198話 始祖3
遅くなって申し訳ありません。
今回はどこを削るかで大変悩みました。
メギャア!!
オーキッド[!!]
ジ.アイが降ってきたと同時にサイオウの頭を掴み地面に打ち込む。
ジ.アイはガバッと振り返りフェニックスを見る。
ジ.アイ[おおおお神よ!!]
ジ.アイはサイオウの神を掴みおもいっきり投げつける。
サイオウは回転しながら高速で飛んでいく。
フェニックスはエックスの前で止まり、指を広げエックスを掴もうとする。
アロー[-----!]
モニターのヒカプリゲノスの言葉が乱れて踊る。
分かる。
フェニックスの意志が分かる。
アロー[ま、待てお前、まさか....]
アローはコクピットを開ける。
アロー[起きろエックス!! にげろおおおおお!!]
食う気GAーーーーーーN!!
アロー[うおっ!?]
サイオウがフェニックスにぶつかり(描写としてはぶつかる直前にサイオウにエメラルドバリアがかかった模様)フェニックスはよろける。
アロー[......何だ?]
コクピットからエメラルドの鎧が落ち、エックスに当たる。
アロー[あっ]
フェニックスの動きが止まる。
サイオウはエメラルドバリアに守られゆっくりと地上に降ろされる。
エックス[........]
エックスは草原の真ん中に1人立っている。
エックス[......初めまして]
よく観ると草ではない。
グリーンオーラがびっしりと絨毯のようにしかれていた。
まるで風になびいているように......
そしてずっとはるか向こう、誰かいる。
点ぐらいにしか見えないが誰かいる。
何故かエックスにはすぐ分かった。
グリーンオーラの象徴とでもいうべき存在ーーーー
エックス[間違っていたら申し訳ないが.....死神にしては心安らか過ぎる。あなたにお向かいにきていただけるとは満更死ぬというのも]
???[死を受け入れるか、何もかもを残して]
緩やかな風が吹き、エックスは自嘲する。
エックス[時代は変わりました。置いていかれないようにと、はは....私なりに努力してはみましたが]
エックスはグリーンオーラでウィークスを守っていた頃を思い出す。
そして静かに目を閉じる。
エックス[ここが終着点のようです]
???[答えになっていないな]
エックス[は?]
???[死ぬのはお前の望みかと聞いている。これは自由な意見を許しているのではない。選択だ。生きたいか死にたいかどっちだ]
エックス[..........]
エックスは浮かない顔をし、うつ向く。
その時、草のようなグリーンオーラが消え、大地がマグマのように燃え上がっていく。
エックス[なんです.....?]
???[地獄が浮上してきている]
エックス[........え?]
???[エックス、悪い。お前には無理矢理生きてもらう。挑発に乗らなかったのは褒めてやろう]
エックス[ど、どういう意味ですか? さっぱり訳が....!]
???[ソウル.ド.ボルケーノでの努力に正当なる評価を与えよう! エックス!!]
ジ.アイはフェニックスへ猛スピードで近づいてくる。
ジ.アイ[よし、まにあ]
BOOOOOOOOOOON.......
ジ.アイ[!!]
ジ.アイは急停止する。
アロー[うおあ!!]
フェニックスは後ろに倒れる。
アロー[.........ジ.アイ?]
巨大なエメラルドの光が十字に大きく放出されながら上空に上がっていくのが見える。
ジ.アイ[.....厄介な]
ジ.アイはネクタイを直す。
エメラルドオーラは渦を巻いていき、中心にいるエックスへ吸い込まれていく。
エックス.メラノ.ギンゴエス
エメラルドドライブを纏ったエックスが空を飛んでいる。
エックス[...........]
ジ.アイ(.......力量はともかくだ、相殺されるのはまずい。それに2を前にオーキッドをこのままでは先程と)
BAAAN!!
ジ.アイ[!!]
エックスがバリアを纏って突っ込んできた。
2人のバリアが相殺され、エックスの蹴りがジ.アイの腹に打ち込まれる。
エックス[......ダメか]
それでも尚、ジ.アイにダメージがない。
ジ.アイ[次にお前が考えていることも分かっている]
エックス[..........]
ジ.アイ[...........]
ジ.アイがゆっくり、エックスの足をどかす。
と同時にエックスはジ.アイをほうってオーキッドの元へ急加速で飛ぶ。
ジ.アイ[はああ!!]
ジ.アイはバリアを纏って体当たりするが、またしても相殺。
そこへジ.アイがガシッっとエックスの肩に手をかけるとエックスは一回転してしまう。
エックス[くっ!]
ジ.アイの上空でエックスは体制を整え、オーキッドの方角へ飛ぶ。
ジ.アイはエックスの足を飛ぶように掴み、地上へぶん投げる。
エックスは大地に激突するが、エメラルドバリアで守り、そのまま地上すれすれを滑走していく。
ジ.アイ[アキレスはやらせんよ!!]
ジ.アイが上空から追う。
エックス[やはりスピードでもダメか!]
ジ.アイはエックスより速い。
ジ.アイとエックスは高低差のみとなる。
ジ.アイ(放射の距離にはとおーーー!?)
くるっとエックスが上を向きながらジ.アイに突っ込んでくる。
ジ.アイ[何を狂った事を!]
エックス[オオオオオオオオオオオオオオオオ!!]
エックスは斜めにバリアを纏って突っ込む。
両者共にバリアが相殺し、ジ.アイがエックスのこめかみをエルボーで撃ち抜こうとする。
がーー
ジ.アイ[!?]
エックスはジ.アイに抱きつき零距離となる。
その時、滑空するジ.アイの背中をレーザーがかする。
ジ.アイ[ん]
エックス[やれええええええええ!!]
スペリアルのインヴェレーションが編隊を組んでレーザーを撃ってくる。
ジ.アイ[成る程! オーキッドではなくこの位置に誘ったのか!]
ジ.アイはバリアを放つが、エックスも同時バリアで相殺させる。
エックス[訂正するわジ.アイ! やっぱ俺生きてえわ!!]
何発ものレーザーがジ.アイに直撃し、爆発する。
インヴェレーションがジ.アイの上を通過していく。
エックスは軽く敬礼する。
が、爆発の中から煙ごと何かが飛んでいく。
エックス[え]
それはオーキッドの隣に墜落する。
オーキッド[ごほっ......]
煙の中からジ.アイが歩いてくる。
服が焼けた程度である。
ジ.アイ[よしいくぞオーキッド。あの...]
ジ.アイはエックスを見る。
ジ.アイ[相殺があるかぎりお前をどこまで守り抜けるか分からん。まずは誤解を解きたい]
2人はエメラルドバリアに包まれ浮かんで行く。
エックス[逃がすべきではないよなあ!!]
追うインヴェレーションに混ざってエックスも飛ぶ!
オーキッド[申し訳....ありません....]
2人はバリアに守られて飛んでいく。
エックス[!! 待て....]
ところが、2人にバリアだけついてこない。
インヴェレーションパイロット[!?]
インヴェレーション編隊は置かれたバリアに突っ込み連鎖的に爆発する。
エックス[ちっーーーーージ.アイイイイイイイイイイイ!!]
2人の姿は消えていた。
カバの奇襲作戦終了。
デュアロ.ウーンディッドジ.エンド化。生死不明。
カーレント.メディアス行方不明。生死不明。
ジラン死亡。
???はジ.アイという事で確定していいと思います。
ジ.アイの語り(過去)については別にまとめたのでそちらをご覧下さい(私が人間だった頃)
神よ、というのはジ.アイの人間だった頃の単なる口癖です。
No-3の強さは別格ですね。現在のチルドレンでは誰も勝てないような気がします。
エックスが強くなってくれたのは個人的に嬉しかったです。
手も足も出ないという感じではありましたが......