第66毛 期限
少女1「…確認と…提案?」
少女2「……話すことなど…」
シ「気持ちはわかります。事情はまだわからないですが。ただ、そちらとしても、捕まるのは得策ではないでしょう」
少女1&2「「………」」
シ「まず、確認です。お二方が焦っていること、それと、特別な想い、感情で動いていることはわかりました。そのうえでお聞きしますが、どのくらい『待て』ますか?」
少女1「…?」
少女「……待つ、とは?」
シ「はい。おそらくですが、お二方の求めている人物、見つける事ができます」
少女1&2「「!?な…」」
パ「シゲル!?」
シャ「それは本当ですか??」
シ「大丈夫です。ただ、多少調べが必要です。お二方、どのくらい待てますか??」
少女1「……本来…ワイス様に黙ってきているから…時間は」
パ「ワイス様?」
少女2「…!!余計な事は言わないで」
少女1「!!ごめん」
少女2「何でもない。ただ、時間もない…よくて…3日…」
シ「良くて3日ですね。では、2日で調べ終えます」
少女1&2「「え??…」」
シ「早いに越したことはないでしょう。本日中と言われたらなかなかでしたが、2日あるならおそらく大丈夫です」
少女1「………」
少女2「……口だけならどうとでも…それに、アナタがなぜそこまで…」
シ「一度関わってしまったのと、実は依頼を受けているのでね。まぁそれはそれとして、信用ができないのもわかります。ただ、今まで、黒髪等の、少ない情報を頼りに、しらみ潰しのように探してきたのでしょう。なら、一度、私に時間をくれませんか?もし失敗になれば、私をボコボコにして構いませんし、今後お二方は追いません」
パ「ちょっとシゲル。現行犯を逃がすのは」
シャ「いえ、そのくらい、勇者様は自信がおありという事でしょう」
少女1&2「………」
シ「大切な方のために、これだけの事をやり続けると言うのは、並大抵の覚悟ではありません。これまでの罪はいったん置いておいて、私も、お二方の目的には全力で協力致します。いかがでしょうか」
少女1「……わかった」
少女2「どのみち、もうアナタ方追手に見つかった時点で、今後は動きづらくなり…ます。アナタの言葉を信じきれるわけではな…いですが、待ちましょう」




