128話 我!不滅!!3/129話 海賊
ウィークスのアーバレストとジランのB.N.ブレードがかち合う度に突風が起きる。
ジラン[くっ!?]
ブレードにヒビが入る。
ウィークス[オラどうしたあ!? 空飛ばねえんか!?]
ジランはウィークスを蹴り飛ばす。
ジラン[我はカレコシアの王よ! 貴様ごときに距離をあける必要はないわあ!!]
ウィークスはアーバレストを投げつける。ジランはブレードで弾く。ウィークスは右横から低くオーラダッシュしてくる。
ジラン[浅い浅い!!]
ジランは左手にブレードを瞬間移動させ、地面ごと斬り上げる。
だが
ジラン[!!]
ウィークスは察知していたのかの様に、両足で急に止まり、右腕をジランに向ける。
ウィークス[腐ってもジ.エンドだものなああああーーーーっ!!]
イモータルショットが放たれる。ジランはそれを受けながらウィークスに向かってくる。
ウィークス[ちいっ!!]
ジラン[つっ、もう効かんよその程度の技!!]
だが
ジラン[.....!?]
ウィークスは右のイモータルショットが戻ってくる前に左手からイモータルショットを放つ。
ジラン[っっつう!!]
さすがにドライブにヒビが入る。足から血が流れる。
ジラン[オオオオオーーー!!]
ジランはブレード投げてくる。
ウィークス[いやああああああああーーーーー!!]
戻ってくるイモータルショットをムチのようにしならせ弾く。
ウィークス[!?]
ジランの体から現れたベルチがウィークスの兜を殴る。
ウィークス[きくかおい!!]
もう一本戻ってきたイモータルショットでベルチを吹き飛ばす。
ウィークス[!?]
ベルチは吹き飛び、B.N.ストリームとなってウィークスの視界を一時的に塞いだ。ウィークスはアーバレストで振り払うがジランがいない。
ウィークス[うえっ]
ウィークスはアーバレストを上に突き刺す。手応えあった。
ウィークス[しつけえ!!]
しかしそれもベルチだった。またも視界が閉ざされるがウィークスは後ろを見る。しかしジランは上からブレードをウィークスに突き刺してくる。それはよろいの肩に刺さり、鎧が砕ける。
ウィークス[おおおおお!!]
ウィークスの突き上げたアーバレストをベルチが代わりに受ける。
ウィークス[邪魔な!!]
ジラン[もらった....]
あらわになったウィークスの肩にさらにブレードを押し込む。ベルチが3体協力してブレードをおす。
ジラン[心臓貰った!!]
それはウィークスの覚悟だった。
ジラン[なっ....こいつ!?]
ウィークス自らにN.ショットを受けていた。内部から外部へいくつものイモータルショットが拡散発射される。
ジラン[正気かあああああ!!!]
ウィークス[もったああああああああ!!]
四方八方にイモータルショットが発射され、ウィークスの鎧は全壊、身体中から血を流し、内臓を損傷。ジランはドライブが砕け、右と肩の骨が複雑骨折する。
ジラン[うう.....]
ウィークスは倒れている。
ジラン[はあ...はあ....これよ、この覚悟よ....カレコシアに来たときもそうだった。この覚悟がこいつの最大の武器だ....だがチルドレン]
ジランの体から飛びだしたベルチはウィークスに襲いかかる。
ジラン[悪い....]
しかし、洞窟から飛び出てきたベーオによってベルチは吹き飛ばされる。
ジラン[ああ、お前か...]
ベーオ[やらせんよ....こんな状況でもなあ!!]
空からベルチが降りてくる。
ジラン[はあ...はあ....]
ベルチはジランに耳打ちする。
ベルチ[NO-4がご生誕されました。オーキッド様がお待ちです]
ジラン[!!!!!]
ベルチはB.N.ストリームと化し、ジランは急いで飛んでいく。
ベーオ[ウィークス様....]
ベーオはウィークスを背に乗せる。
エイザ.ナップの里。
オーキッド[も、申し訳ありません、5はすぐに....]
フットライト[いいさ、気分がいいんだ]
オーキッド[はっ....?]
フットライト[ずいぶん大きくなったもんだアルフォリアも....いや、ミラだったか。更にウルガミットも殺られた日にゃあ....やりがいがあるってものだろ?]
オーキッド[は、はい.....(よかった、全く動じず、か....)]
船頭[おい! 人が浮いてるぞ!!]
ジランは力尽き海に浮いていたところを小さな船に助けられる。すぐに毛布と紅茶を出される
ジラン[........]
船員[大丈夫かあんた? 海賊にでもやられたのか?]
ジラン[海賊?]
船員[おや、ちげえかったかい。ここら辺は結構出るんだがな]
ジラン[....何故そんなルートにいる]
船員[この船は食料を積んでいるんだ。各地じゃあ餓えで苦しんでいる人が沢山いる。一刻も早い対策の為には仕方ないのさ]
ジラン[こんなご時世によくやるな....誰の命令だ?]
船員[私設武装組織グラヂュアリの者だよ。言っておくがおめえだってそれで助かったんだからな]
ジラン[何だ、礼でも言って欲しいのか?]
船員[口の減らねえやつだにゃあ....]
その時だった。
船頭[うっ! 海賊船だ!!]
巨大な船が霧の中から出てくる。
船頭[ふ、ふりきるぞおーーっ!! つかまってろお!!]
海賊船から砲弾が一発発射される。
海賊船[動くなーっ!! 一瞬で塵にするぞ!!]
船員[く、くそ....霧の中に隠れていたなんて....]
橋が渡され、続々と海賊が乗り込んでくる。
海賊[かーーっ! ちっちぇえ船だなあ!]
船頭と船員は全員手を上げる。ジランは座って寝ている。
海賊[おいそこのでかいの!!立て!!]
ジラン[.....]
海賊[おい!!]
海賊は剣をジランに突きつける。
ジラン[俺は関係がない。勝手にやってろ]
海賊[てめえ...血い見んとわからんがや!?]
海賊が剣を突き刺そうとするが、ジランは片手で掴む。
船頭[!?]
ジラン(まだ肩は治りきっていないか...)
海賊はB.N.ストリームにより天高く舞い上がり海に落ちる。
海賊[おお....なんだてめええーーーーっ!?]
ジラン[....そうだったな]
ジランは立ち上がる。
ジラン[この食料が届かねえと多くの飢え死にが発生する。これ以上の減少はダメらしいんでなあ....]
海賊[な、なに訳わかんねえこといってんだ!? く、くそ....こいつをぶっ殺すぞ!!]
海賊は船員に剣を向ける。
ジラン[お前らもこの船のやつらも運がなかったな。次に拾う時はよく政治を学んでから拾うがいい....もっとも、次があればな]
船頭[ま、まて! おちつ....!?]
海賊の剣を持った腕が切断される。
ジラン[!?]
海賊[へ?]
海賊の体が横一文字に真っ二つとなる。
船員[お、おお!]
そこには長刀をもった男がいた。
船頭[レパードさん!]
ジラン(瞬時に人間を真っ二つか....)
レパード[引け海賊ども]
海賊[ば、バケモンだらけかよ!?]
海賊[お、おまえら!! その気になりゃあこんな船なんぞ砲弾一発で潰す事も訳ないんだぞ!!]
レパード[そうか]
一瞬であった。
ジラン[なに!?]
海賊船がN.ストリームとなり消える。
海賊[へ?]
海賊たちは唖然としている。その海賊たちをホイホイとレパードは海に捨てていく。
ジラン(こ、これは.....!!)