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196話 始祖

カーレントのエセンス時の姿はバラバラの人格を物理的に繋ぎあわせた格好です。レパードの腕や、カーレントの足など(肉体状、全てカーレントという同一人物なのですが)3つのパーツが組あわさって出来ています。

袴はサイ.ビーの思出話に出てきた物です(カットしてます)

サイ.ビーは漢字で才.ビー(ビーも漢字ですが変換出来ませんでした、申し訳ありません)ですので、若かりし頃に東洋風の故郷で初給料で買った物です。

これを何故カーレントが着ているのか。

上下着ているのですが、上だけ脱いで腰にぶら下げている状態でした。これは[父親を吹っ切ったつもり]を表しています。どうしてもついてまわる.....エセンス時でもそれは変わらなかったようです。


↑はメモを要約したものです。

興醒めするのであまり説明は好きではないんですが、今回姿を具体的に書いていたのでこちらも載せます。


っていうかデュアロ.......

雲間からの光が消えていく。

岩や木々がB.N.ストリームと地響きと共に浮かんでいく。


ヴォケイショナル城。

1人のスペリアル兵が画面に気づく。

スペリアル兵[た、大佐! 何か起きてるようですが....]

ビッグローは通信兵に連絡している。

ビッグロー[分かっている! チルドレンの拒絶は一方通行の可能性があると絶対の剣幕で言え! 周囲を囲んで撃ちこんだれと!! 一斉射撃でも何でもいい! パイロットにこの国を任せたと伝えろ!!]

スペリアル兵[た、大佐ああああ!!]

ビッグロー[!?]

スペリアル兵がビッグローの胸を掴む。

ビッグロー[.......!?]

ビッグローはモニターを見て無線機を落とす。



吹き荒らされボロボロになったエックスの体がかすかにエメラルドのオーラに包まれる。



空中にゆっくりと、膝を抱えてデュアロが浮かんでいく。

B.N.ストリームに乗って、声が巨大に木霊する。


???[ウルガミットはその幼さゆえ]


カーレント[ーーー!?]


???[ジランは物理世界の地位に溺れ]


ヴォケイショナル城ではテッシが食い入るように画面を見つめている。

テッシ[ジラン....やったんだな]


???[フットライトはその愚かな情にまみれて消えた]


サイオウ[はあ...はあ....くそっ、いやいやいやいや!]

サイオウは必死に否定し続けるが冷や汗が止まらない。


デュアロを纏っていたB.N.ストリームが一気に吹き飛び、遂にNo-3が現れる。

ジ.アイ[終わりだ下等があーーーーーーっ!!]


GOOOOOOOOOOOOOOoooooooooooooooooooo.....


一喝しただけで波が立ち、ハゲた森がさざなむ。


サイオウ[かっ!?]

その衝撃だけでサイオウは頭を銃弾で撃ち貫かれたような衝撃を受ける。

サイオウ[っっっはっ!]

サイオウは頭を押さえて四つん這いになる。

サイオウ[に.......逃げろ、カーレント、違う....こいつ!]

サイオウからはもうN.ストリームが沸き上がらない。


カーレントは歯を食い縛り、ジ.アイを睨み付ける。

カーレント[何がいいんだ]

ジ.アイはカーレントを見る。

ジ.アイ[....ご挨拶だったか?]

ジ.アイは喪服のような物を着ており、両手を広げる。

カーレント[もう沢山だ.....俺もあんたらも十分殺したろう? もう人が死ぬのは沢山だろうがあーーーーっ!!]

カーレントもN.ストリームの衝撃波を出す。

咆哮がジ.アイに叩きつけられる。

ジ.アイ[......チルドレン、分かる。君の怒りも辛さも]

カーレント[いや!! 俺は人間ではないさ! ああ、きっとあんたらとはわかり会えるだろう!! 意味なんてなくここからゆっくり立ち去ろう!! 俺があんたの思いを聞いてやる!]

ジ.アイ[浅く泥に沈んで行く。でいでいと、でいでいと]

カーレント[........なに?]

ジ.アイ[死は終着点ではない。我々の着眼点はそこではないんだ勇ましきチルドレン。まず君達が死ぬことを望める世界にならなければテーブルは用意されないだろう]

ジ.アイは上を指差す。

カーレント[お前....何を言っているのか分かっているのか?]

ジ.アイ[順調ではないが現時点ではわかりあえんよ。分かるがね、君の立場は]

カーレント[分かって言ってるんだなああーーーーっ!!]

カーレントはN.ストリームの爪で空間を裂く。

BAN!!と閉じた空間から放たれた余波がジ.アイを襲う。


が、ジ.アイはポケットに手を突っ込む。

黒にかすかにグリーンが混じった球体状のバリアで守られる。


カーレント(バリアーー!?)


余波はジ.アイのバリアで吹き飛び、四散した衝撃波が大地やら海やらをズドンズドン割っていく。


ジ.アイ[上か]


カーレントはジ.アイの上方にておもいっきり振りかぶる。


ジ.アイ[そこから動くなオーキッド! 常に私の下にいろ!]


オーキッド[は、はい!!]


カーレント[余波ああああああーーーーーっ!!]


両手で大きく引き裂かれた空間が閉じた余波がジ.アイに振りかかるが、またもバリアで四散していく。

大地が刻まれていく。

オーキッド[くっ.....3、お殺しを!!]


ジ.アイ[!!]


いつの間にかカーレントがジ.アイの目の前にいた。

後方の空間に僅かな傷をつけて、その余波に乗ってジ.アイの懐に衝撃波に紛れて潜り込んだ。

カーレント(直に空間ごと削る! そこをーー!)

ジ.アイ[先程の、巨大な蜘蛛のバリアごと空間を斬った攻撃か]


DOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAGAGAGAGAGAAAAAAAAGAGAAAAAAAAAAA!!


カーレント[!?]


ジ.アイが出したバリア。

それごと空間断裂するつもりだったが、もはやそれはバリアではなかった。

バリアが膨張し、体が少し押されただけ。

構うものかとーーー

ジ.アイ[!!]

が、カーレントの身体中に傷が走り、血が飛び散る。

削り取られるような嫌な音と共に落ちていく。


ジ.アイ[おい.....こいつ本当にエセンスを発動しているのかオーキッド!? ]


カーレント[んぐううううううううっっっっああああ]

カーレントはN.ストリームを放射して地上に降りる。

カーレント[ん、ぐっ....こ、こんな....!]

肉体の面積をダメージが散らしきれなくて、筋肉、果ては骨にまでダメージの負荷がかかっている。

カーレント(知ったこと、か....AAAAAAAAAAAAAAAA!!)

カーレントはもう一度エセンスを発動する。

瞬間!

大地がカーレントを中心に光の陽炎と共に削れていき、手で大地をBAN!と叩くと熱風と共にそのままジ.アイへ飛んでいく。


衝撃波が舞う大地の上でサイオウはもがいていた。

サイオウ(これが、これが...上位ナンバーという奴か....例えば、俺がエセンスを発動して2人がかりで....いや)

サイオウはゆっくり、這って歩いていく。

サイオウ(いや.......)

サイオウは本能的に感じとっている。





と て も




理だ







カーレント[うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!]

絶望の中、カーレントは右上から左から左下から上から右から左から左下から真下から正面から上方から背後からジ.アイに余波を放ちながらなんとか接近しようと試みる。

カーレント[OAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAHHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!]

いや、徐々に接近している!

ラサによる高速移動でジ.アイの周囲を回りながら余波を放ち回るがジ.アイは既にカーレントに意識はない。

ジ.アイ(もう1体いたはずなんだが....助けに出てこないな。出来ればまとめーー)

ジ.アイが左下を観たときだった。

カーレント[とったあああーーーーーっ!!]

カーレントは右上からきりもみしながら爪で空間ごとジ.アイを削り取ろうとするが

カーレント[カッ]

バリアの放射でまたも吹っ飛ぶ。

軽い放射の筈なのにーーーーーーーー

全身の骨がひび割れ、内臓にまでダメージが拡散する。

カーレント[ブバッ!]

カーレントは吐血しながら吹っ飛ぶが、エセンス.ドライブを装着し、おもいっきりN.ストリームを噴射しのけ反りながら止まる。

ボロボロの、N.ストリームで出来た武士風の鎧だった。

もう骨が動かないため、鎧が無理矢理手足を動かす。

カーレント[...........]

肉体は2度目のバリアで機能不全と化している。

だが、カーレントの意識だけが鎧のN.ストリームとなって肉体を突き動かす!


ジ.アイ[........]

ジ.アイは首を横に振る。

そしてトントンと、右中指でこめかみを叩く。

ジ.アイ[今日は死ぬには寒い。やめておけ]

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