「先輩の告白って斬新ですね」ただ黙々と委員会の仕事をしていただけなのに告白と勘違いされた⁇
本日は部活が休みで、委員会の仕事真っ最中。
環境委員会の委員長を務めるオレは、苗を植える指導を委員の皆に伝えていた。
そして、皆がその指示に従い黙々と仕事をしていたんだけど…
オレの隣で作業していた女の子がいきなり、
「先輩、わたしのこといつから好きなんですか?」
って聞いてきた。
?
いつからって…
「え?」
…たしかに君は、委員会の一員として知ってはいたけど…
好きとか、そんな感情を抱いたことは一度もないのだが?
「先輩の告白って、斬新ですね」
女の子は、オレの肩と自分の肩をくっつけてきた。
…
えっ⁉︎
オレは、ただただ作業していただけなんだが?
「あの…告白ってなんだろう?オレじゃなくて、となりの人が告白したんじゃない…かな?」
女の子の反対側に、男子がいたから…たぶんそっちの男子が告白をしたのだろうけど、オレと勘違いしたっぽい?
「えー、とぼけるの下手ですね。」
…
「いや、オレなんも言ってないし…」
「大丈夫です♡声に出さなくてもきちんと伝わりましたから」
…え?
これは…強引な告白詐欺?
詐欺というのか…?
てか、そもそも…この子は、何を言っているのだろう?
もしかして、ただオレをからかっているだけ?
…にしては、顔が真っ赤で照れてるっぽいんだよな…。
「ごめん、詳しく教えてもらえないかな?」
「なにをです?あ、わたしが今ハマっているのは、タピオカです!好きな色は、白。犬派猫派なら、猫派です!ハムスターとスターなら、ハムスターです!あとあと〜他にはー」
ハムスターとスターって…なにを比べてるんよ?
って、そうじゃなくて…
「あの、その教えてじゃないんだよなぁ」
「あ、好きなタイプとかですね!まぁ、ぶっちゃけ先輩のこと、タイプですよ?」
…暴走がとまらない。
これは、いったいどうしたらって困っていたら、いきなり女の子が顔を真っ赤にして、固まった。
かと思えば、向こうから女の子集団が
「奈江〜、また明日ね〜」
と、手を振っていた。
顔を真っ赤にしたまま、その女の子は友だちに手を振っていた。
奈江さんっていう名前なんだ。
「あの…先輩、わたし…ものすごいヤバい勘違いしていたっぽいです」
そっと女の子は、ジャガイモの箱をオレに見せてきた。
さっき、オレがダンボールにかいた文字だった。
皆にわかるように、苗はスキマをあけて植えるって意味で、『ナエすきま』とかいたんだけど…
どうやら、女の子の角度からは…
ナエすきとしか、みえていなかったらしく…
『な』
が、みえていなくて…
だから、オレがそっと(ナエすき)と告白をしてきたと勘違いしたらしい。
あー…
「ごめん…なさい。めっちゃ恥ずかしい…です。消えたい…です。わたし…今日は、帰ります」
「だれにでも間違いは、あるから。だから、帰らなくていいよ。最後までいてくれたら、帰りにタピオカ飲みに行こ?」
「えっ?いいんですか?」
「うん、猫カフェも寄っちゃう?」
「はい!」
めっちゃ嬉しそ。
かわいいな。
こうして、勘違いから交際がスタートしそうです♡
おしまい♡




