表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
110/173

139話 偉大なる慈悲6

ライライ[あなた...風呂に入った事あります?]

グーリー[は?]

ライライ[歯を磨いた事は?]

N.ジェイ(とうとう...)

グーリー[ありません。何故それを?]

N.ジェイ[え?]

グーリー[生まれつき汚れない体なんです。どういう理屈なのか分かりませんが....]

ヘラニー[.....ライライ老師]

ライライ[地球がその身から根を生やし、木と成せ、果実を実らせる。これ恵みと得る。そしてそれは植物だけに限った事ではない.....古い言い伝えにあります]

ソル[何が言いたいんです?]

ライライ[あなたの体と心は常に純粋であるんじゃ。それは地球から汲み取った僅かなN.ストリームを相手に高純度のまま渡す為じゃ。つまり、ろ過しないんじゃよ、君の体は清潔過ぎて]

グーリー[待ってください、私の様な人間がいるんですか?]

ライライ[大昔の話じゃよ。それにホワイトオーラを操ったとされるのは馬だったとある]

ソル[それがどう関係がある老師! 時間がないぞ!]

ライライ[もし...グーリー君の体を通してN.ストリームを放出すれば....]

グーリー[!!]

ライライ[純度でさえ勝れば勝機はあると見ておる]

ソル[相殺出来るか....だがグーリー医師はチルドレンではない。どう彼を通してN.ストリームを出す?]

グーリー[サイオウ様が大地から引き出したN.ストリームをサイオウ様の体を通してではなく、私の体を通してあいつにぶつけるんですね?]

ウィザ[えっ...]

ソル[そんな事可能なのか!?]

ヘラニー[大地というものはオゾン層と一緒です。生物は高濃度のN.ストリームに耐えられません。ゆえに大地という網で弱められて地上に届くのです。それは更に生物の体を通して弱まります。ですから....]

ソル[その生物を通る部分を実質カットできるわけか...あのデカイのに対抗出来るんですね老師!]

ライライ[う、うむ...というより、今思い付いた方法で確かな数字が出せんからな...]

ソル[試してみる価値はある....グーリー医師! 協力してくれませんか!?]

グーリー[ええ....喜んで]

グーリーは笑う。

ソル[よし! フェニックスに繋げ!]

グーリー[トイレ行ってきます]

グーリーは出ていく。


ヘラニーがトイレに入る前に話かける。

ヘラニー[.......]

グーリー[なんです?]

ヘラニー[分かっているんじゃないですか?]

グーリー[何の事でしょう?]

ヘラニー[チルドレンでもない人間がN.ストリームをその身に受け入れたら....ホワイトオーラは細胞から放たれる力に微かなN.ストリームを乗せて相手に送る力。もし大きくN.ストリームを吸ったら....耐えられまんよ]

グーリー[.....方法がないんでしょう? 人命救助という点ではやることはいつもと変わりませんよ]

ヘラニー[効果があるかないか分からないんですよ!?]

グーリー[........]

グーリーはヘラニーにキスをする。

ヘラニー[!!]

ヘラニーはグーリーをビンタする(この行為については詳しい解説あり)

グーリー[最後くらいいいでしょうに]

グーリーはトイレに入る。

ヘラニー[.......]

ヘラニーは唇を触る。


グーリー(どうせもうガタも来てるしな...)


グーリーは白衣に着替え、患者を見て回った後、甲板に出ようとする。しかし軽症の大勢の兵とN.ジェイとエミィが立ちふさがる。

エミィ[まだまだグーリー先生が必要なんです!]

N.ジェイ[行かせないよ、絶対に]

グーリー[聞かれていましたか....参りましたね]

グーリーの行動について;あのキスはわざとしています。嫌われて心配されないように....とのグーリーの配慮です。多くの死者を見てきたグーリーらしい考えでしょう。半分は抑えられなかった欲求です。恐らくこれから自分は死ぬ。最後に好きな人と....この2つの感情があります。ちなみに常に笑顔なのも患者に不安を与えない為です。

グーリーの事を最低と見るか賢者と見るかは皆さんにお任せします。

1つ言える事は、この人は感情を表に出す事はありません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ