26話 狂気/27話 戦士ウィークス!! (合併)
ウィークスはアルフォの病院で麻酔をかけられて寝ていた。
医師[緊急手術だ!用意して!]
エックスは、壁にもたれている。
エックス[はあ...はあ...]
今、エックスの頭の中はミラウの事でいっぱいだった。助けにいかないと....
そこへ
メラノ族に連れられたミラウが駆け込んでくる。
ミラウ[エックス!]
エックス[ミラーウ!!]
2人はだきあう。
エックス[無事か!? 無事かミラウ!]
エックスはミラウの顔を撫でる。
ミラウ[私は....]
メラノ族[助けられたのは数名です...他は射殺されました....]
エックス[その場でか!?]
メラノ族[はい....]
エックスの顔が凄まじい形相となる。
エックス[人道を外れた鬼畜どもめ....カレコシア....!!]
メラノ族[もう1つ悪い報告が]
エックス[何だ!?]
メラノ族はびくっとするが覚悟を決める。
メラノ族[ブルール...がこちらに向かってきています]
エックス[!!]
メラノ族[アルフォリアとミラが軍を総動員して対処しているとの情報ですが、ブルールの進行を止められないようです]
エックス[たった1人男に.....どういう事だ....!?]
メラノ族[爆撃を受ける度に鎧が修復され、どんどん大きくなっているようです。最新の情報では、もうミサイルも一切通じないと....足止めさえ出来ないもようです!]
その時
エックス[!!]
ウィークスの体が大きくバウンドし、上半身が起き上がる。医師は驚いてこける。
ウィークス[ぐはっ!!]
ウィークスは何かを吐く。
エックス[ウィークス.....!?]
ウィークスはすぐに右腕を押さえて塞ぎこむ。ウィークス[ああくそ!はあ....はあ....]
医師[ま、麻酔を! どうなっ...!?]
ウィークス[い、いい! ....もう、いい]
エックス[どうなってるウィークス!! お前....!?]
ウィークス[麻酔でネカロパの力が出せない....このままでいい....ブルールが狙っているのはネカロパだ。僕がいく...]
エックス[バカ言うな!! そんな状態で....!]
ミラウ[そうよウィークス君! ここは私達に任せて....]
ウィークスは大きく転ぶ。エックスが支える。
ウィークス[奴と戦う為には右腕が必要だ.....どうしても、腕が、イモータルショットが....]
ミラウ[だから無理なんじゃない! 先生!]
ウィークス[ネカロパの言葉を伝える....]
エックス[何?]
ウィークス[麻酔なしで右腕を切断してくれ。僕の腕を生け贄にネカロパの腕を借りる....]
医師[!]
エックス[!!]
ウィークスはベッドに右腕を置く。
ウィークス[やってくれ!!]ウィークスは近くにあった包帯を束にして口にくわえる。
エックス[ウィークス!お前は混乱しているんだ! 長老の言っていた通りだ!! 知らず知らずのうちにお前はネカロパに喰われている!!]
ウィークス[こいつは絶対に俺を死なせるような事はしない!! ネカロパも俺と同じ痛みを感じている!! ネカロパの腕を使うしかブルールに勝つ手段はない!! ネカロパの腕は....あの力は希望なんだエックス!!]
エックス[イカれた....ウィークス、やめろ....]
ウィークス[誰もやらないならあああ!!]
右腕が赤く光る。
医師[ひっ!!]
ウィークス[餌だネカロパ食ってみろおおお!!]
エックス[ウィ...!!]
エックスが近づこうとしたとき、爆裂音と共にウィークスの右拳は木っ端に吹っ飛ぶ。そこにいる誰もが血を浴びた。
ミラウ[きゃあああああああっ!!!]
エックス[.......]
ウィークスは気を失った。
その瞬間
ウィークス[ダメだ!!力がたりねえええっ!ウィークスすまねえ!!]
ウィークスの口を借りて言った者....エックスだけはすぐに分かった。
ネカロパだ。
エックスはそこにいた兵士の斧取り上げる。
ミラウ[!!]
エックス[根元から切断すればいいのかネカロパ!! そうすればウィークスは助かるのか!!]
ネカロパ[そうだ!我の腕をウィークスの体に因果率ごとコネクトする! 外傷は無数のラッパ、すなわち零と化し無かった事になる! もう、だめ....!!]
ネカロパの意識が消える。
エックス[戦士ウィークス!! 俺が介錯つかまろう!!]
ミラウがエックスに抱きついて止めようとするが、エックスは斧を渾身の力で振り落とす。
エックス[ネカロパ助けてやってくれええええええーーーっ!!]