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33話 ヴァイチングタイガー 34話 ウルズヘッド 35話 ヴォルカット(合併)

新たな出会いと戦いの日々に入ります。

ウィークスがどのようにして0パターンのようになったのか

その青春です。

エックス[あいつ....!]

ミラウ[まだ追い付くわきっと....!]

エックスは手紙をじっと見つめている。

ミラウ[.....?]

その脳裏にはカレコシアに渡ったライドポリスの事が浮かぶ。

エックス(すまんウィークス...レーザー兵器が量産化されるのは時間の問題だろう....俺はここを守らなくては....!!)

エックスは目を閉じる。


ーーウィークスはトラバーの街で買い物をしていた。

ウィークス(こんなもんか...)

路地裏を通りかかった時だった。

?[荷物をおいてけ!]

ウィークス[え?]

フードを深く被った奴がナイフを持って脅してくる。

ウィークス[嫌だね]

ウィークスはそのナイフを右手で掴む。

?[え]

ナイフの刃が溶ける。

?[ひ!]

そいつはナイフを落とす。

ウィークス[相手を観てからやるんだな]

ネカロパ[観て仕掛けたんだろ]

ウィークス[うるせーよてめえは!]

ウィークスはその暴漢を通り過ぎようとする。

暴漢[待って!]

ウィークス[んん?]

そいつは土下座する。

?[もう昨日から何も食べていないんです! 何か分けてください...お願いします!]

ネカロパ[ありきたりな...]

フードの下がちらっと見える。

ウィークス[!]

少年だった。同い年くらいだろうか....


ピス[うぐっ、はぐ、むしゃ!]

少年の名はピスといった。ヴァイチングタイガーと名乗る者に村を焼かれたらしい。そのさいに両親も無くし、ホームレス生活をしていたそうだ。その男を追ってここまできたらしい。むしゃぶりつくように食べている様子をウィークスは見ないようにしていた。

ネカロパ[貴重な食料を....]

ウィークス[エックスさんならこうしてたさ...]

ピス[ごくっ]

ピスは一通り食べ尽くす。

ピス[ありがとうございます、ウィークスさん...]

ウィークス[いいよ、じゃあな]

ピス[えっ...あ、待って!]

?[おい]

ウィークス[!]

向こうから男が歩いてくる。

ウィークス[俺?]

?[いや、後ろの小僧だ。待たせたな。俺に用事があるそうだな]

ピスはナイフをだす。

ウィークス[?]

ピス[その手の甲のタトゥー! 村を襲った奴らとおんなじだ! ヴァイチングタイガーの仲間だろ!!]

?[!]

ウィークス[あんた、そうなのかよ]

?[....そうだと言ったら?]

ピス[殺してやる!]

ガタガタ震えて動けないピスの前にウィークスが出る。

ネカロパ[おい...首突っ込むなよ。いこーぜ!]

ウィークスはピスに親近感を覚えた。


似ている.....


?[誤解があるようだが....]

ウィークスはジャンパーを脱ぐ。

ピス[ひ!!]

?[何!?]

右腕が赤いエネルギー状で出来ている。そして右手の包帯も取る。

?(レッドオーラか? まさかこいつ...!)

ウィークス[任せろピス。おい、殺す気でいく。だから正確に答えたほうがいいぜ。本当にこいつを襲った奴の仲間なのか?]

?[.....ごたくはいい。俺が指示した]

ウィークスは男に飛びかかる。初撃から全力。右手で殴りかかる。

ネカロパ[もったいねえ]

しかし


ウィークス[!?]

右拳はそいつの盾に簡単に弾かれる。

ウィークス[なっ...]ネカロパ[なっ...!]

その男は右の蹴りでウィークスの右膝を一撃

右拳でみぞおちを一撃

手の甲でウィークスの顔面を叩く。

その間わずか1秒。ウィークスは気絶し膝から崩れ落ちる。男はピスを見る。

ピス[あ...あ...]


ウィークス[ん....]

ウィークスは目を覚ます。するとさっきの男とピスがウィークスを覗いていた。

ピス[ほんとだ....良かった....]

ウィークス[.....!]

ウィークスは立ち上がり構える。ピスが服を掴む。

ピス[待って! 違うんだ! 事情を聞いてあげて!]

?[.......]

ウィークス[.......]

男の名はギュスといった。ピスの仇と同一人物を探しているらしい。仲間だったのは確からしいが、そいつは仲間内から追い出されたらしい。今回そいつを追っているのも村を襲撃したと聞いてのことだそうだ。つまりピスとこの男は同一の目的でこの街に来たことになる。

ギュス[この手の甲のタトゥーは同じウルズヘッドの証だ。そいつも元はウルズヘッドだった]

ウィークス(ウルズヘッド....聞いたことがあるような...)

ピス[目的は同じなんだって。だから協力してくれるって!]

ウィークス[そうかよ....ところでよ]

ウィークスはギュスの盾に目をやる。

ウィークス[どうして攻撃が通じなかった? 俺のレッド...]

ギュス[戦闘集団である我々はオーラの対策もしている]

ウィークス[知ってんのか...!?]

ピス[?]

ギュス[この盾はヴォルカット鉱石で鍛えられている。オーラを散らすんだ]

ウィークス[な...なんだよ、じゃあその盾が特別だっただけか]

ギュス[特別? 俺が敵ならお前は死んでいたぞ]

ウィークス[な...何だと!? てめえ俺が本気でやったと思ってんのか!?]

ギュス[そういう問題ではない]

ウィークス[く、くそっ....ピス! 俺がその仇を殺してやる! こんな重そうな野郎に頼る必要はねえ!]

ウィークスは走り去る。

ピス[あっ、待って! ギュスさんもそんな言い方しなくても...]

ピスは追いかけようとする。

ギュス[ピス、あいつは放っておいたほうがいい]

ピス[え...]

ギュス[短絡的で危険だ。じきに...]

ピス[嫌だ!]

ギュス[......]

ピス[ウィークスは食料を分けてくれたんだ! あなたはもういいです!]

ピスはウィークスを追いかける。

ギュス(....なんとかネカロパから離したかったんだが、逆効果だったかな。奴も始末の対象にはいるのか...? まだ子供だぞ...)

ウィークスは街中を手の甲を見ながら走る。


ウィークス(過信....なんかじゃない!)

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