192話 我に輝け 聖域バーミントガム10
その瞬間、2人の周りが赤と青の空間と化し、時間を遅く感じる。
レパード[はっ]
目の前にN.ボールが落ちてくる。
レパード[2重!?]
レパードは直撃を受け爆発する。
サイオウ[俺は弱いからなあああああーーーーっ!!]
爆煙の中でレパードとサイオウは打ち合う。
サイオウ[こいつっっっっっ!!]
それでも尚レパードにパワー負けしてサイオウは後退する。
レパード[スオオオオオッ]
レパードのからぶったブレードから衝撃波が発生し、アコーディーにヒビが入る。
サイオウ(ドライブを砕けないどうしても。正攻法では無理か!)
レパード[オアアアアアアアアア!!]
レパードが詰めてくるが、サイオウは思いっきり薙刀を投げつける。
レパード[そうりゃああ!!]
レパードは感情が高ぶっていたため、思いっきりブレードで薙刀を上に弾く。
レパード[!?]
薙刀が爆発する。
ブレードが手から離れる。
サイオウ[ラオオオオオオオッ!!]
サイオウの体当たりからの蹴りがレパードの頭にヒットする。
が、レパードは怯む間もなくサイオウの蹴り足を腕で叩きつけ、後ろを向かせ
レパード[YAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!]
サイオウの背部にパンチの連打を浴びせる。
がーー
レパード[へえ!]
サイオウの背部に8つのN.ボールが現れパンチを防いでーーー
爆発した。
レパードはそれでも直進する。
レパード[チルドレン!]
サイオウ[ニラアーーーック!!]
サイオウはアコーディーを散弾銃のようにバラバラに吹き飛ばす。
破片はN.ボールを含んでいる。
レパード[意外と....っ!]
レパードはガードするが、ガンガン破片がぶつかり、ドライブが欠けていく。
レパード[っつう!! どうしたんだ!? カーレント....!!]
ナイトベアレーゼのレーザーの前に連合軍艦隊は半分以上落とされていく。
連合兵[艦長!! とにもかくにも相手にダメージが通っていないんです! 無駄死にはゴメンです!!]
ミブ[分かっている!! ええいチルドレン、身内で争っている場合かくそっ!! 全艦に後退命令!! 退くぞ!]
ウインレイ城。
フリサイン[....おのれ、艦が退くのか]
テッシ[何かバリアのようなものが張られているようです。そうとしか考えられないでしょう]
ミブ[私の判断ミスだ]
ミブは扉を叩く。
ミブ[期待し過ぎた.....もっと早く退くべきだった!!]
サイオウ[ハア、ハア]
レパード[ハア、ハア、ハア]
レパードは頭から血を流す。
サイオウ[否定だ。お前はもう必要とされなくなっている、カーレントに!]
レパード[うるせえええダボがっ!!]
2人は戦い続ける。
テラミネ[あの光のぶつかり....バラリアン、あれは恐らくチルドレン同士が戦っている]
バラリアン[ええ、そう思ったが矛盾してないか?]
テラミネ[まあどうでもいいがな。No.3の動向は気になるが俺たちは漁夫の利を狙う。このガタイで燃料が切れたらアウトだしな、残ったチルドレンを穿つ!!]
バラリアン[了解! ]
ナイトベアレーゼは後退しようと歩き出す。
その時だった。
バラリアン[え? じょ、上空に熱源!!]
テラミネ[なに?]
突如として現れたナイトベアレーゼの2倍はあろう巨大なグリコーゲン砲が突如ナイトベアレーゼにゆっくり降ってくる。
DOGOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA........
バラリアン[ど、どこからだ!? ZONEはどうしたあああ!!]
テラミネ[稼働良好!! 問題無しですがあああああ]
グワングワンナイトベアレーゼは揺れる。
更に森は吹き飛び、エックスも飛んでいく。
オーッキド[やらせん!! なにがなんでもここは死守する!! 5! 私に力を貸してくれ!!]
オーキッドとデュアロはB.N.ストリームによって守られる。
オーキッド[わ、私じゃあないか今のは.....3!?]
大地が緑の霧で覆われていく。
エックス(.......光)
雄叫びのような音と共にグリコーゲン砲は弾けるように消えていく。
父親がいない今、レパードの人格の存在意義が無くなりつつあります。
カーレントは必死に父親の死を受け入れようとしています。