夢そして現実へ
あぁ俺は何があったのだろう。
なにも思い出せない。これはまだ夢なのだろうか。夢ではないだろうか何もわからない。なぜか世界が綺麗に見える。
「あきー?どうしたの?元気?顔下向いてるよ!ほら!」
いきなり彼女のあおいに頭を動かされた。
「お、おう、すまんなんか嫌な夢を見ていたようだ、すまんな」
「ん?大丈夫?そんな嫌な夢なの??」
「おう大丈夫だ」
「よかった!」
そんな会話をしながらふと思ったことを尋ねてみた
「今から外に行きたいって思ってる?」
「え?なんでわかるの?なんで?いきたいよ!授業抜け出そ??」
俺はここで思い出す。
さっきあったことを。
「ぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
思い出した瞬間に目が覚めた。
覚めたくなかったこんな悲しい現実は見たくない。
「あき、、、、よく生きてた、、ね」
そこには涙ぐんだ母親
そして隣には姉
「いきててよかった....」
そんな言葉は俺の耳には届いていなかった。
俺はその言葉を無視し質問をした。
「あおいは?大丈夫なのか」
そうすると母親と姉の顔がどんどん崩れていく。
崩れていくのである。その光景はまるであおいが死んだことを思わせるように思えた。
「おいそんなわけないよなおいふざけんなぁぁぁぁぁぁ俺のせいであおいがあおいがぁ俺は死ぬもう生きる意味なんてない死ぬんだもう死ぬんだもう無理死ぬんだこんな人生全部捨ててやるくそぁぁぁぁあ」
俺は死にそうな体で叫んだ。
ひたすら叫んだ。こんな人生は嫌だ。嫌だ。と
そして現れるさらなる絶望。
「あ、あき、、手紙。あおいちゃんのお父さんから」
「うん」
俺は母親から手紙を受け取った。
「あきくん。ありがとう。助けてくれてでも君は私の大切なあおいを殺したんだ」
内容を見た瞬間また俺は死にそうな身体で叫ぶ。
「あぁぁアァァァァァァァァ俺がころシンダァァァァァァァおれがおれがおれがぁぁぁぁ」
その叫び声はこの部屋の近くにいる人の耳に届いていた。
届いてはいけない人にも。