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67話 黒の発動

ナナンに支えられてウィークスは夕食場に来る。ウィークスとナナンも座る。

ウィークス[......]

アコーディー[ウィークス、だったな]

ウィークス[あ、ああ]

アコーディー[あまりこの国には長居しないほうがいい。俺達のような人間ばかりじゃあない]

ウィークス[それは分かっています。あの....]

アコーディー[.......]

ウィークス[さっきは....悪かった、です...]

アコーディー[謝らんでもいい。そう、思ったならばな]

アコーディーはそれ以上何も言わなかった。

ウィークス(すげえな...英雄、か....)


ナナンとウィークスはベッドに戻る。

ウィークス[明日、出発しよう。これ以上世話になり続ける訳にもいかない]

ナナン[そりゃそうだけど...あんたその体大丈夫...]


叫び声がする。


ナナン[!]

ウィークス[向こうからだ...]

男性女性の市民が手にスコップやら物干しやらをもって集まって来た。ウィークスはナナンを捕まえてベッドの陰に隠れる。

ナナン[ちょっと]

ウィークス[しっ....]

男[分かってるんですよ旦那! 奴を出して下さいよ!]

アコーディー[........]

男[何でかくまうんです!? 大寒波の時あいつらが支援してくれさえいれば私達は家族を失わずに済んだんですよ!]

ウィークス[.......]

女[そうだそうだ!!]

男[やっと我々もジラン様のおかげで立ち直れたんだ! 今こそチャンスなんですよホワイトブレス!]

アコーディー[この神聖な土地を返り血で汚す事は許さん。お引き取り願おう]

作業員[さあ皆さん! 出ていって下さい!]

作業員が両手で無理矢理押しだそうとしたその時


ガーン!!


作業員[あぐっ...?]

作業員は頭をスコップで殴られ倒れる。

ウィークス[!!]

アコーディー[なっ!]

女[わ、私はね...私は...息子の亡骸を食べて餓えをしのいで....!!]


その発言が民衆に火を着けた。


アコーディーは倒れた作業員に駆け寄ろうとするが、民衆が一斉にアコーディーを囲み、動けない。

アコーディー[どけえーーっ!! 貴様ら....!!]

男[出ーせ! 出ーせ!]

女[出ーせ!出ーせ!]

出せの合唱が始まる。

ウィークス[.....ナナンお前はここに残れ!]

ナナン[え!?]

ウィークス[俺がここから逃げ出せば済むことだ!!]

ウィークスが出ようとした時だった。

アコーディー[どけ! 早くしないと....!!]

アコーディーの体からオレンジのオーラが沸き立つが、黒く変色していく。

ウィークス[な、なんだ!?]

そしてそれは住民達を貫いていき、民衆の目は真っ黒になる。

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