お付の執事
よろしくお願いします
前回のあらすじ
アレウス「この柔らかいのは...!」
ステフ「わいの膝やで」
アレウス「なんと」
「アレウス様っていい体してますね」
クリスが楽しそうにベッドに腰掛けて俺をまじまじと見ている
「なんでお前は俺の着替えを始めたのに部屋出ていかないんだよ」
俺はクリスに渡されたイリヤ王立学園の制服を着替えるために上のシャツを脱いでいた
しかし問題は何故かクリスが俺の部屋から出ていかず俺の着替えをまじまじと眺めていた
お姫様と上半身上半身裸の男が2人きり、普通にやばいでしょ。というか本当にメイドさんとか来たらどうするんだよ
「いいではないですか、それにしても殿方の体を見たのははじめです」
「はぁ...もうちょっと危機感持った方がいいと思うぞ?」
「わ、わかってます。で、でもこうやって免疫をつけとかないとこの一昨日みたいななってしまいますし」
免疫ね、まぁ確かにお姫様はそういうの疎そうなイメージあるけどさ。てか一昨日って熱出したことじゃないの?男の身体と別に関係はないだろ、まったく
まぁでもやっぱり危機感は持ってほしいからな
「じゃあ遠慮なしに...」
「え、うそ、アレウス様、ま、待ってください!」
「え、何を待つんだ?」
「だ、だからズボンを脱ごうとしないでください!!」
俺は今自分のズボンに手をかけてパンツが見えるところまで下げている。
もちろん見せるつもりはないけどな
「そういうならさっさと出ていけ、ほらほら脱いじまうぞ」
「そ、そんな...!でも、ここで見れるならむしろ......でもやっぱ恥ずかしい...し、失礼しますね!」
そう言ってクリスはそそくさと部屋から出て行く
「純真な乙女で助かったよ。流石にもしあのまま残ったら俺が困ってたけどな」
そう言って俺は渡された制服に着替える。
なんかどっかのアニメに出てきそうなブレザーだな
俺は着替えて鏡で自分を見てみる
(アレウスさん、結構にあってますよね)
「そうか?まぁまだ18だからな。制服が似合わなかったら逆に悲しいな。着替え終わったしクリスを呼ぶか、クリスもういいぞ!」
そしてカチャリと扉が開かれる
「あら、アレウス様はお似合いですね」
「本当に学園に体験入学とはな」
「いいじゃないですか、今日からよろしくお願いしますよアレウス?」
「ははは、お願いしますねお嬢様?」
いつものように「ふふふ」「ははは」と笑いがぶつかり合う
◇
どうして今の状況になったかを思い出そう
これは昨日のお昼ご飯の時、カイゼル陛下とクリスと食べていた
「アレウス、学園長から返事があったぞ。お前の体験入学が認められた。明日からもう既に通える手配は出来ている」
「そうですか、ありがとうございます」
明日からか対応早すぎるな。まぁ別に早いぶんはいいか
「それでお父様、アレウス様のクラスはどうなるのですか?」
「うむ、クリスの提案通りクリスと同じクラスにしてもらっておいた。クリスはそれで構わないのだろう?」
「はい、それで構いません。それなら形としてアレウス様は私のおつきの執事のようなものになってもらいます。アレウス様もそれでよろしいですよね?」
「そうですね、知ってる人が誰もいないより安心です。それよりお付の執事とは?」
「はい、学園では基本的に貴族のものは同門のものをお付の執事として連れているのです。私はあまりそういうのは好きではありませんので今まではしてこなかったですが、今回はまた話が別ですので」
「うむ、それなら特に不自然もなく過ごせるだろうな」
「そうですか、まぁそれでかまいませんが」
「ふふふ、それならよかったです。今からもとっても楽しみです」
(クリスさん本当にいい笑顔してますね、なんていうか乙女の顔です)
ははは、あれはSの笑い方だろどう見ても
◇
「それじゃあアレウス、いきますよ」
「はい、お嬢様今日からよろしくお願いします」
だからクリスは俺のことを「アレウス」と
そして俺はクリスを「お嬢様」と呼んでいる
はぁ...なんか俺の学園見学はなんか大変なことになりそうだよ
お読みいただきありがとうございます
なんかお嬢様と執事的なことを書きたかったのでこう言った感じで
え?魔神?あと5話くらい待ってください...
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