22話 ライドポリス
4週間め....
イブは1週間かけてレイザーとの仲を親密にし、遂に説得した。
夜ー
イブ(見張りがいる....さすがに厳重ね)
レイザー(掟を破ってすいません長老....ですが古い考え方では駄目なんだ。今こそ我々は手をとりあってカレコシアとの決戦を乗りきらないと.....!!)
レイザーは前に出る。
レイザー[昼間に鍵は開けておいた。私が見張りを引きつける。その間に行くんだ。決してあの部屋からは出すなよ]
イブ[ええ....これはミラとアルフォリアの強力な軍備体制の試金石よ。ありがとう、レイザー....]
レイザー[......]
レイザーは見張りに話しかけ気をそらす。
イブはすぐさま侵入し、厳重と書かれたドアを開け中に入る。そこにはー....
レイザー[でな、ははは....]
青い光が放たれ、見張りは一瞬にして黒焦げになる。その光は岩にぶつかり爆発する。
レイザー[!?]
イブは戦闘用マシン[ライドポリス]に乗っていた。その形は人形で黒一色、マニピュレーターもついており、肩にはビーム兵器が着いている。
レイザー[い.....イブか!?]
イブ[無用心すぎやしないかしら? 動ける状態にあるなんて....ドイナカじゃあ鍵をかけないで床につくらしいけど....そんなところかしら?]
レイザー[.....そんな....イブ!!]
イブ[あなたは生かしておいてあげる。仲間内からどんな仕打ちを受けるのかしら?フフフ....]
メラノ族が次々と出てくる。
イブ(地下世界と思ってなめていたわ....この収束レーザーの技術ならレッドルも破壊出来るかも....)
長老[何!?]
エックス[あれは...!!中に誰が乗っている!?]
イブ[皆さんごきげんよう。レイザー君のおかげでこんな素敵なものが手に入ったわ.....動力源もok、更に完成しているようだし、言うこと無しよ]
長老[レイザー....!!]
レイザーは絶望の淵にいた。
イブ[(単純なハンドリングでOKね...)ほらっ]
肩のカノンから放たれたレーザーは岩で造られた家を爆破させる。
メラノ族[うわっ!!]
メラノ族は一斉に伏せる。
エックス[くっ...ミラウ!!]
ミラウ[は、はい!!]
ミラウは槍をエックスに手渡す。
エックス[ふざけた事を!!]
エックスは槍を回転させながらライドポリスの死角に回り込み、肩の兵器を打つがびくともしない。
イブ(ふ~ん、これがメラノの瞬発力か)
エックスはライドポリスのパンチをかわし、構える。
イブ[あははは!気分がいいわ!!1ヶ月もこんな穴底で暮らしていたなんて....気分が悪いわ!!]
メラノ族の戦士達もエックスに続けといわんばかりに槍をもって立ち向かう。
エックス[待て!正面からは....!!]
閃光と同時にメラノ族達は跡形もなくなり、長老の家が爆発する。
長老[オオオオオウ]
長老がこける。
エックス[おんなああああ!!]
エックスはとにかくライドポリスの裏へ裏へと回り槍でつつく。
裏をとるのは簡単だったがその鋼鉄の物体は槍程度では歯が立たない。
イブ(後はこれをカレコシアにもって帰らないと....ここじゃあ無線は使えないわね。外に出て飛空挺を要請してもらって....ああ、アイッド様....)
その時、心の間から不気味な息吹きがもれだす。