43話 悪い虫
2日目....夜
2人はバッソウの街にいた。
ウィークス[す、凄いな....]
ハデにきらめき輝く街並なみに2人は圧倒されていた。
ピス[と、とりあえず宿をさがしてくるよ!ここで待ち合わせしよう!]
ピスは走り出していく。
ウィークス[迷子になるなよー....さて]
ウィークスは散歩をする。
女[あら~可愛い坊やねえ! お姉さんと遊ばない?]
ウィークス[うわっ! 触んな気色わりい!]
女[気....こ、このガキ!]
2人は言い争いになる。人が集まってくる。
ウィークス[なんでお金払っておばさんとどんちゃん騒がなきゃいけないんだよ!]
女[おば....アタシはまだ22よ! 撤回しなさい!]
ウィークス[うるさいな! こっちは忙しいんだよ!]
女[ブラブラ歩いてるだけでしょ!]
?[いい加減にしろ!!]
女の後ろにデカイ男がぬうっと現れる。そして女の襟を掴む。
女[あ、どうも...]
?[子供相手にチャラチャラ騒ぎやがって! なんでお前はそう落ち着きがないんだ!?]
ウィークス[しかられてやんの]
女[何...!]
?[クビだ!]
女[え....え!?]
?[ほら、金だ!]
男は地面に金をばらまく。女はそれを一生懸命拾う。
?[消えろ!]
男は店に戻る。
ウィークス[あ、あの.....]
女[くそっ...失せろガキ!]
野次馬が女を指差して笑っている。
ウィークス[........]
ウィークスはほとんどの金を女に渡す。
女[!]
ウィークス[ご、ごめん...悪かったよ。そんだけあればしばらく大丈夫だろ? じゃ、じゃあ....]
ウィークスは立ち去る。
女[......品のない貴族か?]
待ち合わせ場所にピスが来る。
ピス[ウィークスあったよ。ホテルだから少し高め....?]
ウィークス[.........]
2人は野宿する事になった。
ウィークス[さみ....]
ピス[段ボールちゃんと着て....]
ピスはウィークスに自分の段ボールを重ねる。そこへ女が現れる。
女[バカどもに狩られたらどうすんのよ。ついてきな]
ウィークス[さっきの....]
2人は渋々ついていくと、ボロ家に着いた。
女[さあ寝な....コーヒーなんてしゃれたもんは無いけどね]
ピスはゴロンと横になる。
ウィークス(きったない家だなあ....)
女[ボロ家だと思ってんだろ?]
ウィークス[あ、いや...]
女[ま....仕方ないわね。あたしの名はN.ジェイ。あんたは?]
ウィークス[俺はウィークス。こいつがピスだ]
N.ジェイ[どういうつもりか知らないけどね...保護者もいないなんて悪い虫がつくだけさ。特にこの街ではね]
ウィークス[俺もそう思ったよ]
N.ジェイ[.....ムカつくガキね。まあいいわ、あたしを雇わない?]
ウィークス[え?]
N.ジェイ[大金もらったしね....保護者(仮)になってあげるわ(お金の使い方を知らないところをみると、かなりのお坊っちゃまとみたわ。家出中ってとこかしらね....親にとどけて謝礼をたっぷり請求してやるわ)]
ウィークスはまじまじとN.ジェイの顔をみつめる。
N.ジェイ[な、何よ]
ウィークス[な~んか...怪しい気が...]
N.ジェイ[すれてるわね~あんた。もっと広い心をもちなさい少年!!]
ウィークス[ピスが起きるっつーの...]
翌朝
ピス[でもなんかドキドキするなあ...大人の女性だね]
ウィークス[どこがだよ。胸やケツが出てたってガキはガキさ...]




