135話 偉大なる慈悲2/136話 偉大なる慈悲3
少し長い戦いなので、自分も気合いれます。
未熟な文章ですがお付き合い下されば嬉しいです。
エレジーはピアリアドにゆっくり着陸する。
ソル[羽をやられたか....]
ソルは計器を叩く。
その時
サイオウ[あれは....!]
アロー[ん?]
ベルチの大群がエレジーに襲来してくる。その数およそ200。
ソル[なんだあの黒い奴は!?]
ウィザ[な、何...?]
ヘラニー[これは.....!!]
ベルチはエレジーに取りついて中に入ってくる。
連合兵[う、うわ、ソル艦...]
ソル[何が起きている!?]
兵達が応戦するがその数に押される。
マレー(ウィザ....頼む!)
ウィザ[......]
マレー(ウィザ!!)
ウィザ[は、はい!]
ウィザの祈りがマレーの力を上げる。
マレー[アロオオオ!! エレジーに近づけええええ!!]
アロー[分かったよ!!]
フェニックスはエレジーに近づいて、マレーはエレジーに乗り込む。
マレー[消えろこの!!]
マレーは手刀でベルチを切り裂く。するとベルチはB.N.ストリームとなり散る。
マレー[こいつらジ.エンドか!!]
ベルチはブラックにも取り付き、アホのように頭突きやらパンチを繰り返す。ブラックは回転して振りほどき、尾で一掃する。
ブラック(私は下でこいつらの相手をする! マレー! なるべく通路に入ってタイマンに持ち込め!!)
マレー(了解だ!)
マレーは熱を込めた手刀で次々と切り裂いていく。
マレー(ウィザ! アローにブラックの援護をしろと伝えてくれ!)
ウィザ[ソルさん! アローさんにブラックの援護をしてと伝えて下さい!]
ソルは無線を取る。
ソル[アロー! 地上のブラックを援護してやってくれ! 囲まれる!!]
アロー[分かってはいるんだが!!]
フェニックスにも次々とベルチが張り付き、間接部や脆い箇所を攻撃してくる。フェニックスは手で払うが、しばらくするとB.N.ストリームはベルチに再固定される。
フェニックス[地味にやばいんじゃあないか?]
N.ジェイは水を飲もうとすると、先にベルチが水を飲んでいた。水が体をすり抜けボタボタと落ちる。
N.ジェイ[.....?]
ベルチは振り返り、N.ジェイに襲いかかってくる。
N.ジェイ[な、何だこのおぉおおーーっ!!]
N.ジェイのビンタでベルチはキッチンの上に飛ばされ、B.N.ストリームとなる。
N.ジェイ[な....何こいつ....!?]
N.ジェイは小型の包丁を持つ。
ライライは本を読んでいた。
ライライ[!?]
隣で椅子に座って本を読んでいるベルチがライライに襲いかかる。
エミィ[このおおおお!!]
エミィが後ろからベルチにナイフを刺すと、ベルチは散る。
エミィ[お父さん! 大丈夫!?]
ライライ[あ、ああ....何じゃこやつは?]
2人はベルチに囲まれる。ライライはモップを手に取る。
ライライ[B.N.ストリームか!?]
バンプート[あ、兄貴....!!]
バンプートは失禁している。
デュアロ[落ち着けバンプート....]
2人もベルチに囲まれていた。
バンプート[ひい....ひい.....]
バンプートは過呼吸になり始める。バンプートは子供の頃の施設で暴行されたトラウマで震えている。
デュアロ[大丈夫だってバンプート! 俺が守ってやる...!!]
ベルチは叩いても叩いても暫くすれば再生してしまう。ブラックはベルチを叩きながらベルチの飛んでくる方を見つめる。
ブラック[ハア....ハア....]
ジランはエレジーから少し離れた岩影で自分のB.N.ストリームからベルチを産み出す。
ジラン(もう構わん....とにかく奴らを消す!!)
その時
ジラン[!!]
N.ブレードがジランに突き付けられる。ジランは空に飛び上がる。
ジラン[サイオウ.....]
サイオウ[当たりだぜブラック。やはりお前だったか....そろそろご隠居願おうぞジ.エンドオオオオオオオーーーーッ!!]
サイオウはホームランでも打つようにN.ボールをジランに放つ。
ジラン[間抜けが!! はあはあ.......変わっとらんよお前だけは!!]
ジランはB.N.ストリームでガードしようとするが突き抜けてくる。
ジラン[!!]
ジランにN.ボールが直撃する。
ジラン[うおおおおおおあああああああ!!]
ジランはN.ストリームを吹きとばす。
ジラン[ぶはっ...はあ...はあ...]
サイオウ[いつまでも見下してんじゃあないぞ偉いの!!]
サイオウはN.ボールに身を包み上昇していく。
ジラン(足りん....B.N.ストリームが.....!!)
ジランはB.N.ブレードを手にサイオウに襲いかかる。サイオウもN.ブレードで打ち合う。
サイオウ(ここまで弱ってやっと対等か!!)
ジランはすかさずサイオウのバックをとる。
サイオウ[ちいっ!!]
サイオウは振りかえるがジランのブレードでN.ボールが吹き飛ばされる。サイオウは落ちていく。
ジラン[まだ....有利なんですね2...私は!!]
ジランは追撃してくる。
サイオウ(ダメだ!! とてもN.ボールじゃあ奴のスピードに対応しきれない!! 空中戦は....いかん!)
サイオウはオーラをもって着地するが、足に痛みが走る。
サイオウ[気にしてられんよなああああーーーっ!!]
ジランとサイオウのブレードがぶつかりあう。
サイオウ(踏ん張りが...!)
お互いのブレードは相殺しあって消し飛ぶ。
ジラン[チルドレン!]
ジランは反対の手にブレードを現すが、サイオウは至近距離でN.ボールを放ってくる。
サイオウ[暗黒へもどれええええええええーーーー!!]
ジラン[イイイイガアアアアアアーーーー!!]
N.ストリームの爆発を起こし、ジランは吹き飛ぶ。
サイオウ[はあ....はあ...]
負傷している足の動きをN.ストリームでカバーしているため、N.ストリームの消費が早い。
ジラン[はあ....はあ...]
ジランはゆっくりドライブを再生しながら立ち上がる。
ジラン[疲れているのは....お互い様かな....それとも歳か? ハハ....]
サイオウは一気に距離を詰め、ジランにブレードで斬りかかる。
ジラン[っ!]
ジランはベルチを産み出し斬らせる。
サイオウ[!!]
ジランのB.N.ブレードがサイオウの横っ腹に突き刺さる。
サイオウ[うううぐっ!?]
サイオウはありったけのN.ストリームを放出し、ジランの目を眩ませ岩影に隠れる。ジランは目を閉じたまま喋る。
ジラン[これはフラグかなサイオウ?]
サイオウ[ふう....はあ....がふっ]
サイオウは血を吐く。
ジラン(ちっ....もうドライブの形成で手一杯か)
ジランはドライブを消す。
サイオウ(どうする....なあ、俺はどうしたらいい、みんな....!)
サイオウは覚悟した。
もしかしたら....全てを賭けて突貫すればあるいは.....
?[....イオ....]
サイオウはハッとする。頭の中に声が聞こえる。
?[サ...ウ...]
サイオウ(誰だ? 何だ!?)
?[死という間際....生み....集中力...こ...たんだ]
サイオウ(ああ、おい....その声)
アコーディー[久しぶりだな....]
サイオウ(....とうとう俺もそっちに行くのか...だがその前に!!)
アコーディー[落ち着いてくれサイオウ。こうして話せるのも今だけだ。俺はもう、ここに留まれない。地球のN.ストリームへと帰る時が来たようだ]
サイオウ(........)
アコーディー[だからおれは無機物と化す事を決めた]
サイオウ(.....何?)
アコーディー[N.ストリームの結晶と化してお前を守る。ドライブの無いお前には必ず必要となるものだ]
サイオウ(ど、どういう意味だ...アコーディー!)
アコーディー[以前と同じ事をするだけさ....今度も、な。お前が眠りにつくまで俺は....)
アコーディーの意識が消えていくのを感じる。
アコーディー(酒はまた今度、な)
サイオウ[アコーディー!!]
ジラン[そこか!!]
ジランは岩影へ走りだす。すると岩影から大きな光が溢れだす。
ジラン[え?]
岩が吹き飛ぶ。
ジラン[......誰だ?]
そこには、以前....アコーディーがみにまとっていたB.N.ストリームの鎧....それが白くなった物を纏ったサイオウがいた。