106話 夜明けを求めて......
ここからは、ジ.エンドに対抗する為に各々が力を求めてさまよう話です。
少しショッキングな内容もあった気がしますが重要な話であるため、なるべく削らずに行きたいと思います。
チルドレン後5人っていうのが思い出せません。ジ.エンドなら記憶にあるんですけどね.....
マレーはブラックの前であぐらをかき、8年ぶりにタバコを吸っていた。マレーの頬を一筋の涙がつたうと同時に[ふう~]と煙を深く吐く。
ソル[ミス.ヘラニー、私の判断は間違っていたのではないだろうか]
ヘラニー[最善を尽くされたと思います]
ソル[......]
背中が泣いている。
ヘラニー[ソル様.....]
ライライは寝ているエミイを観ていた。
エックス[ライライ老]
ライライ[おおエックス殿]
エックス[あんた....色んな伝承に詳しいんだろ?]
ライライ[ええ、各地各々に伝わる伝承、伝説について研究を....]
エックス[俺にはグリーンオーラという守りの力がある。それをもっと高めたい。今のままでは俺は....]
ライライ[ふむ..その事ならスピリチュアラーの皆さんに聞いた方がいいですな]
エックス[あの白装束の奴らに?]
ライライ[ソウル.ド.ボルケーノはオーラの修練場とも言われておるからね]
エックス[そうなのか...ありがとよ、ライライ老]
エックスは立ち去る。入れ違いにアローが入ってくる。
エックス[........]アロー[.........]
アロー[あんたに聞きたい事がある]
ライライ[アロー君もですか。何でしょうか]
アロー[強力な武器と防具が欲しい。ジ.エンドと対等に戦えるような、だ。知らないか?]
ライライ[ふむ....唾ものの噂なら掃いて腐る程あるが、実際にそんなものはありゃせんよ]
アロー[....その中でもあんたから見て一番信憑性の高いものを教えてくれ。黙って指をくわえて観ているのは性にあわん!]
ライライ[......こんなこと、教えたくはないんじゃがのう.....]
ライライは内ポケットから地図とメガネを出す。ライライは地図に丸をつける。
ライライ[マンカインド遺跡....ここから南にある。そこには人類を滅殺する為に誕生したと言われる武具があるらしい。ちょうどエイロウの丘に近くて気になってはいたんじゃ]
アロー[地図を借りるぞ! ここか....]
ライライ[待てアロー君、そこに挑んで死んだ者は数百人にのぼると言われる。デマの可能性は強い!]
アロー[俺の命はカレコシア人の犠牲の上で成り立っている! そしてあいつの命の上でもだ!!]
ライライ[あいつ....?]
アローは出ていく。
ライライ[何てバカな男何じゃ....片っ端から回る気か。長くは持たんなあいつも....]
ライライはエミイの手を握る。
アロー[あんな小僧1人に....!!]
アローは荷造りをしていた。
マレー[.....行くのか?]
アロー[ああ]
マレー[....死ぬなよ]
アローはフッと笑う。
アロー[.....不思議なモンだな]
マレー[ん?]
アロー[あんたらとこうして....話しているなんてな]
マレーは手を差し出す。
アロー[生きろよ]
アローはその手と握手する。
マレー[ああ、お互いにな]
ソル[何?]
ロストーレ[ドラッキーという、ライドポリスの素体をメラノ族より先に開発していた博士がいたんです。仲間に加えることが出来れば大きな戦力となります]
ソル[城が崩壊したんだぞ? 生きちゃおるまい]
ロストーレ[取り敢えずクラッド城後に降ろしてもらえませんか? あそこには顔馴染みの情報屋がいるんです。この手の仕事は得意ですから]
ソル[......分かった。正直そう言ってもらえて助かる。私には許可を出すことくらいしか出来んからな。頼むロストーレ]
ロストーレ[はっ!]
マレーの元へミス.ヘラニーが来る。
マレー[どうしました?]
ヘラニー[あなたに言っておかなくてはいけない事があります]