76話 ブラック救出作戦
翌日
2人はトルクルの街の裏通りで布を被り身を潜めていた。
マン[食料は厳しいですね....抑えていかないと]
ウィークス[不幸中の幸いか、金はいくらかあるからな....この街は警備が厳しい。もう出発しよう]
ウィークスは地図広げる。
マン[エイザ.ナップの里、ソウル.ド.ボルケーノ、オロウの森、そして海域の渦潮....この4つがこの国でネイティブストリームが強いと言われている場所です。もっとも、エイロウの丘の半分にも満たしませんがね]
ウィークス[ずいぶん詳しくねえか?]
マン[私はこの国の出身ですから]
ウィークス[そ...そうなのか...]
マン[私がリッパーで兵から得た情報はガレオラでドラゴンをかくまっている、しかもこのガレオラという街は現カレコシア政権といくどか衝突している。つまりはここに被害を与えてもカレコシアへの反逆にはならない、という情報だけです]
ウィークス[まずはブラックを救わないとな....アコーディーさんがネイティブストリームに引かれていくのは間違いない。ブラックの機動性は必要だ]
マン[....1つ、宜しいですか?]
ウィークス[ん?]
マン[アコーディー氏を救える可能性は低い。何故命をかけてまで探すのです?]
ウィークス[.......なあマン]
マン[はい]
ウィークス[この力の可能性を信じてみたいんだよ。あの人はこんなおわりかたをしていい人じゃねえ....!]
マン(そうとう入れ込んでいるようだな...)
ウィークス[俺の事はいい。街のどこを探す?]
マン[正確な場所は分かりません。私が中に入って探しましょう。こういうのは得意な部族ですから。1時間経って戻らなかったら逃げて下さい。失敗したとみなして結構です]
いこうとするマンの腕をウィークスは掴む。
ウィークス[危険だろうが....お前]
マン[この程度で捕まる程やわじゃありませんよ]
レッドオーラとパープルオーラの風がふく。
マン[!!]
ウィークス[いいかよく聞け...お前らは俺を全力でサポートすると言った。死ぬな。ずっとサポートしてもらうぞ、お前にな]
マンは失笑してしまう。
マン[失礼....了解しました。あなたがそう望むなら....]
ウィークス達はガレオラのすぐ近くまで来る。
ウィークス[やはり警備が頑丈だ。マン、俺がレッドオーラを派手に散らして敵を引き付ける。お前は後ろ口から入れ。もし無理だと判断したならパープルオーラを打ち上げろ。俺も退避する]
2人は握手する。
ウィークス[死ぬなよ]
マン[お互いに]
マンは走っていく。
15分後
ウィークス[時間だぜマン....ブラック、いま行く!!]
ウィークスは鎧を装着し、レッドオーラを全快にする。
ウィークス[ダアアアアアアアアアアアアア!!!!!]
ガレオラの領主、サイオウが双眼鏡で確認する。
サイオウ[いまいましいがパオライアンからの情報通りだったというわけか! ジランに目にもの見せてやる。我らアラシアの力をな!!]
ウィークスに向けて歩兵部隊、装甲兵部隊が出陣する。
ウィークスは少しずつ街に近づいていく。
ウィークス[ちっ....こんなもんまで!!]
2体の量産型ライドポリスからレーザーが発射される。
ウィークス[アレルギー反応おこしちまうぜええええ畜生っ!!!]
ウィークスは岩影を利用して必死にかわす。
ウィークス(時間がどれくらいかかるか分からん...少しでも体力を温存しないと...)