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115話 涙を燃やせ!3

もう何が何だか.....

取り敢えず[一戦交えました]って事です。分かりにくくてすいません。

N.ストリームと共に戦うという決断も強さの一因となっています。


ハフ兵[よし、殺るぞ]

ハフ兵2[たかが人間と言っても抜かるな!]

ゴツい女達3人が槍を片手にマレーをじわじわと囲む。

マレー[やる気かこいつら..!]

ハフ兵が槍を突き刺してくる。マレーは右に避けながら槍を叩き落とす。ハフ兵2がマレーの足を狙ってつき出してくる。マレーはBAN!!と足で踏みつけ、ハフ兵3の槍を右脇で捕まえる。

ハフ兵[なんだと!? 聞いていた人間のスペックと違うぞ!?]

マレー[これでも大使直々の元護衛だ!やはりてめえーら人間じゃあねえな!!]

ハフ兵3が槍を捨ててマレーを羽交い締めにする。

マレー(うおっ...パワーがあ...!)

ハフ兵が槍で腹を狙う。

マレー[ルイイイイイイイイーーーっ!!]

マレーはハフ兵3の右足に自分の右足をおもいっきりかけ、転ばまいとしたハフ兵3を逆に前方へ大げさに投げる。槍はマレーの腹を少し斬る。

マレー[おおおおおおおおお!!]

マレーはハフ兵3を地面に投げつけるが、ハフ兵2が槍をマレーの顔に絞って刺そうとする。が、マレーは回転した勢いのまま2回転してハフ兵から離れる。しかし、ハフ兵が立ち上がるマレーを切り払ってくる。

マレー[っ!]

マレーは咄嗟に剣でガードしようとするが、そのパワーで弾き飛ばされる。

マレー[くっ!? 女とは思えん!!]

ハフ兵[とったああ!!]

ハフ兵は槍をつきだしてくる。マレーは覚悟した。

ハフ兵[!?]

マレーは小さく素早くバクテンする。槍が股の間をすり抜ける。マレーは頭から落ちるが、すぐさま構える。

ハフ兵[な、何と無茶苦茶な!]

ハフ兵3[何故そんな事が出来る!?]

マレー[ハアハア....戦うぞ俺は! ウィークスの無念の分までな!!]

ハフ兵[押されるなああ!! たかが華奢な男1人! 囲んで閉めるぞ!!]

マレーは剣を拾いに走る。

ハフ兵2[せあああっ!!]

ハフ兵2は槍を投げてくる。

マレー[!!]

マレーは上体を屈めるが肩に突き刺さる。

マレー[うぐう!!]

マレーは倒れる。ハフ兵とハフ兵3が走ってくる。マレーは腹の傷からも出血が多い。

マレー[痛いから何だってんだよおおおおーーーっ!!]

マレーは槍を引き抜く。

ハフ兵[活きやよし!!]

早くついたハフ兵が槍を突き刺してくる。マレーは槍の前の方を持っていた。


受けきれない!


マレーは顎で槍の柄を上から押す。

ハフ兵[!?]

持っている部分を支店にテコの原理で槍は上がり、ハフ兵の槍にぶつかり軌道がそれる。

ハフ兵[ジャカシイイイ!!]

ハフ兵はポイッと槍を逆の手に投げて掴み、マレーに突き刺そうとする。マレーはそれを腕で受ける。

マレー[あぐうっ.....!!]

右腕に刺さる。

ハフ兵[ん!?]


分かりきっていた事だった。

最初から分かっていた。

もし刺さったら、ただで返してはいけない。

絶対に!


マレーは左手で先ほど自分の肩に刺さった槍を右腕に刺さった槍に引っかけおもいっきり転がる。

ハフ兵[うあっ!!]

ハフ兵の手から槍が離れる。

ハフ兵2[とどめえーーっ!!]

ハフ兵[待て! 計算されて...!!]

マレーはその勢いで低く回転し、槍を振り払う。

ハフ兵2[くっ! しつこい!!]

ハフ兵2にはかすりもしなかったがハフ兵2の足が止まる。

マレー[んんんんんぬうううう!!]

マレーは槍を1本口でくわえて、もう1本を左手でもって、よろけながら立ち上がる。

マレー[おいやあああああ(こいやあああああああ)!!]

ハフ兵[はあ...はあ....]

ハフ兵3[こ、これが...アンセスタの技術かよ...1対3で...]

マレーの肩と腹から血が流れ続ける。

マレー(まずったよなやっぱり....いけね)


?[おい! 何をしている!!]


ハフ兵[しまった!]

ハフ兵2[くっ....]

マレー(仲間か....ウィークス....)

マレーか口から槍を落とし、膝をつく。

マレー[はあ...はあ....]

?[大丈夫か!?]


その声を最後にマレーは気を失った。


あれからどれくらいの時間が経過したろう....

自然と屋根が一体化したような豪華な建物で俺は入院生活のように過ごしていた。間違いなくハフ族だった。俺の元へハリデイというハフが来て謝罪してきた。不穏分子の仕業らしいという事だった。もちろん納得は出来ないが、それどころではない。何故俺はここに、そしてどう帰るのかを考えていた。こんな所....


部屋へ付き添われて少し小柄なハフが入ってくる。

?[もう...良くなったという事で....]

マレー[.......ああ]

その小柄なハフは付き添いに出ているようにと命令した。

ハフ兵[しかしウィザ様....!]

ウィザ[命令です、私がヴァリのなのもとに命令致します]

マレーは立ち上がり、警戒する。付き添いは渋々でていく。

マレー[なんのつもりだ!]

ウィザ[.......]

ウィザはマレーを見つめる。

マレー[......何だよ]

ウィザ[お久しぶりです....その...]

マレー[久しぶり...? ハフに知り合いなんかいねえぞ!!]

ウィザ[お、覚えてらっしゃらないのも無理はありません! その....兄...様]


マレーはキョトンとする。


マレー[......なんつった、今]

ウィザ[ここは天朝霊柔(スイヴィア)です。ハフが暮らす国で...えと、兄様の世界とは次元の違う....]

マレー[ま、まてまてまて! 一気に喋るな! え? 兄って何だよ!?]

ウィザ[い、いきなりでごめんなさい! えと、そのお~.....まずはここがどこかから話していいですか?]

マレー[あ、ああそうか...ああ、そうだな]

ウィザ[ここは兄様の世界とは別の世界です。次元の壁というものがあって、それを隔てて兄様は来られました]

マレー[来られましたって...勝手にきさせられたんだよ!]

ウィザ[私が読んだのです。次元移動の力を使って...]

マレー[移動...?]

ウィザ[父もこの力を持っていました。それで...丁度兄様がニアリバーンへ来てくださって波長があったし...その...]

マレー[も、もういいな? 俺はあんたの兄ってどういう事だ? 俺、ハフ!?]

ウィザ[はい! そういう事です! 理由があって兄様はアンセスタへ行かれたんです!]

マレー[ア、アンセスタ?]

ウィザ[あ、すいません、兄様の住む世界の事です。私達はそう呼びます....]

マレーはベッドに座る。

マレー[訳わかんねえ....]

ウィザ[ご、ごめんなさい!! もっと上手く説明出来ればいいんでしょうけど...]

マレー[ああ、いや....ちょっと、急には信じられなくて....]

ウィザ[よかったら、兄様がアンセスタへ行かれた経緯をお話しましょうか?]

マレー[ああ! それは是非聞きたい! ホントに....俺、ハフなの...?]


ハリデイの自室にて。

ハリデイ[警護が厳しくてダメだな。お前らが失敗していなければ....]

ハフ兵[も、申し訳ありません]

ハリデイ(ウィザ女王は私のモノよ。人間の男なんぞに取られてたまるか....誰にも渡さない!)

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