覚えられるか馬鹿!③
部下・狂戦士・私。
フィオナの可愛い部下たち。フィオナだけに忠誠を誓い、愛する。
『部下たちの惚け』
私どもは、この世界で異端視扱いされている人間です。
人を殺すことに快楽を見出し、狂う者。
私どもは、そんな自分を愛しています。そして、受け入れております。
そう思えるようになったのも一重にミフォナ様のおかげです。
あの方が私を、……私どもを受け入れてくれたときに、私はこの命をあの方に全て捧げると誓いました。
けれどあの方は、えぇ(゜Д゜;)そんな誓いを勝手にされても困る。君たちの命を全部背負えないから、死ぬときは勝手に自分のために死んでくれ、と。
ああ、なんてお優しい方なのでしょう。
その言葉を聞いたとき、心が震えました。
きっとそれは、他の者たちも同じことだったのでしょう。
私を含む誰もが恍惚とした顔で、フィオナ様の幼いお顔を見つめました。
あの方は言いました。君は君だと。それ以外の何者でもなく、ここに生きている一人の人間なのだと。
そして、彼女は言います。一人の人間として生き、そして死んでくれと。
私を一人の人間として扱ってくれるあの方に忠誠を。
これは、私どもの総意なのです。
『部下たちの惚け』 了