをかける



「くっ!バカにしやがって!!」


別にバカにはしてないけど思った以上簡単に足払いにかかっちゃったよ、これ以上はかわいそうだしチャッチャと終わらせてあげよう



「オォォォ!!」


立ち上がり雄叫びをあげてドルガ君が再び俺に突っ込んでくる


「はぁ...流石にもうちょっと冷静になろうよ」


俺はため息を一つついて、そのまま一閃ーー



俺とドルガ君はすれ違いドルガ君の手から真剣が空中に飛び弧を描いて地面に突き刺さる


「はい、審判」



「...はっ!終わり!!勝者アレウス・マグネス!!」



ま、これくらいでいいんじゃないだろうかね

誰も怪我してないしよかったよかった



俺はそのままクリスたちのところへ戻る


「すごい!すごいよ、アレウス君!!」


「どもども」


いやー、ダミアン君すごい喜んでくれてるよ



「やっぱりクリスの執事やってるだけあるわね、今度私ともお願いできないかしら?」


マリー様はもうちょっとおしとやかにお願いしますね?


「アレウス、お疲れ様です。よくやりましね」


「ありがとうございます、クリス様」


うん、君はどんだけいい笑顔をしてるのかな?ドルガ君がかわいそうなんだけど



そしてその後は午後の授業が終わり、俺とクリスは再び王城に戻る馬車の中ーー



「アレウス様今日はお疲れ様でした」


「まぁ疲れるほどじゃないけどな、びっくりはしたけど」


「本当にすいません、彼にはもう何度か断っているんですが」


「ふーん...」


「なんですか、そのニヤニヤ顔は?」


「いや、お前もモテるんだなと思ってな、まぁ容姿端麗、お姫様と来たらモテるに決まってるか。ドルガ君はまだすぐカッとなる所があるかもしれないけどいい人じゃないのか?」


まぁドルガ君の印象はあまり良くないけど冷静に考えてみたら将軍の息子、長身イケメンとお姫様のクリスにはぴったりの人だと思うんだけど



「はぁ...ステフお姉様の苦労がわかってきました...これは手強いです...」


「ん?どうかしたか?」


「いえ、何でもありませんわ、しかしアレウス様もっとけっちょんけっちょんにしてもよかったんですよ?」


「......とりあえずけっちょんけっちょんってお姫様が使うのはやめとこうな?」


どんだけあくどい笑顔してるんですかクリス様...





「クリス様、アレウス様、おかえりなさいませ」


王城につくとクイッケンが俺達を出迎えてくれる。こんなことはじめてだな


「クイッケンどうしたのかしら?」


「はい、アレウス様にお話したいことが」


「俺ですか?」


「はい、聖ダイス国からの使者がやって参りました」


やっと来たか、さっき見た飛行船の紋章は聖ダイス国の紋章だったのか

あとで飛行船見せてもらえないだろうか?



「では、アレウス様のここで失礼しますね」


クリスは空気を読んでか知らないけどそそくさと行ってしまう


「アレウス様、それではこちらへ」


俺はそのままクイッケンに案内される


そして連れてこられたのは応接間


「陛下、失礼します」


そう言ってクイッケンが扉を開ける

中に入るとカイゼル陛下とその向かいには黒髪のボブヘアの俺と同い年くらいの女性がいた


「おぉ!アレウスやっと来たか!」


「はい、陛下、そちらの女性が?」


「おぉ!そうじゃったな!聖ダイス国からの使者ジャンヌ・フォン・カミラじゃ」


まさか聖ダイス国最強の女騎士様御本人がここに来てくれたとはね


「ジャンヌよ、この男が我がイリヤ王国の剣、アレウス・アーレンハルトだ」


あ、俺はイリヤ王国の剣っていう扱いなんですか、初耳ですよ、陛下


そして陛下の紹介とともにジャンヌが立ち上がる


「どうも、お初お目にかかる。聖ダイス国、聖騎士隊団長ジャンヌ・フォン・カミラよ、よろしく」


「俺はアーレンハルト侯爵家アレウス・アーレンハルト、よろしく」


俺はどちらからともなく手を取り合い握手を交わす


この雰囲気やっぱりこいつ転生された勇者の1人じゃないか??


そしてジャンヌがこう一言ーー



「やっぱり思った通りだ、あなた転生者ね?」


お読みいただきありがとうございます


第1章の誤字脱字がほんとにひどいんですよね、すいません。直した気になってても直せてない所いっぱいあったりして、本当にすいません

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ