51話 正当なる後継者
50話まで来ました。読んでくださった方ありがとうございます。
本筋までは後50話程ありますが、伏線と思って見て頂ければ幸いです。
ウィークスの狂気っぷりも懐かしく感じてもらえる日が来ることを願って。
クラムショットにはウルズヘッドのメンバーも乗っていた。
ピス(どうなってんだよ...)
ピスは嫌な予感しかしなかった。
?[こんにちは]
やけに低姿勢のウルズメンバーが話しかけてくる。
ピス[こ、こんにちは...]
?[私の名はマンと言います。お見知りおきを]
ピス[ピスです、どうも...]
マン[我々はネカロパを殺すためにミラの兵達と協力しています]
ピス[!]
マン[彼はもう]
ピス[もしネカロパとならなかったら? 彼に時間を与えてくれますか?]
マン[....それは]
ピス[もしウィークスがネカロパになるような事があれば....その時は僕が殺します]
マン(......これは、ヴァイチングタイガーの意思なのか?)
ピスは真っ直ぐ見つめたまま黙ってしまう。
3時間後
車体の整備中に隠れて仲間と話し合う。
マン[はっきり感じました。ヴァイチングタイガーです。彼は受け継いでいます]
イプニック[そうか....ソウル.ザ.マンのお前が言うのであれば確かなのだろう]
マン[...それと、我々が手をくだすまでもないかもしれません]
イプニック[どういう意味だ?]
マン[彼はネカロパを殺す気です。本意気で....]
イプニック[....それも感じたのか?]
マン[これは私の直感です]
イプニック[....しっかりと見届けろ]
マン[はっ....]
マンは車内へ戻る。
イプニック[なぜあんなガキに協力したギュシーヌ....!]
翌日
ウィークスはエイロウの丘の入り口で痙攣していた。
心の中では....
ウィークスにネカロパが抱きついて、行こうするのを止めている。
ウィークス[うぎぎ....]
ネカロパ[後少しだ....ウィークス! スッこんでろおーっ!!]
ウィークス[くそっめんどくせえ!! やったるぜえおらあっ!!]
ウィークスは前方へ行く力を後ろに入れ、2人共倒れる。ウィークスはネカロパに馬乗りになり、やたらに殴る。
ネカロパ[いって! やめ]
ウィークス[静かに寝てろおらあ!!]
ネカロパは下からの腕ひしぎでウィークスの右腕を取る。
ウィークス[くうっ!!]
ウィークスは前方に一回転して外し、後ろ回し蹴りを放つ。ネカロパは低く横に一回転し、2人は距離をとる。
ネカロパ[カマ~ン こいやあ欠陥品が!!]
ウィークス(時間をかければかけるほど乗っ取られていくだけだ。どうすりゃあいい!?)まあとりあえずぶん殴る!!]
2人は兄弟喧嘩の様にポカポカと殴りあう。
?[.....?]
痙攣しているウィークスを少し離れたとこから2人の男が観ていた。
レオン[なにやってんだあいつ?]
マライス[病気か? 結構な事だ]
マライスのレーザー兵器、R.R.2から放たれたレーザーがウィークスの首部分に当たり爆発する。
レオン[あっけね...!?]
ウィークス[ああ?]ネカロパ[ああ?]
2人は2人を見る。ウィークスは傷1つなく平然と立っていた。
マライス[鎧が成長しているのか!? 情報ではレーザー兵器でいけると...!]
ウィークス[おいネカロパ]
ネカロパ[同感だ]
ウィークス[まずはこいつらぶっ飛ばしてからてめえもぶっ飛ばす! いいか!!]
ネカロパ[そりゃこっちのセリフだタコ!! 行くぜオイ!!!]