表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/220

パワーレベリング

各話の題名を変更しました

ストーリーに影響はありません

よろしくお願いします


翌日、クリアさんにお弁当を受け取り

探索用の道具を買いに行く


「ご主人様、何を買いに行くのですか?」

「あぁ、水筒とポーションを買いに行く」



この世界における水筒とは無限に水がででくる。その名の通り魔法瓶なのである。中に魔石が組み込まれている仕組みとなっているらしい。

ポーションはお馴染みの回復薬だ


「ダンジョンの探索中は疲れるからな、水分補給は大事なことだ。ポーションは俺の回復魔法ががあるが万が一に備えてだな」


「確かにそうですね、行きましょう」


水筒は20万Uした。高く感じるが水が無限に出るなら安いもんだろう


「しかし不思議なもんだな、水が無限に出てくるなんて」

「確かに魔道具は不思議ですよね。私なんてチンプンカンプンですよ」

「俺も全然理解出来ん」



2人で笑いながらダンジョンの入口を目指す。

その間にソニアから聞いたブリストンのダンジョンについて思いだす


ブリストンにあるダンジョンは「アグー遺跡」という階層制のダンジョンらしい。


下にどんどん下がっていき、最下層は60階層だ。各階層にはボスがいてそれを倒すと次の階層へ行けるそうだ。


かつて、過去に何度かダンジョンが踏破されたらしい。まぁそれでもダンジョンがなくなるとかそういうこともなくて、ただダンジョンを踏破したっていう名誉が手に入るぐらいなんだけど


ダンジョンというのは命を持たないが生物に近いらしい。モンスターを生み出したり、死体を吸収したりするが、未だダンジョン自体はどんなものかは詳しくわかってないそうだ


そんな事を考えてるとダンジョンの入口につく。ダンジョンはギルドの管轄になってるのでギルドカードを提示すれば冒険者なら誰でも入れるらしい。


俺達はギルドカードを見せダンジョンの中に入る


「ご主人様、今日はどのような予定ですか?」


「そうだな、最初は様子見だが、多分余裕だから昼までガンガン進もう、それで昼を食べたら、また少し戦ってダンジョンを出よう」


俺は午後は孤児院に行こうと思っている、ミラとの出会いやらなんやらでなかなか顔を出せずにいた、そろそろ顔を出さないとエレナが悲しむだろう、それにエミリアに会ってみたいって気持ちも


(まったく、私もいて!さらにミラちゃんっていう可愛い子もいるのにプンプン)


何がプンプンだよ、そんな事言われたら俺もプンプンだよ


「じゃあ行こうか」

「はい」


そして、俺はダンジョン中に入っていった



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ダンジョンの中は迷宮路のようになっていた


「まさかこんなに広いとは」

「これは迷っちゃいそうですね」

「その心配はない、「ソナー」」


俺は重力魔法「ソナー」を使った。音の代わりに全域にかすかな圧力をかけ地形を把握する


(アレウスさんの魔法の応用力は素晴らしいですね)


伊達に日本で厨二病をわずらってなかったからな


「何をしたんですか?」


「あぁ魔法で地形を把握したんだ、これで迷うことは無い。罠もないし安心してくれ」


「やっぱご主人様はすごいお方です」


「迷宮内じゃ千里眼は使えないからな、ちらほらモンスターもいるようだし...とりあえず次の階層を目指しながらモンスターと戦おう」


「わかりました」


俺がミラを先導していくと、コボルトが出てくる


「そりゃ!」


スパッ

俺は月光でコボルトの首を飛ばし、HPがゼロになる


「えぇぇい!」


ズシャーーン!!


ミラの方を見るとコボルトが見るも無残な姿になっている、HPは...ぎゃくにあれで残ってたらすごいか


「この階層は大したことなさそうだな、次を目指そう」


俺達は移動スピードを上げ、出会うモンスターをすれ違いざまに潰していく。


「この扉の奥にボスがいるみたいだな、いけるか?」


「はい、あまり手応えがなかったのでもっと強い敵と戦いたいです」


昨日わかったんだがミラもかなりの戦闘狂だと思う。人は見かけによらないとよく言ったものだ。


「じゃあ行くか」


俺はそう言って扉を開けると


ガガガ...


中にモンスターがいた、鑑定をかけると


ゴブリンジェネラルが1体、そしてゴブリンナイトやら、普通のゴブリンが合わせて50体

ボスは1回層からそこそこ強そうだな


「ミラ、ミラはあのデカイゴブリンを頼む。俺は他のゴブリンを相手するから」

「わかりました」


俺達は手短に話を済ませて、駆け出す


ミラが斧を横ばいにして、ゴブリンナイトを飛ばす。どうやら俺とわざわざ離れてくれたみたいだ


(頼もしい子ですね)


「あぁまったくだよ」


俺はそういってゴブリンたちを見る


「さて、どうしてやろうか...」

(アレウスさん笑みが邪悪ですよ?)


おっと顔に出てたみたいだ。

まぁとりあえず実力をはかろう


「「プレッシャー」」


俺はそう言ってゴブリンたちに重力魔法で圧力かける

全部やられたか...お、一体だけ、残ってるなゴブリンナイトか

俺はそれを確認すると駆け出し、月光が雷を纏う


「お前にはもったいない技だが...」


俺はそう言って急加速し


「雷神・一閃」


俺は音もなくゴブリンナイトとすれ違う

月光を鞘にしまうと同時に


カチャン...バラバラ


ゴブリンナイトが細切れになる


「また、つまらぬものを切ってしまった」


(ずいぶん余裕ですね)


全く俺の気分に水を差さないでくれよ


俺がエリーナとふざけてるとミラも終わったようだ


「ご主人様お疲れ様です」

「あぁおつか...」


ミラをよく見ると返り血を浴びて血まみれだ

よく見ると向こう側にはゴブリンジェネラルと思われる肉塊が...一体なにをしたんだ...


「すいません、ダメージは食らってないんですが、返り血が...「クリーン」」


ミラは生活魔法クリーンを唱えるとミラの体が綺麗になる


「ミラ、返り血を浴びないように倒すのも技術たぞ?」


「はい、精進します」


ミラはそう言ってくれた。戦う度に血まみれになって戻られると心臓に悪いんだよ...


その後の探索も途中で昼休憩などもはさみながら七階層まで制覇した


「今日はこれくらいにするか」


俺はそう言って「ワープ」を発動して、ミラと宿に戻る


「これからどうするつもりですか?」


「あぁこれからなんだがギルドに行って依頼を受けようと思う」


「依頼ですか?」


「まぁ依頼って言っても、孤児院の手伝いだけどな。ミラはどうする?自由行動にしようと思うんだが」


「ご主人様について行ってもいいですか?」


「あぁ構わないぞ」


そう言って俺達ははギルドへ向かう


「ソニア、孤児院の手伝いの依頼を受けたいんだが」


「アレウスさん、こんにちわ。今日は遅いですね。依頼書の方はこちらです」


「ありがとう。午前はダンジョンの方に行っていてな」


「ダンジョンですか?あまり無理しないでくださいよ?」


「あぁわかってるよ」


正直無理も何も無いんだが、ここは適当に流しておこう



「あ!アレウスお兄ちゃん!」


俺が孤児院につくとエレナが俺に気づいてやってくる


「おう、エレナ手伝いに来たぞ。エミリア先生を呼んできてくれ」

「やったー!後でいっぱい遊んでね!」


そう言って走って行く


「カワイイ子ですね」

「そうだな、今日はミラにも頑張ってもらうからな」

「はい!」


ミラと話してると奥からエミリアがやって来る


「アレウスさんまた来てくれたんですね、よろしくお願いします」

「あぁよろしく」


「ねぇねぇ!お姉さんは誰!」


俺がエミリアと挨拶を交わしてると、エレナがミラに声をかけている


「こんにちわ、私はアレウス様の一番奴隷のミラノバです。ミラと呼んで下さい。」


「いちばんどれー?」


おい、子供になんてこと言ってるんだ。それに奴隷はミラ1人しかいないから、一番も何も無いだろ


「エレナ、今のは気にするな。ミラは俺の冒険者仲間だ」

「ミラお姉ちゃんも冒険者なの!ふつつかな兄ですがよろしくお願いします」


そう言ってエレナはペコリとお辞儀する

おっとエレナちゃん、なんでそんな言葉知ってるのかな?


「はい、ご主人様は私が一生お守りします」


会話はあれだが、仲良くなったから大丈夫だろう


「エレナはアレウスさんにずいぶん懐いたみたいですね」

「そうかもな、それで今日は何すればいいんだ?」


「今日は特に仕事はないんで子供たちの相手ですかね」


「そうか、わかった」


「お兄ちゃん、お姉ちゃんこっちだよ!」


エレナは俺達の手を引っ張って連れていく


その後はアリスたちにもミラを紹介し日が暮れるまで子供たちの世話をした


ベルがおれにずっとお菓子をねだってくるので次は差し入れでも持ってこよう


時折ミラが子供は2人欲しいだかなんだか言ってくるが幸せそうだから、触れないようにした


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

それからは1日中ダンジョンもぐり続け、2ヶ月弱がたち俺達は56階層のボスの扉の前にいた


「ミラ、今日は一人でやってもらう。大丈夫か?」

「はい、大丈夫です。まかせてください」

「じゃあ行こうか」


扉を開くて、中には砂漠のように砂の床となっていた


「何が出てくるんだろうな...」

俺達が少し待っていると


ズズズ......

向こう側で砂が集まりモンスターが形をなし、高さは10mを超えている


グランドゴーレム


鑑定結果にはそう出た


「ミラ、行ってこい。何かあったらすぐ助ける」

「はい」


言うがすぐにミラはゴーレムに接近していく


「はぁぁぁ!」


気合と共にミラがディアボロを振る

しかしディアボロはゴーレムの足を切るが通り抜けただけだった。


「え?」


ミラは驚き、ゴーレムから蹴りを食らう

10mほど、吹き飛ばされていたがしっかり防御していたからたぶん大丈夫だろう


(何か秘密がありそうですね)


「そうだな...そういう事か。ミラ!魔眼を使え!」


(そういう事ですか、それが一番かもしれませんね)


ミラは俺の言葉を聞き、目を閉じ。魔眼・金月を開眼させる。


「...これは...!そういうことでしたか」


どうやらミラも気づいたらしいな

仕組みは簡単だ、このゴーレムに核があって


その核を壊さないと倒せないんだ

俺は鑑定スキルで気づき、ミラは魔眼によって魔力の流れを見たんだろう


「さて、ミラはどうやって核を破壊するのか」


(アレウスさんだったらどうしますか?)


「そうだな、やり方はいろいろあるが...核の位置がわかってるなら核周辺を重力魔法で圧縮だな」


(今更ですが、アレウスさんはほんとにずるいですよね)


「敗北を知りたい...」


エリーナとふざけ合ってると、どうやらミラがなにかするようだ


「いきます」


ミラがそう言うとミラノ周りの魔力が高まり


ドンッ!


ミラが高速でカタパルト発射されゴーレムに突っ込んでいく。精霊魔法で土を操ったらしいな。


ミラがどんどんゴーレムに接近していき遂に斧を振るう

ピシッ、ガラスを割るような音がし、ゴーレムの動きが止まる


ミラは斧をゴーレムから抜き地面に着地する

それと同時にゴーレムが崩れていく


ズドンッ!と地面が揺れるほどの音を立てゴーレムは消える


「お疲れ様、余裕だったな」

「はい、ですが、ご主人様の助言がなければもう少し苦戦していたかもしれません」

「ま、あぁいうモンスターがいるって学べばればいいよ」

「そうですね、ありがとうございます」


ミラは謙遜しているがこの2ヵ月でかなりレベルが上がった


ミラノバ

種族 ハーフエルフ・女

年齢 17

職業 冒険者

Lv.152

HP 12160/12160

MP 13680/13680

ATK 10570

DEF 3040

SPD 6080

M-A 6080

M-D 6080

Luck 3

スキル

家事 B

料理 C

斧 A

徒手空拳 B

ユニークスキル

「金月(魔眼)」

魔法

精霊魔法

生活魔法

加護

(精霊王の加護)


一気にBランク冒険者上位までレベルが上がってしまった。ATKに関していえば昔の俺を上回るレベルだ

俺が1年でレベルを500まで上げたがミラは2ヶ月で150弱を上げたことになる


まぁ二ヶ月間ほぼ1日ぶっ通しでモンスターも戦っていたらこうもなるか


ちなみに家事スキルはこの二ヶ月間俺の身の周りの手伝いをしてたら上がったらしい


しかしここまでで強くする気はなかったんだが、これも彼女の才能による要因が大きいだろう、身体能力に個人差があるのにも然り学力にも個人差があるのにも然り、何にでも才能というのはあるんだろう


俺もレベルは戦闘に参加していたがレベルはあがらなかった。元々レベル500超えだし、そんな簡単には上がらないんだろう。という500超えたあたりから必要経験値がどう考えても増えてる気がするんだけどね


エリーナにはもう人じゃないとか言われるし...


それは置いといて、これでミラの修行は終わりだ


「ご主人様、これを」


ミラが俺に行って何かを渡してくる


「これは?」


「はい、あのゴーレムから出てきました」


「これは魔石だが、普通と何が違うな。ギルドで聞けば何かわかるかもな。それよりミラ、お疲れ様。これで修行は終わりだよ」


「ご主人様ありがとうございます。私は確かに強くなりましたが、これはご主人様から与えられたもの私の力はご主人様の力です」


「これはミラの努力のおかげだ。謙遜するな、これでお母さんを助けられるな」


「はいっ!」


「じゃあ行こうか、ギルドに寄って宿に戻ろう」



そして俺たちは久しぶりにギルドに顔を出した


「おう、アレウスじゃねぇか!久しぶりだな!」


ギルドに入るとカインが俺に声をかけてくる


「お、おうカインか、なんだおどかすなよ」

「別にいいじゃねぇか、気にすんなよ!所でその後のフードかぶったやつは誰だ?」

「あ、 あぁコイツは俺の仲間だ」


ミラの事があまりバレないように俺は曖昧に答えた


「かー、アレウスもう仲間を作ったのか。もっと早くに俺のパーティ誘っておけばよかったぜ」

「悪かったな」

「ま、気にしてないけどな!最近は順調に依頼をこなせてるしな」

「そうか、それはよかった。じゃあ俺は用事があるから」

「おう、またな!」


カインは酒場の方へ向かう


「やっと終わった...立ち話は苦手なんだよな...」

「そうですか、ご主人様はいつもどうりでしたが?」

「いつも通りに振る舞うのが大変なんだよ」


俺はそう返して、受付に向かう


「ソニア、久しぶりだな。ちょっといいか」

「あ、久しぶりですね、アレウスさんミラさん、なんですか?」

「あぁダンジョンでこんなものが手に入ったんだが」

そう言って俺はグランゴーレムの魔石をソニアに渡す

「これは...?」

「これはダンジョンの56階層のボスが落としたものなんだが...」

「56階層!?ちょ、ちょっと待っててください!」


そう言ってソニアは奥に行ってしまった


「どうしたんでしょうか?」


「わからないが、面倒なことになりそうだ」


(ほんとアレウスさんはトラブルホイホイですよね)


そうだな、どっかの女神の加護でLuck値カンストなんだけどね!


少し待っているとソニアが戻ってくる


「すいません、アレウスさんギルドマスターが会いたいと言っています。二人とも少し付いてきてください」


そう言われ俺らは有無も言えず奥の部屋と連れてかれる


「ギルドマスター失礼します」

「あぁ入っていいよ」


中から女性の声が聞こえる


「失礼します、冒険者のアレウスとミラノバさんを連れてきました」

「ご苦労だったね」


目の前のソファに座っているのはばあさんだ

だが、ただならぬオーラが漂っているので俺は気になって鑑定をかける


ドーラ

ーーーー

ーーー

......


名前以外白紙になっている、この婆さん只者じゃないな


「どうしたんだい、さっさと座ってくれ」


俺たちはばあさんの目の前に座る


そしてばあさんが俺達が座ると、グランゴーレムの魔石を机の上に置く


「あんたたちがこれを持ってきたんだって?」

「あぁそうだが、それはただの魔石とは違うのか?」


なんか特別なものなんだろうか


「魔石には変わりない、ただの魔石とは違うがね。」


「どう違うんだ?」


「通常の魔石は容量があって、容量が限界を迎えると壊れちまうが、この魔石は容量が無限なんだよ。これがあれば、そうだね...家10軒ほどの供給ができるね」


「そんなに凄いものだったのか...」


「あんたこれは知らなかったのかい。それにしても56階層とは凄いじゃないか。あの階層のボスはグランゴーレムじゃなかったかい?」


「あぁそうだ、よく知ってるな」


「知ってるも何も昔迷宮を踏破したパーティに私はいたからね。それに個人でも隠れてよくダンジョンには潜っていたし、名前はドーラ、元S級冒険者「死神」ドーラだよ。まぁもう現役はとっくに過ぎたからね、当時ほどの実力はないけどね」


このばあさんはとんでもない人だった。しかし、二つ名が「死神」か、それは大丈夫なのか?


「それで、その元S級冒険者で、現ギルドマスターのドーラが俺達に何のようだ?」


「あんた、私が元S級と知ってもビビらないのかい、気に入ったよ!」


「それは何よりだが、用件を教えてくれ」


「あ、あぁそうだったね。まずこの魔石はあんたたちに返すよ。それでこっちが本件なんだが...」


俺はドーラから魔石を受けとる、そしてなんか嫌な予感がした


「あんたを特例でAランクにしたいんだがどうかね?」


なんというテンプレ展開だろうか、嬉しくはあるが面倒な気しかしない


「なぁなんで冒険者を初めて2ヶ月の俺をAにする?それにグランゴーレムを倒したのは俺の隣にいる彼女だ」


「ほう、彼女もそんな強いのかい、それなら二人ともAランクだよ」


「待て待て、俺の質問に答えてくれ」


「簡単な話さ、あんたたちをGランクにしておくのはもったいないって話さね、それにあんたにもいい話だと思うんだが」


「なんだと?」


「あんた見た感じ面倒ごとが嫌いそうだね。それでも面倒ごとに巻き込まれやすいタイプだ、いつか貴族に目をつけられるだろうね」


俺は何も言えず続きを促す


「ギルドってのは独立してるから王様の命令じゃない限り基本的に貴族は関与できないんだよ。あんたはAランクになればそういった貴族のしがらみが関係なくなるよ」


「つまり、冒険者ギルドが俺を貴族から守ってくれると?」


「そういうことだね、指名依頼も免除だ、あんたは私の懐刀あつかいにしてやる。ほれ、悪い話じゃないだろ?」


指名依頼もなしか、確かにいい条件かもしれない


「ミラどう思う?」


「そうですね、私個人の意見ですが、ご主人様の実力でいったらこの先確実に貴族たちに目をつけれるでしょう、だから私はこの提案を受けた方がいいと思います」


「そうか...」


ミラは賛成意見か、まぁ聞いた限りじゃ悪い話じゃないし、騙されたら冒険者ギルドを壊滅させればいい


(なんか最近考え方が過激な方法になってますね...)


俺は少し黙ってから口を開ける


「ドーラ、あんたの提案を受けよう。しかし、言ったからには俺達を貴族たちから守ってくれよ?」


「大丈夫だよ、私はこれでも貴族たちには顔が利く、王族でない限り大丈夫だ。ソニアあれを持ってきてくれ」


そういってソニアはドーラに2枚のギルドカードを渡す


「これがあんた達の新しいギルドカードだよ」


そう言って俺達に金色のカードを渡す


「あぁありがとう、話はこれだけか?」

「あぁこれだけだね。何かあったらいつでもこの部屋に来てくれ私はいつもいるから」

「あぁわかったよ」


なるべくお世話にならないように頑張りたいものだ

そして俺達が部屋を出ようとすると


「あと、最後に人の実力を見る時はもっとバレないようにした方が長生きできるよ」


「(ギクッ!)...何のことだかわからないが、ありがとよ」



俺に乾いた笑いが部屋に響いた


俺達はソニアにも挨拶をし、ギルドを出る


「いきなりのことでビックリしました」

「あぁ俺もかなり驚いたよ」


あのばあさんは舐めてかかるとほんとにやばいそうだからな


「まぁ悪い話じゃないからな、それでもなるべくあのばあさんにはお世話になりたくないな」


「そうですね、貴族との問題はいろいろ厄介ですから...」


そう言ってミラは悲しそうな顔をして頭を少し下げる


「すまない、そういう話をしたかったんじゃないが...大丈夫だ、ミラは強くなったお母さんを必ず助けれるよ」

「ありがとうございます、何もかもアレウス様のおかげです」

「あぁ俺はミラのためだったら何だってするよ、だから安心してくれ」

「はい、ありがとうございます」


ミラは満面の笑みを浮かべて、俺に返す

やっぱミラはこうでなくっちゃな

俺達は二人肩を並べながら宿に向かった


お読みいただきありがとうございます

今夜もう2本ほど出来たら投稿します

ご意見やご感想などがあったらいってください


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ