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第零話 入学式

セオリア学園 入学式会場


世界中から選び抜かれた、理力(Logia)保持者たちが集う巨大なホール。

スーツ姿の政府関係者、保護者、監視ドローンすら存在する異様な雰囲気。

舞台上には「国家選抜機関 理論武装学園〈セオリア〉入学式」と記された垂れ幕が掲げられている。


まるで、処刑台のようだ――

入学式だというのに、誰一人として笑っていない。


整然と並んだ1,000人の生徒たち。

この中から、卒業までに“生き残れる”のは、ほんのひと握りだけだ。


巨大ホールの天井に張り巡らされた監視ドローンが、カチリとレンズをこちらに向けてくる。

背筋を伸ばしている者、震えている者、周囲を牽制するように目を光らせる者――

皆、分かっているのだ。ここは学園ではなく、合法的な淘汰実験場なのだと。


国家理力育成機関セオリア入学式を開始します」

壇上に立った女の声が響いた。


御鏡シイナ──この学園の理事長の娘にして、既に“最上位ランク”に君臨する者。

氷のような視線が、生徒全員を見下ろしている。


彼女の演説が始まるが、僕──君影ナユタにはどうでもよかった。


この学園に来た目的は一つ。

“証明”することだ。


あの日、僕のすべてを奪った者たちへ。

かつて“最凶の模倣者”と恐れられ、記録を抹消されたこの僕が──

今一度、この地獄で頂点に立ち、すべてを終わらせる。


──戦わずして、勝つ。


それが、僕のルールだ。


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