82話 ジ.エンド.オブ.レインボウ
長い旅路の果てにたどり着いたのは地球の命運をかけた大戦です。
アース.オブ.ザ.チルドレンvsジ.エンド.オブ.レインボウ
始まりです。
ウィークスもゆっくり降りていく。ウィークス達の上でアコーディーから放出されたB.ネイティブストリームが渦を巻いている。
サイオウ[ネカロパ....]
サイオウはウィークスの胸ぐらを掴む。
サイオウ[貴様....!?]
ウィークスは目の焦点があっていない。
ウィークス[事故だよ....無意識だったんだよ!!]ウィークスはアーバレストを落とし、サイオウに叫ぶ。
サイオウ[おい....]
ウィークスは震えていた。今まで自分が誰を生かし、誰を殺してきたのかがハッキリと分かる。
ウィークス[た、助けたかったんだ....それだけなんだよ!!]
頭上のB.ネイティブストリームがウィークスに吸収されていく。
サイオウ[何!? アコーディーのか!まだ....!]
ウィークス[そんなつもりじゃあああああああーーーーー!!]
ウィークスの顔が狂気に染まる。ネイティブストリームが黒く変色していく。
サイオウ[ま、まさか.....こいつは消えないのか!? ネカロパ!!]
ウィークス[こんなの嫌だあああああああ!!]
しかし
サイオウ[!!]
ウィークスからB.ネイティブストリームは離れて、上空にいく。
サイオウ[....鳥?]
ドラゴンに乗ったマンだった。感化させていた。
マン[申し訳ありませんチルドレン。出来ることならもう少しあなたと語り合いたかった......でも、これから起こる事に後悔はない....]
ウィークス[ううわっ!!]
B.ネイティブストリームはマンに吸収された。
倒れるウィークスをサイオウが支える。
ウィークス[待て! 待ってくれ.....お前が必要なんだマン!! 行かないでくれえええ]
マン[うぐっ!!]
B.ネイティブストリームはブラックも貫く。
ブラック[agu!!]
ウィークス[マアアアアアン!! 頼むよ....お願いだ....]
ウィークスは子供のように涙を流し哀願する。黒い霧が辺りを立ち込める。
サイオウ[また、か.....ネカロパ、いやウィークス.コッタリン。さっきと同じ方法でいくぞ! 挟んでネイティブストリームを全開で中和する!]
マン[無理だなあ]
ウィークス[!?]
黒い霧が晴れたそこにいたのはマンではなかった。
サイオウ[ーー!?]
マン[こいつのような....感度のいい、こいつのような奴を待っていたんだ]
声までも全くの別人だった。全身にタトゥーのようなものが刻まれており、宝石類をジャラジャラとつけている。そして黒いオーラを放つ軽量の鎧をみにまとっている。
ウィークス[マ、マン....?]
マン[俺はもうそいつじゃあねえな。俺の名はウルガミッド。ジ.エンド.オブ.レインボウの一員だよ]
ウィークス[え...?]
ウルガミッド[先輩方はまだだろうな....ま、てめえらが星に選ばれた戦士ってんなら、俺達は星に捨てられたクズってところよ]
サイオウ[な...何がおこっているんだウィークス....!?]
ウルガミッド[感謝してるぜ、地上でドンパチやってくれてなあ。負の念が蔓延してくれてよ....このとおり、復活、しちまったぜ]
ウィークス[正気に戻れマン!! 黒い力に負けるなああああ!!]
ウィークスはネイティブストリームを放出しながらマンに飛びかかる。
サイオウ[待て!]
ウルガミッド[さあて....開幕戦だぜチルドレン!]
ウルガミッドは右手から黒い波動をすっと放つ。
ウィークス[!!!?]
黒い風だった。ウィークスの鎧は一気に全壊し、気を失い落ちていく。サイオウがキャッチする。
ウルガミッド[よ、よええ....大丈夫かよこんなので。守るんでしょうがチルドレンさんよお]
サイオウ(わ、分からん....何をした? 風....?)
ウィークスの全身が傷だらけとなっていた。
ウルガミッド[あん?]
ウルガミッドの目の前をレーザーが通り抜ける。
ウルガミッド[でけえオモチャだなあおい]
カレコシアの艦が続々とやってくる。
ウルガミッド[ウォーミングアップと....]
ウルガミッドが頭をさわる。頭がオレンジに光る。サイオウは汗を吹き出していた。
ウルガミッド[ふ~ん....おいお前ら!]
サイオウ[はあ...はあ...]
ウルガミッド[慣れたら殺す。余生を楽しく過ごしてな! 約束なあ!]
ウルガミッドはブラックと共に去っていく。サイオウは安堵した。
サイオウ(ネイティブストリームを...ろうそくを吹き消すように....)
2人はそのまま艦に収容され、クラッド城へと降り立った。
ギャッツ[何故チルドレンである事を黙っていた!? 場合によっては....!]
サイオウ[.....私は....魂までスペリアル国に売り渡したつもりはありません。カレコシア人という自負があります。戦争行為の為にこの力を使うのはまっぴらゴメンです!!]
ギャッツ[誰のおかげで...!]
ジラン[もうよい...下がれサイオウ]
サイオウ[....失礼致します]
サイオウは出ていく。
ギャッツ[カレコシア人というのは恩義という概念がないのでしょうかな]
ジラン[よいわ....その気になれば力ずくで伏してみせるわ]
ギャッツ[お、お言葉ですが王....アース.オブ.ザ.チルドレンを相手に回すのは少々....]
ジラン[色々な方法がある。色々とな....]