156話 焦がれ焦がれて7
ギャッツ、今のところこいつが一番ムカつくキャラ。
ロストーレ.....
ライライ[エセンスとは本質とある! チルドレンにも可能な力とあるんじゃ!]
ソル[あの...異常な力が我々に!?]
ライライ[エ、エゴ丸出しじゃったかの~....そう読めるんじゃが...]
サイオウ[ギャッツ...だな]
ギャッツ[しぶとい野郎め。まあ丁度いいんだがね]
サイオウ[答えろギャーーーッツ!! なんつったさっき!?]
兵[何か叫んでいるようですが....]
ギャッツ[拾う必要はない。すぐに大人しくなる]
インヴェレーションから何か出てくる。
ギャッツ[手出しは無用ですよフットライト様。私はこの裏切り者同士の対決を楽しみにしてきたんですからねえ...]
頭は人間で体が完全に機械化したロストーレが出てくる。
サイオウ[.........]
サイオウは唖然としている。
フットライト[くだらん事を...!]
オーキッド[......]
オーキッドはフットライトの手を掴む。
フットライト[.......]
オーキッド[4....今は]
オーキッドは首を横に振る。
フットライト[......]
ギャッツ[ドラッキー先生はいやあ~凄かった。彼が残した資料を参考にして造り上げた逸品、ロストーレ君だ!]
サイオウ[.....ロストーレ]
サイオウは歯を食い縛りながら涙する。
ギャッツ[まあ脳死じゃなけりゃあ誰でも良かったんだがね。裏切り者には相応しい末路だろう]
サイオウ[ロストーレ! 俺だ分かるか!? サイオウだ!]
ロストーレの右胸の丸いレンズのような物が七色に点滅している。サイオウは近づいていく。
アロー[....サイオウ]
デュアロ[行くなチルドレン! 危険だああーーー!!]
サイオウ[エミィが待っている....帰ろう]
サイオウは優しく語りかける。
デュアロ[軍人さんよ! 仲いいんなら説得しろお!!]
アロー[俺には止められん]
デュアロ[え?]
アロー[俺には....]
ロストーレ君の体がBAN!!とサイオウに走ったかと思うと、ロストーレ君の足裏の刃がサイオウの心臓に刺さっていた。
アロー[!!]
ギャッツ[クイックブースト]
ギャッツは指をパチンッと鳴らす。
ギャッツ[パーフェクトだ]
サイオウ[がふっ...ミ...生き.....]
デュアロは何度も飛ぼうとするが飛べない。
サイオウ(生きて.たぞ..エミィ.....)
サイオウはグッタリとする。
アロー[サイオウ!!]
デュアロ[うおおおおおおーーーーっ!!]
DOGON!!
アロー[!?]
デュアロ[な、何だって!?]
ギャッツ[バカな!!]
フットライトの蹴りがロストーレを折り曲げる程に蹴りあげる。ロストーレは身体中をチカチカと点滅させ、目玉がグルグルと回り意味不明な言葉を呟いている。フットライトは片手でサイオウを抱える。
ギャッツ[ど...どういうおつもりですかああーーーっ!!]
フットライトはデュアロ達にサイオウを投げ捨てる。
アロー[!!]
デュアロ[オオオオオ!!]
デュアロは足からN.ストリーム放出させ受け止める。アローは脈を確認する。
デュアロ[チルドレン!]
アロー[....あんまりだ]
サイオウの心臓は止まっていた。
死んでいる....
デュアロ[こ...こんな....]
フットライト[よく聞け愚民ども! 生物にあるのは生死どちらかだ! 中間なぞジ.エンド.オブ.レインボウは認めん!! 我々を侮辱するなギャッツ!! 貴様は道を誤った!!]
ギャッツ[...私の...功績に傷を塗りおってえ...!!出力何%か!!]
兵[70%突破しました!!]
ギャッツ[...デューティーシステム始動! 目の前のアホにくらわせてやれえ!!]
兵[......]
ギャッツは兵をはたく。
ギャッツ[やれといっちょろうがあああああ!!]
兵[ジ.エンド.オブ.レインボウに対してですか....? それは]
TAAAN!
ギャッツが兵の頭を銃で撃ち抜く。
ギャッツ[これは命令だぞしたっぱども!!]
兵[りょ、了解!! デューティーシステム起動します!!]
ギャッツ[殺せえよお!!]
ロストーレの動きが止まり、首をゴキゴキと鳴らす。
ロストーレ[デューティー、デューティー、デューティー]
ロストーレの体が煙を吹き出す。
フットライト[......]
ロストーレが消える。
オーキッド[申し訳ありません3、2....! 私に止められる力がないのが口惜しい。あの方はあまりに純粋過ぎる!!]
ロストーレは高速でフットライトの周りを飛び回る。
ギャッツ[ハハハああ!! 見えんだろうにゃ!!]
フットライトの右側からロストーレがキックをし、フットライトにあたる。刃でドライブに傷がつく。
ギャッツ[確かにパワーじゃあドラッキーの技術じゃあ通じねえだろうがよ、このスピードで大根の皮でも剥くようにヒラヒラとスライスしてやるぜえ!!]
ロストーレは下からフットライトの足を掴んで、口から出たマシンガンをバラバラと撃つ。フットライトが気づいた瞬間にはすでにロストーレはフットライトの右にいた。ロストーレの腕から出た刃がフットライトの顔を斬る。更にロストーレはそこからフットライトの斜め左上に飛び、腹のガトリング砲をうちはなつ。ダメージは全てドライブによって全身に拡散する。切り傷が体に出来ていく。ロストーレはフットライトをドンッと蹴ると両足の刃でザクザクと踊るように斬りながら正面に回る。フットライトの上を飛び越しながら口からのマシンガンで撃ち抜き、ロストーレの後ろに回る。ロストーレは左腕の刃でフットライトを横に斬りながら斜め右下まで移動する。そこから背部から突き出てきたランチャーでフットライトを撃ち抜き大爆発を起こす。
ギャッツ[....ヒャハ...ヒャヒャ...]
ロストーレは高速でフットライトを斬りながら周り続ける。
ギャッツ[見ろお前ら!! 私のフェニックスが....]
ロストーレはフットライトの背後を取る。
ギャッツ[ジ.エンド.オブ.レインボウなぞもういらんわああああーーーーアハハハハ!!!]
DEGON!!
ギャッツ[あ!?]
オーキッド[ギャッツ...分からんのか...]
兵[ロ、ロストーレ君、停止!!]
ギャッツ[あん!? なんだあ?]
フットライトの裏拳がロストーレの顔面に入る。
ロストーレ[tdfzhjjvnujhn]
ロストーレはギクシャクする。
フットライト[パターン化された動きが僕に通用するかよ。エセンス発動してんだぞおい!!]
フットライトの一喝でインヴェレーションは揺れる。
ギャッツ[なななななんでだ!? 計算上は....]
フットライトはオーキッドを守っているシャムの目を通じてロストーレの動きを計っていた。
かつてフットライトというミストの土地を開拓した青年に付き従い、憧れ、測量をしていたあのころのように....
フットライト[これは情けではない! 使命と受けとれ! 殼を弄ばれた新しき者よ!!]
フットライトの後ろ回しげりでロストーレは脇腹が吹っ飛び、自分もインヴェレーションまで吹っ飛んでいく。
フットライト[...!?]
妙な感触だった。まるで自分から飛んでいったような....
ロストーレはインヴェレーションの底にへばりつく。
ギャッツ[あ、あほな....お前フェニックスに押されてだろうがあ!!]
フットライト[あれとそれを一緒にするな節穴が]
兵[ロ、え? ロストーレ君帰還信号出してます!]
ギャッツ[帰還!?]
ロストーレは底面をぶち破り、中に侵入。
兵[うわああああああ!!]
兵を引き裂きながら艦橋までくる。
ギャッツ[あひゃーーーっ!!]
ギャッツは腰を抜かす。
ギャッツ[ど、どうにかしてええーーーっ!!]
ロストーレは目、耳、鼻、口からオイルを流し、首が360度グルグルと回っている。
兵[じ、自爆信号!? そんなの出してねえ!!]
ギャッツ[ええ!? ま、待ておま、ロストーレ!! うひゃああ!! 人間だよ! ひいーーー!!]
ロストーレの首が止まり、ギャッツを見る。
ロストーレ[...ぱい...だ]
ギャッツ[へ?]
兵[カ、カウントダウ...早っ、うわあああ!!]
ロストーレ[失敗..作...だ]
ロストーレ[はわああーードラッキイイイイイイイイーーーーーーッ!!!]
インヴェレーションは大爆発を起こす。