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185話 我に輝け 聖域バーミントガム3

フリサイン[バーミントガム上空で戦いが始まっている。新たなジ.エンドとみられる者も残念だが確認された...]

イプニック達は既にイスカラブ監獄へと後退しており、無線で城と連絡をとっている。

イプニック[そうですか....]


キャニーの村ではアローがフェニックスを動かそうとしていた。

ワーチ[動かせる状態じゃないって何度言えば分かるんだ!]

アロー[飛べたらそれでいい! こいつを届けられたらそれでいいんだ!!]

ワーチ[ばか...!?]

デューティーシステムが強制的に発動する。

ワーチ[ツバウ....!? 何で!]

アロー[サンキューツバウ! 愛してるぜ!!]

フェニックスは高く飛び上がり、高速でソウル.ド.ボルケーノへ飛んでいく。

ワーチ[.........]

ワーチはゾクッとした。

ツバウはアローの脳を通じて[学習]しているんではないかとーー


アロー(No-3.....ミス.ヘラニーの話では3は{エメラルドの慈愛を持つもの}という話だった。おそらくはジ.アイ....それなら話は別だ。約束、今果たすぞ...!)

アローの傍らにはエメラルドの鎧が輝いていた。


バーミントガム。

ポピュガ[説明してもらおうジ.エンド! あの黒い翼の者は何者だ!?]

オーキッド[ポピュガ様! あの男を私の元へ連れてきて下さい!]

ポピュガ[.....なに?]

ジラン[何を考えているオーキッド! あいつは否定世界の産物ではないぞ!]

ポピュガ[余に命令するか貴様あ!! そこになおれ!!]

オーキッド[!!]

オーキッドは熱波で吹っ飛ぶ。

ジランが立ちはだかる。

オーキッド[お待ちを5....]

ジラン(終わりには出来んが....!!)

ポピュガ[言いたいことがあるなら言ってみよジ.エンドども! 余は寛大である!]

オーキッドは立ち上がる。

オーキッド[あいつは我々の仲間ではありません! しかし彼を通して我らが同士をよびだすことが出来ればこの大陸! 我らスペリアル同盟の物になるのは火を見るより明らか!]

ジラン[!!]

ポピュガ[........]

オーキッド[必ずや....面白いものをご覧にいれます。王のお力があれば]

オーキッドは土下座する。

オーキッド[我々は無力であり、弱小なる存在です。ハフという熱ある種族にリスペクトを重ねてお願い申し上げます!]

ジラン(オーキッド....)

ポピュガ[.....ジランの腰巾着と思っていたがなかなかどうして潔い奴よ]

ポピュガはジランを見る。

ジラン[.........]

オーキッド[恐れながら王! 5には同意を得ていません! これは私の勝手な{お願い}に当たります! ジ.エンドとしてではなくオーキッド.セメンタリー.ユーステッドバイ.ホークス(人間時代の名前)としての陳情でございます!]

オーキッドのチラッと見た目線でジランはハッとする。

ジラン[ジ.エンドのお前が他種族に頭を下げるとは....俺は....]

ポピュガ[あいわかった!!]

ポピュガは足から青い炎を吹き出し浮かび上がる。

ポピュガ[そこの木偶の坊の事はどうでもいい! お前の誠意に我が方も熱で返礼しよう! だが少しでも気に入らぬ事象があればそくざにお前らも粉塵と化す! 忠告はしたぞ!]

ポピュガはデュアロへ向かって飛んでいく。

ジラン[ふう....オーキッド、かなり瀬戸際の作戦だったぞ]

オーキッドは立ち上がり、ちからづよく膝のホコリを払う。

オーキッド[自尊心を傷つけられたフリをしてくださってありがとうございます。人間界での経験が活きましたね]

ジラン[フッ....ガキはオモチャに反応が早い。だがあの黒い翼にNo.3が降ろせるとは本当か?]

オーキッド[ええ....あの色合いは]


森にて。

カーレント[ハア...フウ....(足をやられたか。とにかくまずはあのオーキッドとかいう奴だ。ゲートさえ開かせなければ...)]

カーレントは足を引きずりながら歩く。


ウィザ(お兄...ちゃん....)

マレー[ウィザああああ....]

マレーは大量の熱を放出しながら寝込んでいる。

ソル[どうなっている...マレーが死ぬぞこれでは]

ナナンは懸命に冷やした布をマレーの頭に乗せる。

ウィザの念はマレーと繋がる。1ライン。


ポピュガ[HUAAAAAAAAA!!]

ポピュガの放つ空間爆発をデュアロはタッチの差でかわしてくる。

デュアロ[邪魔ヲすルな....]

デュアロはまるで稲妻のようにジグザグにポピュガへ迫って来る。

四則演算爆発。

ポピュガ[きいいいいっ!!]

巨大な爆発をポピュガは目の前で起こし、デュアロを一旦横へ離す。

デュアロ[!]

ポピュガはその爆発の中へ入り込む。

デュアロ[カクレルナアアアアアアア!!]

デュアロはその爆煙ごと翼で切り裂く。

がーー

BON!っと爆煙の中が更に爆発する。

翼が吹き飛ぶ。

デュアロ[アヒャアアアアアアアア!!]

デュアロは瞬時に羽を再生させるが少し下方に落ちる。

そこへ爆発が起こるがデュアロは羽で自らをくるみ耐える。

ポピュガが爆煙の中から飛び出してくる。

ポピュガ[燃えろ燃えろ!!]

3どめの爆発の時点でようやくデュアロは上空に飛び上がる。

それは目眩ましの意味もあった。

散った羽がポピュガの後ろから無数に迫って来る。

DODODODODON!

ポピュガの後方で幅広く爆発が起き羽が燃え尽きる。

ポピュガ[やれんよそれでは]

デュアロは羽を再生しポピュガへ急降下してくる。

ポピュガは前方を上空から下に向かって爆発させていくが(デュアロの動きに合わせて軌道修正を可能とするため)デュアロは上空に旋回してかわす。

ポピュガ[安直だ! 背面になれば自然と貴様の動きは狭まる!!]

デュアロが一回転して落ちてきた所へ巻き込むように空間を一歩手前爆発させるがーーー

ポピュガ[!?]

デュアロは一回転して落ちてこなかった。

翼を消していた。

大きく空に旋回したあと、そのスピードのまま後方に勢いのまま飛んでいってしまう。

ポピュガ(絶えず考え続けられるのか!?)

デュアロは翼を消したりジグザグに飛行したり、もはや狂ってるとしかいえない動きでダンスしだす。だがそれはじょじょにポピュガへ迫って来る。

ポピュガ[めんどくせえええーーー!!]

ポピュガは疲れていた。

熱波を発しながらデュアロに突っ込む。

デュアロ[!!]

熱波でデュアロの動きが一時的に鈍る。

ポピュガ[ブンブンブンブンうるせえぞハエがああ!!]

ポピュガの怒りの如く頭から発射された炎のボールがデュアロを囲むようにつけ狙う。

ポピュガ[か、かわせない!]

デュアロ[JEEEEEEEEEEI!!]

デュアロの片方の翼が散り、無数の羽となって360度へ吹き飛び炎のボールへ突き刺さる。

ポピュガにも羽が刺さるがもうそれしきりでは怯まない。

炎のボールはBOM!!と爆発する、が

ポピュガ[かわせねえっていってんだろおおおおーーーっ!!]

爆発ではなくボールとして固定されていた。ゆえに!

一回り小さくなっただけで済んだ炎のボールがデュアロを囲い向かう。

デュアロ[LOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!]

デュアロは散った羽を再生させず、残った片羽にN.ストリームを送り込む。

片羽が巨大化する。

ポピュガ[!?]

扇子のようにGOWA!!っと片羽をふり、その黒いN.ストリームの突風で炎のボールが散りじりに吹き飛ぶ。

ポピュガは炎のボールの火花と共に森に墜落、げきとつする。

ポピュガ[がっ....き]

ポピュガは熱波を墜落する瞬間に放ちダメージを和らげる。

燃える森の中、ポピュガは倒れたまま両手を上げる。

ポピュガ[GYAAAAAAAAAAAAAA!! 余より強いものなどいない! 愚かな死を選択したなハンパがああああああーーーーーーっ!!]

オーキッド[!?]

ジラン[!!]

カーレント[!!]

デュアロ[......ん]

一瞬のピカッ! という光の後


GOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOON.......


遅れて放たれる風....それは雲にも届くほどのキノコ雲を発生させた。

核爆弾に匹敵する程の爆発である。

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