152話 焦がれ焦がれて3
ようやくデュアロとバンプートの意味が出てきました。
次辺りですね。
サイオウ[されどならんよ!!]
サイオウは薙刀を短く持ち、B.N.ブレードを弾きそのまま攻撃に入ろうとするが、フットライトの左のパンチがアコーディーの首部分を砕く。
サイオウ[....?]
そしてひるんだところへ
フットライト[なっしゃあああああああ!!]
フットライトはおもいっきりB.N.ブレードを振るわせてきて、空間に歪みを生み出す程の斬撃はアコーディーを砕け散らす。
サイオウ[こ、これだよ....]
フットライトのB.N.ブレードは瞬時に逆の手に移り現せ斬りつけてくるが、サイオウはN.ボールを発生させ相殺する。
フットライト[よくできましたあ!!]
サイオウは直ぐ様アコーディーを再装着しようとするが、フットライトの足先蹴りがサイオウの腹を穿つ。
サイオウ[おがああああ~!!]
サイオウは地上に落下する。
エレジーはまた降下してくる。
フットライト[ふう...はあ...]
フットライトはエレジーに近づこうとするがまたも空間が赤く染まる。
ウィザ[皆さん! 丹田に集中して!!]
第二波をしかける際に必ずフットライトが邪魔してくる事を予見してマレーとウィザ、そしてウィザとブラックの間を多くの連合兵が手を繋ぎ熱の力を物理的に加速させ熱をマレーに集めていた。
連合兵[う、うう...熱い...!!]
ウィザ[み、皆さん...耐えて....!]
マレー[病み上がりのところすまんブラック!]
これはヘラニーの案だった。
しかしフットライトはその赤く輝く空間から右に離れる。
マレー[!!]
フットライト[ならんよ]
その時
下からのフェニックスによるレールガンがフットライトの右脇をかすめ、フットライトは止まってしまった。アローが親指を立てる。
マレー[吹き飛びゃああああああああーーーーっ!!]
大爆発が起き、エレジーも揺れる。
ソル[見失うなああ!!]
マレー[ど、どうだよ....]
ウィザ[やった....]
DON!!
エレジーの後方がB.N.ストリームの爆発と共に吹き飛び、中があらわになる。そこには食器を運ぶバンプートがいた。
マレー[い、今のでも...駄目なのかっ]
マレーも兵も一斉に倒れる。
ウィザ[に、兄様、これ以上は....]
マレー[ハアハアハア....]
マレーは四つん這いでうつ向く。
バンプートは食器を落とししりもちをつく。そこへデュアロとヴァイトが駆けつける。
ヴァイト[な、なんだあこいつは!?]
ヴァイトは剣を構える。更に連合兵が集まってくる。フットライトはB.N.ドライヴによってダメージを全身に散らし致命傷は避けていたが、全身が焼けただれている。
フットライト[.....ハフ、か。2には及ばねえが成る程....]
ブレードが唸る。
フットライト[充分燃えさせてもらったなああああーーーーっ!!]
誰もいない。
兵しかいない。
守る術がこの悪魔に対してない。
デュアロの脳裏に小さい頃の思い出が走馬灯のように思い出される。
デュアロ(そう....あの施設にいた頃俺はいつもバンプートを守っていた)
先生[誰が食べさせてやってる? ん?]
デュアロ[せ、先生、助け...]
先生[う、うわ! いぎゃあああ!?]
デュアロ(いつも護ってやってた俺があの時初めて護られたんだ)
変態教師の首にアイスピックが刺さっている。
バンプートだった。
震えていた。
バンプート[に...兄ちゃんに...止めろ....]
蒸し暑い、夏の夕方の事だった。