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マシンガントーク

よろしくお願いします


メンテナンスの影響でこの時間になりました



「もう恥ずかしくて死んじゃいたいわ...」


カトレアが馬車の中で顔を手で多いながら、さっきからずっとその調子である

まぁね、昨日はほんとに大変でしたよ。2人きりになったら気まずいのなんの。まぁ今はもう仲直り?というか今まで通りになったからよかったんだけど


それで今度は昨日のことを思い出して、カトレアが絶賛悶絶中だ


「まぁ気にするなって」


「だってみんなの前で私...」


さっきからずっとこれの繰り返しである

とりあえず話題を変えたいところなんだが


俺は窓から外の風景を眺め、何故か昨日のカトレアの言っていたことを思い出す



「ほら、アレウスって魅力的でしょ?私がこんなに惚れてるんだもの、そうに決まってるわ。だからね?他の女の子ができて、アレウスに惚れるのもわかるの。だから増えても仕方ないのかなって......それで私、アレウスに忘れられちゃったらとたまに思うのよ」


そう言ってカトレアが俺と二人きりになった時に言ってきた


これを言われた時は本当に心が苦しかったね

まさかそんなことを言われるなんてね

「女の子の日?」とかジョークを言おうとしてた自分が恥ずかしくなる


カトレアは自分の思いを表に出しやすい分今回のことはいいことだったのかもしれない


ミラは基本的にメイドとして私情をなくそうとしてるし(つねりは今でもあるけど)

カグヤもまだどこか俺に遠慮というか、なんというか


これは1度、一人一人と時間をとるべきだな

オレはそんなことを考える


領地経営の方が順調だったから、まさかプライベートでこんな問題が起こるとは、もうちょっと心に余裕を持って周りを見れるようになりたいものだ


さて、いまはどうしたものやら。カトレアがずっとこの調子なのも困り物だ



「そういえばこの馬車全然揺れませんね」


「それは私も思いました」


ミラがそう発言するとカグヤもそれに賛同する、そして微かだがその言葉にカトレアが反応する


そう言われるとこの馬車全然揺れないな



「カトレアならなんか知ってるんじゃないか」



「ふふふ......よく気がついてくれたわね!!」



「あ.........」



ーーこれはまずいぞ

俺は先日のカトレアのトークが止まらない事件を思い出す。俺のその何気ない一言がカトレアのマシンガントークのトリガーを引いてしまったみたいだ


俺はこれからカトレアがどうなるかわかってるので、一緒に遊んでいるシル、アン、レアの方へ避難する


「前から思ってたけど、お前らって仲いいよな」


「うむ、幼子は可愛らしくて我は好きだぞ」


「えへへ、シルは優しいから〜」


「おっきいです〜」


シルのイメージはどっちかと言うと攻撃的なイメージがあるし、実際に人間化しても見た目は長身でロングストレートヘアどこかSっぽい雰囲気もある


それとレアちゃん、おっぱい大きいのは関係ないんじゃないの?いや、大きいけどさ


「ふむ、我もせっかく人間になれたのだ。主殿と交わって幼子を作りたいものだ」



シルがそんなことを言ってるが俺はどう答えるべきか。いや、別に元が狼だから嫌とかじゃなくてさ、昨日のカトレアの件とかもあるし、ここでシルとも関係を持つのはどうかと思うというか


(プププ、これで関係持ったら。あのフェンリルのことをお父さんとか言うですか......想像しただけで......プププ)


エリーナはエリーナで今日も絶賛うざいですね




そして最初の村につく、この村はミラが元々住んでいた村。よく考えてみれば俺がこの村に来たのは初めてだ。ミラノ故郷でもあるし色々と見てみたいものだ。


そしてエルザさんが俺たちを迎えてくれた


「あ!エルザさん、こんにちわ!」


カトレアが馬車を降りるとエルザの存在に気づくとエルザさんのところへ向かう。カトレアはエルザさんに懐いてるな。まぁカトレアは年上に好かれるタイプでもあるから、エルザさんも結構嬉しそうにしている


うん、いつもの調子になったみたいだな。しかもなんか艶々してるし



「ご主人」 「アレウス様」


「ん?なん......ですか...?」



俺がミラとカグヤの方を振り向くと、2人が俺に微笑みを浮かべていた


あれは般若......いや、違う、聖女の微笑み。あれは聖女の微笑みだぞ


「ご主人知ってましたね?」


「アレウス様あとで少しお話しましょう?」


「......わかりました...」


どうやら、ミラとカグヤはカトレアのマシンガントークの洗礼を浴びたみたいだ。カトレアのマシンガントークは全くわけのわからない専門用語がバンバン飛んでくるからマジで訳が分からないし、勢いがすごすぎて中断もできない。まさにマシンガン。


別に俺が味わったからといって他の人に味わって欲しいというそんな意思は全くなかったんだ。なかったと言ったらなかったのだ


(まぁそれで怒らてるようじゃ元も子もないですけどね)


ははは、ちょっとでいいから俺を現実逃避させてくれよ。ミラとカグヤのお話(・・)はかなり怖いから



「ふふふ、カトレアちゃんこんにちわ。アレウスさんも。それに新しくお会いする子もいるようね。私はミラノバの母、エルザと申します」


「え!!」


エルザさんが自己紹介をするとカグヤか驚きの声をあげる


「どうしたんだカグヤ?」


「いえ、ミラさんのお母様の話は聞いていたのですが、こんなに若々しいとは...。お姉さんかと思いました」


なるほど、カグヤの言うこともわかる

エルザさんはミラをそのまま大人にさせた感じだ。ミラの可愛らしいを美しいに変換したといえばいいのか


「あらあら嬉しいわ、狐の獣人ということはあなたがカグヤね、それでそちらのおチビさんたちがアンとレア、それと...そこの身長の高い銀髪の子はミラとカトレアの話でも聞いたことないわね。狼さんがいるのは聞いてたんだけど...」



どうやらミラとカトレアが獣人娘たちの話はしていたらしい。シルのことの知らなくても当然の話だろう、まぁその話に聞いてた狼さんがシルだから知らないというわけでもないんだが


「うむ、私の名前はシルという。よろしく頼む、ミラの母上よ」


「これはご丁寧に。私のことはエルザでいいわよ。それにしてもシルって...確か狼さんの名前だったような...」


「まぁそのことについてはあとで話しますから、ほらアン、レア自己紹介して」


「アンだよ!」


「レアです!」


「まぁまぁ元気のいい子達ね、このままうちの子にしたいくらいだわ」


そのセリフどっかで聞いたような...

あ、ヘンリエッタ夫人だ。やばい手紙とかも1通も送ってない、近いうちに送らないと向こうからやってくる気がするぞ


「もうお母さん、そういうのはいいから、早く村に案内して」


「もうミラはせっかちね。まぁ村長も既に待っていることだし、村に入りましょうね。ようこそ私たちの村へ」


さぁ待ちに待っていたミラの故郷だ

お読みいただきありがとうございます


アレウスとカトレアの二人きりイチャイチャシーンは別で書かせてもらいます

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