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博士

ツインテール姿が目立つ、仙堂クルミはネットカフェで調べ物をしていた。彼女は20歳で、今まで暗い人生を送ってきた。別に家庭は円満で愛情あふれた家族がいた。


クルミは友達がいなくって、本ばかりを読んできた。あまり人と話せる話題はなく、打ち解けていけない性格でだった。そんな私だから、誰も私に近づかない、そういうオーラを放っているのだろう。


でも本の世界ならば、私は楽しく飛び込めた。

求める世界がそこにはあるし、本当は本の中の世界に住むべきであった。間違いない、本の外の世界は、楽しくなく苦しみばかりがあるからである。


その多く読んだ本の中でも、ひときわ印象に残る本があった。その本はブラムストーカーの吸血鬼の物語で、本の中の吸血鬼いつか会えるだろうと王子様を待つかのように心待ちにしていたのである。そんな現実はないのは理解していたのだが。


少し前にネットで吸血鬼関連のsnsにて噂情報があり、噂でもどんな情報が知りたかった。吸血鬼ならと好奇心でいっぱいであったのである。


詳しいと言われる人物は、吸血鬼を研究している博士であった。その名はパープル博士を探せ出せた。博士にチャットで会話出来る機会があって、私の子供の頃からの夢を語ると信じてくれて吸血鬼はいると断言してくれた。


この時を待っていたんだ、たとえ真実では吸血鬼を存在しないモノだろうとも。だから今、私は思い通りの世界を作る。大学で演じてきたキャラクターが活かせたんだ。本当の吸血鬼を作れるのだから、もう本の世界はいらない。


私が自由になれる世界を作るのだ、pcにてウイルスがかかっている人々がどこに収容されているのか探しだしていた。国連HPを開いてストレスウイルスにかかった場合の対処方法での方法が明記されていた。


そこには緊急の連絡先電話番号が記載されていたので、ネット回線を使って電話を掛けた。特殊マイクにはボイスチェンジャーつきを施してある。


「はい、ストレス対策事務局です。まずはお名前と生年月日を教えて頂けますか?」


以前に瞳に誕生日を聞いたのを記憶から呼び戻して答えた。


「少々、お待ちくださいませ」


保険番号を調べて身元を調べているのだろうな。


昨今流行っていたスマートフォンではデマ情報がパソコンよりも拡散される場合が多いので、この国連HPが開けられる場所が限られていたのである。ハック出来る私でも場所を特定されてしまう可能性があるので、厳選した企業専門のネットカフェを選んだのである。


これで場所を聞いたので、早速クルミは目立つツインテールの髪をほどいて肩に下ろした。もう目立つ必要はないのである。衣装も目立たない地味なジーパンとジャケットに着替えた。目的地は郊外にその研究室はあるので、早速電車とバスを乗り継いで向かった。


森に囲まれた施設であった。念のためと思い、手袋をして研究施設へと向かった。通常玄関口は厳戒体勢を引かれていた。裏口を探してみたが、そちらも警備が引かれていた。


ちょうど女性職員が入ろうとするのを止めて、話しかけた所を催眠スプレーで眠らせ足を持って引きずり草むらにまで持ってきた。催眠スプレーは、対痴漢用として所持していたものでネットで対痴漢ストーカーを撃退との広告が出ていたので注文していたのである。


倒れている女性職員のカバンから職員通行証を奪って、職員通用口を電子ロックを解除して建物へと入った。女子更衣室を探しだし、先ほどの女性からロッカーの鍵を奪ったが多くのロッカーがあるので探すのに手間がかかるので女子更衣室を探しだして、ロッカーを針でこじ開けて白衣を身にまとった。


研究室というよりは、建物を見ていくと病院であった。

元あった病院をストレスウイルス対策用に変えたものだろう。

看護師に変装しているが、誰もそれに気づかないでいる。

それだけ職員が多いという事だ、そうなれば患者の数は多いという事だ。


大勢の叫び声が病室から聞こえる。ウイルスにかかって苦しいのだろう。

私が治す薬を持っているから、救ってあげるみんなを。

ヴァンパイアになれば、死なんて怖くない。




_________________________________________


「オレはなぜ、おまえを助けているんだ?」


変貌している美馬は、瞳に問いかけた。

瞳は、身体中に痛みを走っていたが下を見ると街の上を飛んでいる事に驚き痛みは忘れていた。


腕に抱えて飛んでいる最中に美馬は疑問に感じていたのである。


「どうして助けようとしたのか、オレにも分からない」


勝手に身体が動いたとしか、理由が付かないでいる。

この女を地に落としてもいいのだが、誰かが助けろと言っているんだ。


「おまえは、オレを知っているのか?」

頷く瞳に、美馬は驚いていた。


「私の大切な人なのです」

「じゃあ、オレはもう一人いるのか?」


この現実は、もう独りの美馬にも知ってほしかった。

「あなたの中に、私の大切な人がいるの」

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