210話 周天胎動2
長い期間潜伏してまして申し訳ありません。
これからまたうだうだとやっていきますので宜しくお願い致します。
カーレントからN·ストリームとB·N·ストリームが溢れ出す。
ーーサイオウ「ーーーっ!?」
エミィ「どうかなさいましたか?」
サイオウ「いや·····(なんだ?この感覚は)」
カーレント「光と影の相乗効果による無限上昇。それがチルドレンの力の源。だが光なくして影は生まれぬ。そこにあるのは闇だけだ。ならば地球はどこから光を引っ張ってきた!? いや··自らを常にもやしつづけ地球に····全ての生命体に永久源動力を与える絶対的偉大さ! 太陽!!」
カーレントの体が輝いていく。
炎床「う、うあ」
叫び続ける姿を観て炎床は恐怖している。
炎床はカーレントへ走り出す。
炎床「なんだのさてめええええはああああ!!」
恐怖を!誤魔化す!
カーレントは舞台俳優のようにクルリと振り向く。
カーレント「太陽を感じてみている!!」
炎床の右の大振りなパンチがカーレントの顔面を狙うが、カーレントは額で逆に炎床の拳をたたく。
炎床「つっ、なりゃあ!」
炎床の蹴りがカーレントの股間を蹴りあげるがカーレントは微妙にフワリと浮き上がっており軽く当たる。
カーレント「いや、すでに決まっていることをする事は分かっていても辛い···!」
大量のN(B·N)ストリームがカーレントを炎床の背後まで飛ばす。
炎床「いちいちみるかああああ!」
炎床の左のバックブローがおもいっきりカーレントの顔面に炸裂する。
炎床「!!」
かにみえたが、それをカーレントは右中指一本で受け止めていた。
カーレント「こういう事は苦手なんだがまあな」
炎床の顔色が覚める。
炎床はそのまま左肘でカーレントの顔を殴り抜けようとする。
カーレントはそれを
カーレント「めんどくせえから止めろってアピールしてんのが分からんのかあああああああああーーーーーっ!!!!」
歯で、肘を歯でガシッとくわえ受け止め
炎床「いでででええええええええ!?」
体をぐううーっと捻って噛筋力で壁に投げ飛ばす。
炎床は壁にぶつかり落ちるがすぐさま驚いた顔でカーレントを見る。
手加減している·····
炎床ですら分かるその圧倒的差。
炎床「····は、ははは」
炎床は地に手をつく。
グローリア「······ゲホッ」
カーレントの視線がグローリアに向いた。
炎床「オオオオオオオオオオオオオ!!」
炎床がクラウチングスタートでカーレントに走り出そうとするが
炎床「オオオオえ!?」
カーレントグローリアをみたまま炎床に指をかざす。すると鎧が光と化す。
炎床「ひいい!?」
炎床は気圧されるように前のめりに両膝ををつく。
グローリア「·········」
グローリアは呆っけにとられている。
カーレント「剥がれたな無粋なものが。どうする」
流し目で炎床を見る。
余裕を感じさせる言葉遣いだ。
炎床は土下座する。
炎床「ままままって、ストップ····」
炎床は震えている。
グローリア「はっ·····」
あまりの豹変に呆れたため息が出る。
カーレントはグローリアに手を差し出す。
グローリア「····俺を、助けるのか」
カーレント「すこぶる機嫌がいい。己を捨てろ、だ」
グローリア[たいした····親父さんだな···」
グローリアはその手を掴んでギギギと立ち上がる。
カーレントはグローリアを支えながらデカイ扉の前にたつ。
カーレント「もう一度言うぞグローリア。俺は親父ほど出来た人間じゃあない。次は殺す!!」
グローリア「····無理だよ。もうあんたを敵にまわすような事はしねえよ」
カーレントは扉に手をかざす。
グローリア「それともうひとつ訂正だ」
カーレント「·······」
グローリア「····シャクだが、今のあんたはフラワーズの頃より強い」
扉が光と化し消える。
たくさんの兵士が驚く。
兵士「え!?」
兵士「ひ、開いたぞ!」
通信兵「ひ、開きました大佐!」
ビッグ·ロー「よし!今ヌオヅ殿が向かっている!それまでなんとしてもチルドレンを····!」
通信兵「あ、あの、それが····!」
ビッグ·ロー「なんだ?おそっ····」
通信兵「いえ!炎床が全裸で土下座しています!」
ビッグ·ロー「·····何?」
通信兵「そ、それと、信じられません!チルドレンがN·ストリームとB·N·ストリームを同時に放出しています!傷も···見当たりません!」
ビッグ·ロー「何をほざく!? ど···どういうことだ?」
炎床「ま、待ってください!」
カーレント「?」
炎床「ここここのままじゃ俺スペリアルに殺されます!ど、どうか俺も連れていって····」
炎床は深々と土下座する。
グローリア「こいつとんだ····かまってられるか。いこうカーレント」
カーレント「鎧があったらどうだ」
炎床「!」
グローリア「·······おい」